COBOL2002 操作ガイド

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15.5.2 プログラムからの連動実行による方法

カウント情報の取得対象プログラムを実行することで,自動的にカウント情報を取得できます。

<この項の構成>
(1) カウント情報の表示の手順
(2) 環境変数の指定
(3) 実行結果出力ファイルにメッセージを出力できないときの処理

(1) カウント情報の表示の手順

プログラムからの連動実行で,プログラムのカウント情報を表示するときの作業の流れを説明します。

  1. -CVInfコンパイラオプションを指定して,プログラムをコンパイルする。
    コンパイラオプションについては,「9.1.2 プログラムのコンパイル」を参照してください。
  2. 連動実行の環境変数を指定する。
    環境変数CBLTDEXECを指定します。詳細については,「15.5.2 プログラムからの連動実行による方法」の「(2) 環境変数の指定」を参照してください。
  3. カウント情報の取得またはプログラムの実行に必要な環境変数を設定する。
    プログラムの実行に必要な環境変数とカウント情報の取得に必要な環境変数を設定します。カウント情報の取得に必要な環境変数については, 「15.5.1 コマンドによる方法」の「(3) 環境変数の指定」を参照してください。プログラムの実行に必要な環境変数については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。
  4. カウント情報の取得対象の実行可能ファイルを実行する。
    カウント情報が取得されます。
  5. 実行結果を実行結果出力ファイルで確認する。取得したカウント情報はカウント情報リストファイルをテキストエディタで開いて確認する。

(2) 環境変数の指定

プログラムの開始と同時にカウント情報の取得を連動実行するには,環境変数CBLTDEXECに「CN」を指定します。

形式
[図データ]
-Output
カウント情報リストファイル名を指定します。省略時は,カレントフォルダに,実行可能ファイル名に拡張子「.cnl」を付けて出力します。
-OutFile
カウントの実行結果を出力するファイル名を指定します。指定しなかった場合は,実行可能ファイル名に拡張子「.cno」を付けた名前でカレントフォルダに出力します。
-Add
実行結果出力ファイルに追加書きで結果を出力します。指定しなかった場合,同名の実行結果出力ファイルがあった場合は,上書きされます。
-Library
カウント情報取得の対象とするDLLファイル名を指定します。

注意事項
  • 環境変数名,引数は英大文字,英小文字のどちらで指定しても同じ扱いとなります。
  • -OutFileでユーザが指定したファイル名は拡張子が「.cno」以外でも有効とし,ユーザが指定したとおりのファイル名で出力します。
  • カレントフォルダはプログラムが実行されたフォルダです。
  • 各ファイル名を相対パスで記述した場合,検索開始位置は起動コマンドが実行されたフォルダです。
  • パラメタに複数のファイル名を指定するとき,ファイル名を区切るコンマ(,)の前後に空白文字を指定してはいけません。

(3) 実行結果出力ファイルにメッセージを出力できないときの処理

実行結果出力ファイルにメッセージを出力できない場合のメッセージの出力方法については,「15.2.2 プログラムからの連動実行による方法」の「(3) 実行結果出力ファイルにメッセージを出力できないときの処理」を参照してください。