COBOL2002 Cosminexus連携機能ガイド

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1.2.1 JavaBeanの場合

Cosminexus連携機能は,JavaとNative環境をつなぐJNI (Java Native Interface)に特殊なラッピングをすることで,Java UAPからCOBOL UAPへの通信を実現します。

COBOLアクセス用Bean生成ツール,またはCOBOLアクセス用Bean生成ウィザードは,開発環境でCOBOLアクセス用Beanを開発するときに,Java環境からJNIを経由してCOBOL UAPにアクセスするためのCOBOLアクセス用Beanを生成するウィザードを提供して,簡単に開発できるよう支援します。

COBOLアクセス用ライブラリは,Java UAPからCOBOL UAPへのリクエストをJNI経由で通信させるための実行環境です。

Java UAPの実際のユーザインタフェースは,直接JNIにアクセスするのではなくCOBOLアクセス用Beanのメソッドによるデータの受け渡しによってCOBOL UAPとの通信を実現します。

COBOL UAPをJavaBeansとして作成する場合のCosminexusでの位置づけを図1-1に示します。

図1-1 JavaBeans対応COBOLアクセスのCosminexusでの位置づけ

[図データ]

開発環境でCOBOLアクセスBeanを生成し,その生成したCOBOLアクセスBeanをCosminexus実行環境に配置することで,COBOL UAPを呼び出すことができます。

開発環境はWindows(x86),およびWindows(x64) 03-01以降だけで,実行環境はWindowsおよびUNIXになります。

UNIXでCOBOLアクセス用Beanを実行させる場合でも,Windows上でCosminexus連携機能が提供するCOBOLアクセス用Bean生成ツール,またはCOBOLアクセス用Bean生成ウィザードを使ってCOBOLアクセスBeanを生成する必要があります。生成後のCOBOLアクセスBeanをUNIXのCosminexus実行環境に配置することでCOBOL UAPを呼び出すことができます。COBOLアクセス用Bean生成ツール,またはCOBOLアクセス用Bean生成ウィザードについては「2. COBOLアクセスを使ったWebアプリケーションの開発」を参照してください。また,生成後のCOBOLアクセスBeanの配置については「6. プログラムの実行」を参照してください。