COBOL2002 ユーザーズガイド

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6.2 ファイル割り当ての共通規則

COBOLプログラムからファイルにアクセスするには,環境部のファイル管理記述項で,SELECT句で指定したCOBOLのファイル名に対して,ASSIGN句を使って物理ファイル名(OSのファイルシステム上での実体ファイル名)を割り当てる必要があります。SELECT句,ASSIGN句の文法規則については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 8.3.4 ファイル管理記述項」を参照してください。

SELECT句で指定したファイル名に対して,物理ファイル名を割り当てる方法には,次の3種類があります。

  1. 定数指定
    SELECT句のファイル名に対して,ASSIGN句で「C:\DIR\FILE1.FIL」のように物理ファイル名を直接指定する方法です。
  2. 環境変数指定
    SELECT句のファイル名に対してASSIGN句で「SYS001」のような外部装置名を指定しておき,実行時に環境変数を使って外部装置名に対応する物理ファイル名を割り当てる方法です。
  3. データ名指定
    SELECT句のファイル名に対してASSIGN句でCOBOLのデータ名を指定しておき,データ名に物理ファイル名を転記して,指定する方法です。

また,「環境変数指定」では,環境変数を指定しないでCOBOLプログラムを実行した場合,実行中に物理ファイルを割り当てられます。これを「物理ファイルの動的割り当て」と呼びます。

ここでは,物理ファイル割り当て時の共通規則,それぞれの割り当て方法,およびプログラムとファイルとの関係について順に説明します。

<この節の構成>
6.2.1 定数指定
6.2.2 環境変数指定
6.2.3 データ名指定
6.2.4 実行時の動的割り当て(GUIモードの場合だけ)