COBOL2002 操作ガイド

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13.2.2 カバレージ情報表示の手順

カバレージ情報を表示する手順を次に示します。

  1. プログラムのコンパイル
    -CVInfコンパイラオプションを指定して,原始プログラムをコンパイルします。
  2. プログラムの実行
    テストによるプログラムの実行を繰り返し行い,カバレージ情報を蓄積します。また,テストデバッガでも,カバレージの蓄積ができます。
  3. カバレージ情報の表示
    蓄積したカバレージ情報を表示します。カバレージ情報の表示には次に示す種類があり,テキスト形式のファイルへ出力できます。

    表13-4 カバレージ情報の表示

    表示の種別 内容
    翻訳単位の一覧表示 指定した翻訳単位のC0メジャー,C1メジャーを一覧表示します。
    まとめ表示 指定した翻訳単位のC0メジャー,C1メジャー,S1メジャーを表示します。
    ソース表示 原始プログラムを表示し,変更行,変更影響行,実行が済んだ実行文(C0メジャーの対象),実行が済んだ分岐先(C1メジャーの対象)に印を付けます。
    差分ソース表示 修正によって生じた原始プログラムの差分を表示し,差分に含まれる変更行,変更が影響する行,実行が済んだ実行文(差分C0メジャーの対象),実行が済んだ分岐先(差分C1メジャーの対象)に印を付けます。
    未実行ソース表示 原始プログラムの未実行の文を表示します。
    差分未実行ソース表示 修正による原始プログラムの差分に含まれる未実行の文を表示します。
    呼び出し文ソース表示 原始プログラムのS1カバレージの対象になる呼び出し文を表示します。

    注※
    これらの表示を指定すると,まとめ情報を同時に表示します。

  4. カバレージ情報の操作
    ファイルに蓄積したカバレージ情報に対して,次の操作ができます。

    表13-5 カバレージ情報の操作

    操作の種別 内 容
    カバレージ情報の0%化 実行が済んだ文をすべて未実行文に戻します。すべてのカバレージ情報が0%になります。
    差分カバレージ情報の0%化 差分の実行が済んだ文をすべて未実行文に戻します。
    差分カバレージ情報のクリア 修正による原始プログラムの差分を,差分とみなさないようにします。
    カバレージ情報のマージ 別々の環境で蓄積した同一翻訳単位のカバレージ情報をマージします。