COBOL2002 ユーザーズガイド

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33.3.2 プログラム実行時呼び出し関係に依存するスタック領域の消費量

プログラム実行時に必要なスタック領域のサイズは,実行時要素の呼び出し関係やその属性に依存します。実行時要素が必要とするスタック領域のサイズは,スタック領域に配置されるデータの合計サイズです。スタック領域に配置されるデータについては,「33.3.1 スタック領域に配置されるデータ」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 実行時要素の呼び出し関係
(2) 再帰属性プログラム

(1) 実行時要素の呼び出し関係

プログラム実行時に必要なスタック領域のサイズは,実行時要素の呼び出し関係に依存します。例えば,ある実行時要素が別の実行時要素を呼び出し,呼び出された実行時要素がまた別の実行時要素を呼び出します。このように実行時要素の呼び出しが入れ子になっている場合,実行時に必要なスタック領域のサイズは,各実行時要素が必要とするスタック領域のサイズの合計となります。

(2) 再帰属性プログラム

再帰属性プログラムが実行時に必要とするスタック領域のサイズは,プログラムが再帰的に呼び出される回数に依存します。再帰属性プログラムが実行時に必要とするスタック領域のサイズを次に示します。

再帰属性プログラムが一つの実行時要素として必要とするスタック領域のサイズ×再帰的に呼び出される回数