COBOL2002 XML連携機能ガイド

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付録D.1 定義済み実体参照

入力するXMLドキュメントの定義済み実体参照は表D-1に従ってCOBOLデータ項目に入力されます。例えば,"&"の定義済み実体参照は"&"文字に変換されCOBOLデータ項目に入力されます。verbatim属性に"yes"を指定したItem要素に対応づけた要素や属性は,定義済み実体参照を示す文字列で入力されます。

cblxmlコマンドに-nopeconvオプションを指定して生成したCOBOL原始プログラムを使用して,XMLドキュメントを入力した場合は,COBOL adapter for XML 01-01までと互換のある動作で入力されます。

表D-1 XMLドキュメント入力時の定義済み実体と対応する文字

入力するXMLドキュメントの定義済み実体参照とそれに対応する文字参照 COBOLデータ項目に入力される文字
-nopeconvオプション指定なし -nopeconvオプション指定あり
(COBOL adapter for XML 01-01までの動作互換)
verbatim指定なし(verbatim="no")の要素,属性の値 verbatim="yes"指定ありの要素の値 verbatim指定なし(verbatim="no")の要素,属性の値 verbatim="yes"指定ありの要素(Group要素の子要素や子要素の属性を含む)
要素 属性
&lt; &#60; < &lt; < &lt; &lt;
&gt; &#62; > &gt; > > >
&amp; &#38; & &amp; & &amp; &amp;
&apos; &#39; ' &apos; ' ' '
&quot; &#34; " &quot; " " &quot;

注※
Group要素にverbatim="yes"指定のItem要素を対応づけたとき,Group要素の子要素に属性が宣言され,その値に"&quot;","&#34;"がある場合。

定義済み実体参照に対応する文字をXMLドキュメントに出力する場合,表D-2に従って要素,属性の値を変換してXMLドキュメントに出力します。verbatim属性に"yes"を指定したItem要素に対応づけた場合は,変換しないで出力されます。

cblxmlコマンドに-nopeconvオプションを指定して生成したCOBOL原始プログラムを使用して,XMLドキュメントを出力した場合は,COBOL adapter for XML 01-01までと互換のある動作で出力されます。

表D-2 XMLドキュメント出力時に変換する文字

対応づけた項目 COBOLデータ項目の文字 XMLドキュメントに出力する文字
-nopeconvオプション指定なし -nopeconvオプション指定あり
(COBOL adapter for XML 01-01までの動作互換)
verbatim指定なし(verbatim="no")の要素,属性の値 verbatim="yes"指定ありの要素の値
要素
属性
< &lt; < <
> &gt; > >
& &amp; & &
' &apos; ' '
" &quot; " "

注意事項
実体参照を入出力する場合,属性type="alphanumeric"を指定した項目だけで有効です。その他のtype属性値を指定した場合,動作は保証しません。