COBOL2002 ユーザーズガイド

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26.2 OLE2オートメーションクライアント機能

COBOL2002のOLE2オートメーションクライアント機能は,外部のアプリケーション(OLE2サーバ)が公開しているOLEオブジェクトを,COBOLのプログラムから操作する機能です。

OLE2オートメーションクライアント機能を使用するには,OLE2サーバで使用できるOLEオブジェクトの機能をあらかじめ知っておく必要があります。

OLE2オートメーションクライアント機能を使用するときの基本的な操作手順を次に示します。

  1. 操作するOLEオブジェクトを決めて,そのOLEオブジェクトを生成するか,または生成されているOLEオブジェクトを取得する。または,生成済みのOLEオブジェクトを直接参照する。
  2. OLEメソッドとOLEプロパティを使ってOLEオブジェクトを操作する。
  3. 操作が終了したら,OLEオブジェクトを解放する。

この節では,Excelを対象としたオブジェクトの操作を例に挙げながら,OLE2オートメーションクライアント機能の使用方法を説明します。

なお,OLE2オートメーションクライアント機能の文法規則については,マニュアル「COBOL2002 言語 拡張仕様編 18. OLE2オートメーションインタフェース機能」を参照してください。

<この節の構成>
26.2.1 OLEオブジェクトの生成と取得
26.2.2 OLEメソッドとOLEプロパティの操作
26.2.3 OLEメソッドが返すOLEオブジェクトを利用した参照
26.2.4 OLEアプリケーションの終了とOLEオブジェクトの解放
26.2.5 VARIANT値とCOBOLデータのやり取り
26.2.6 注意事項