COBOL2002 ユーザーズガイド
「40.2.1 機能の概要」で示したLIBの各機能を使うためのコマンドラインの指定方法について説明します。
一つ以上のオブジェクトファイルから一つのライブラリを作成します。
LIB OBJファイル … OBJファイル 〔-OUT:LIBファイル〕
-OUTオプションを省略した場合は,最初に指定したOBJファイルの拡張子を.libに変更したファイル名で作成されます。
ライブラリ内で一つ以上のオブジェクトファイルを追加・変更します。
LIB LIBファイル OBJファイル … OBJファイル 〔-OUT:LIBファイル〕
指定したオブジェクトファイルがライブラリ内にない場合,そのオブジェクトファイルが新規に追加されます。
指定したオブジェクトファイルがライブラリ内にある場合,そのオブジェクトファイルが指定したオブジェクトファイルで更新されます。
元のライブラリをそのまま残したい場合は,新規に作成するライブラリの名称を-OUTオプションで指定します。
複数のライブラリを結合して一つのライブラリを生成します。
LIB LIBファイル … LIBファイル 〔-OUT:LIBファイル〕
元のライブラリをそのまま残したい場合は,新規に作成するライブラリの名称を-OUTオプションで指定します。
ライブラリ内のオブジェクトファイルを削除します。
LIB LIBファイル -REMOVE:OBJファイル 〔-OUT:LIBファイル〕
元のライブラリをそのまま残したい場合は,新規に作成するライブラリの名称を-OUTオプションで指定します。
LIB LIBファイル -EXTRACT:OBJファイル -OUT:OBJファイル
モジュール定義ファイル(.def)からインポートライブラリを生成します。
モジュール定義ファイル内のEXPORTS文のエクスポート名とLIBRARY文のDLLファイル名からインポート情報を作成し,インポートライブラリを生成します。
LIB -DEF:DEFファイル 〔LIBファイル…〕〔OBJファイル…〕〔-OUT:LIBファイル〕
インポートライブラリの生成の際,エクスポートファイル(.exp)も同時に生成されます。このエクスポートファイルは,リンカ(LINKコマンド)のための中間ファイルであり,ユーザが使用することはありません。
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