COBOL2002 ユーザーズガイド
COBOL入出力サービスルーチンが使用する次の三つのインタフェース領域の内容を,デバッグ情報としてダンプ形式で出力できます。
ここでは,これらのデバッグ情報の出力方法について説明します。
デバッグ情報を出力するときは,環境変数CBL_FLSRVDUMPに出力先となるファイル名を指定します。次に,環境変数CBL_FLSRVDUMPの指定方法を示します。
CBL_FLSRVDUMP=出力先ファイル名
デバッグ情報は,各入出力サービスルーチンの実行前,実行後,またはその両方のときに出力できます。管理情報インタフェース領域のデバッグ情報出力指示に値を指定すると,どのタイミングでデバッグ情報を出力するかを指定できます。次に,デバッグ情報出力指示に指定する値と,デバッグ情報が出力されるタイミングの関係を示します。
デバッグ情報出力指示の値 | デバッグ情報が出力されるタイミング |
---|---|
CBLCOM_DBG_NO | デバッグ情報は出力されない |
CBLCOM_DBG_BEF | 各入出力サービスルーチンの実行前 |
CBLCOM_DBG_AFT | 各入出力サービスルーチンの実行後 |
CBLCOM_DBG_BEFAFT | 各入出力サービスルーチン実行の前後両方 |
デバッグ情報へ出力されるインタフェース領域の種類は,実行するCOBOL入出力サービスルーチンの種類によって異なります。サービスルーチンごとに出力されるデバッグ情報の種類を,次に示します。
COBOL入出力 サービスルーチン |
出力される領域 | |||
---|---|---|---|---|
管理情報インタフェース領域 | パラメタインタフェース領域 | 読み込み バッファ※1 |
書き出し バッファ※1 |
|
CBLOPEN | ○ | ○ | × | × |
CBLCLOSE | ○ | × | × | × |
CBLREAD | ○ | ○ | ○※2 | × |
CBLWRITE | ○ | ○ | × | ○ |
CBLREWRITE | ○ | ○ | × | ○ |
CBLUNLOCK | ○ | × | × | × |
CBLDELETE | ○ | ○ | × | × |
CBLSTART | ○ | ○ | × | × |
CBLWDISK | ○ | × | × | × |
デバッグ情報には,それぞれの先頭の領域を0とした相対的な位置と内容が,ダンプ形式で出力されます。
デバッグ情報の出力例を,次に示します。
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