COBOL2002 ユーザーズガイド

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35.5.13 リスト出力の設定

リスト出力を設定するコンパイラオプションについて,説明します。

<この項の構成>
(1) -SrcListオプション
(2) -ErrSupオプション

(1) -SrcListオプション

(a) 形式
 
-SrcList,{OutputAll|CopyAll|CopySup|NoCopy}〔,NoFalsePath〕〔,DataLoc〕
-noSrcList
(b) 機能

コンパイルリストの出力形式を指定するオプションです。このオプションを指定しなかった場合,コンパイルリストは,出力されません。

出力されるリストの内容については,「付録D コンパイルリスト」を参照してください。また,コンパイルリストに関連する翻訳指令については,「2.3.4 コンパイルリストに関連する翻訳指令」を参照してください。

-SrcList,OutputAll
すべての情報を出力します。
原始プログラム中に,COPY文のSUPPRESS指定やLISTING OFF指令がある場合でも,すべてのソースをコンパイルリストに展開します。

-SrcList,CopyAll
SUPPRESS指定を無視して,すべてのCOPY文を強制的に展開します。

-SrcList,CopySup
プログラムにSUPPRESS指定があるときだけ,COPY文の展開を抑止します。SUPPRESS指定がないCOPY文は,すべて展開します。

-SrcList,NoCopy
すべてのCOPY文の展開を抑止します。

-SrcList,xxxxx,NoFalsePath
条件翻訳の無効行を出力しません。
xxxxxには,CopyAll,CopySup,NoCopyのどれかを指定します。
-SrcList,OutputAll,NoFalsePathと指定した場合は,OutputAllサブオプションが有効となり,NoFalsePathサブオプションは無効になります。

-SrcList,xxxxx,DataLoc
コンパイルリスト(原始プログラムリスト)にデータ項目の相対位置と長さ(バイト)を16進数で表示します。相対位置は,データ部のファイル節/作業場所節/局所場所節の各節の先頭からの位置を表示します。
xxxxxには,OutputAll,CopyAll,CopySup,NoCopyのどれかを指定します。
Sレベル/Uレベルのコンパイルエラーが発生した場合は,指定があっても相対位置は表示しません。なお,相対位置の表示については,「付録D.2 リストの見方」の「(4) 相対位置表示時の原始プログラムリスト」を参照してください。

-noSrcList
-SrcListオプションの指定を打ち消します。
(c) 注意事項

NoFalsePathサブオプションまたは,DataLocサブオプションを指定した場合,-noSrcListオプションの指定がないかぎり,NoFalsePathサブオプション,およびDataLocサブオプションの指定は有効となります。

NoFalsePathサブオプション,およびDataLocサブオプションの指定を打ち消すときは,-noSrcListオプションを指定してください。

(例1) NoFalsePathサブオプション,およびDataLocサブオプション指定が打ち消されない場合
 
ccbl2002 -SrcList,OutputAll,NoFalsePath,DataLoc,-SrcList,CopyAll …
 
(コンパイル結果)
 
-SrcList,CopyAll,NoFalsePath,DataLoc
 
ccbl2002 -SrcList,OutputAll,NoFalsePath -SrcList,CopySup -SrcList,CopyAll,DataLoc 
 
-SrcList,CopySup -SrcList,CopyAll …
 
(コンパイル結果)
 
-SrcList,CopyAll,NoFalsePath,DataLoc
 

(例2)NoFalsePathサブオプション,およびDataLocサブオプション指定が打ち消される場合
 
ccbl2002 -SrcList,CopySup,NoFalsePath,DataLoc,-noSrcList -SrcList,CopyAll …
 
(コンパイル結果)
 
-SrcList,CopyAll

(2) -ErrSupオプション

(a) 形式
 
-ErrSup{,I|,W}+
-noErrSup
(b) 機能

コンパイル時にIレベルまたはWレベルメッセージの出力を抑止します。

-ErrSup,I
コンパイル時にIレベル(お知らせ)メッセージの出力を抑止します。

-ErrSup,W
コンパイル時にWレベル(警告)メッセージの出力を抑止します。

-noErrSup
-ErrSupオプションの指定を打ち消します。
(c) 注意事項