COBOL2002 操作ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

付録B.11 Windows Vista以降のOSでのテストデバッガの使用上の注意事項

テストデバッガやカバレージをWindows Vista以降のOSで動作させる場合の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) テストデバッガやカバレージ下で動作させるプログラムについての注意事項
(2) プログラムからの連動実行についての注意事項

(1) テストデバッガやカバレージ下で動作させるプログラムについての注意事項

テストデバッガやカバレージは,デバッグ対象プログラムを自身と同じ権限で動作させます。

表B-4 デバッグ対象プログラムの実行権限

テストデバッガやカバレージの実行権限 デバッグ対象プログラムの設定
標準権限 管理者権限
標準権限 標準権限で動作する 起動に失敗する
管理者権限 管理者権限で動作する 管理者権限で動作する

このため,テストデバッガやカバレージを標準権限で起動させた場合と,管理者権限で起動させた場合とで,権限の違いによって実行結果が変わることがあります。また,テストデバッガやカバレージは,デバッグ対象プログラムを実行させたい権限で実行しなければなりません。特に,デバッグ対象プログラムに管理者権限を設定している場合は,必ずテストデバッガおよびカバレージを管理者権限で実行しなければなりません。標準権限で実行した場合は,デバッグ対象プログラムの起動に失敗します。

(2) プログラムからの連動実行についての注意事項

テストデバッガでプログラムからの連動実行をする場合,OSの「グローバルオブジェクトの作成」権限のあるユーザでプログラムを実行してください。権限のないユーザで実行した場合はエラーになります。