DLLファイルだけテストデバッグしたい場合や,実行可能ファイルは不明でも,テストデバッグ対象のDLLファイルがわかる場合には,次の方法によってテストデバッグをします。
- Windowsのプログラム一覧にある[COBOL2002]下のメニュー,または開発マネージャからテストデバッガを起動する。
起動方法の詳細については,「10.2.1 テストデバッガの起動」を参照してください。
- テストデバッグ対象の設定ダイアログボックスで,DLLファイルを設定する。
実行可能ファイルを設定する必要はありません。
![[図データ]](FIGURE/TD030420.GIF)
- 中断点などを設定し,テストデバッグの準備をする。
![[図データ]](FIGURE/TD030421.GIF)
- [プログラムの制御]メニューから[連動実行の待機]を選ぶ。
連動実行の待機ダイアログボックスが表示され,テストデバッグウィンドウはアイコン化されます。待機中の実行可能ファイル名には何も表示されません。
待機状態を解除したい場合は,「待機解除」ボタンを選ぶと,手順3.の状態に戻ります。
![[図データ]](FIGURE/TD030422.GIF)
- テストデバッグ対象のプログラムを実行する。
環境変数CBLTDEXEC=TDが指定された実行環境で実行された実行可能ファイルのプログラムに制御が渡るとテストデバッガに制御が移り,次のダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](FIGURE/TD030450.GIF)
- ダイアログボックスに応答する。
- [OK]ボタンを選ぶ。
ダイアログボックスと連動実行の待機ダイアログボックスを閉じて,テストデバッグウィンドウがアイコンから元のサイズに戻り,ユーザが操作できる状態となります。ただし,この段階では,実行プログラムは待機状態のままです。
- [キャンセル]ボタンを選ぶ。
連動実行の待機状態に戻ります。
- テストデバッグを開始する。
DLLファイルが実行されます。テストデバッグの対象となるのは,手順2で設定したDLLファイルだけです。実行可能ファイルはテストデバッグの対象となりません。
テストデバッガで対象となったDLLファイル中のプログラムが最後まで実行され,プログラムが終了すると,手順3.の状態になります。再度,連動実行によるテストデバッグを開始したい場合は,手順4.以降の操作をします。
- 注意事項
- プログラムが起動されたとき,次の条件を満たす場合,手順5.のダイアログボックスを表示しないでプログラムが続行されます。
・実行可能ファイル名を指定していない待機状態のテストデバッガがない場合。
このほかの注意事項については,「10.17.1 操作手順」を参照してください。
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