COBOL2002 操作ガイド

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10.9.1 データ監視条件の設定

データ監視条件には2とおりあり,データ名に対して式か値で設定します。式で設定すると条件式が成立した時点で中断し,値で設定するとデータ名の値が変化した時点で無条件に中断します。データ監視条件の設定方法を説明します。

  1. ソーステキストウィンドウからデータ監視条件を設定するデータ名を選ぶ
    選択されたデータ名が選択状態になります。
  2. [データの操作]メニュー,またはポップアップメニューから[データ監視条件の設定]を選ぶ
    データ監視条件設定ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    なお,データ監視条件設定ダイアログボックスで設定の解除はできません。解除する場合は,データ監視条件一覧ダイアログボックス,またはTDコマンドで行います。
  3. データ監視条件一覧ダイアログボックス内の必要な項目を設定する
  4. [OK]ボタンを選ぶ。
    設定した内容によりデータ監視を設定します。設定にエラーがあった場合は,「メッセージ」にエラーの詳細が表示され,ダイアログボックスは閉じません。
(a) データ監視条件一覧ダイアログボックスで設定する内容

プログラム名
ソーステキストウィンドウで選択されたデータが定義されているプログラム名が表示されます。プログラム名は変更できません。

データ名
条件中断を設定したいデータ名を設定します。
ダイアログボックス表示時は,ソーステキストウィンドウで選択されたデータ名が表示されます。データ名の変更はできません。
選んだデータ名が表要素の場合は,添字付きで指定します。添字の指定方法については,「12.2 オペランドの指定方法」の「(12) ソース要素指定」を参照してください。

反復回数
ソーステキストウィンドウで選択されたデータが表要素の場合,添字の反復回数の最大値が表示されます。
反復回数の変更はできません。

添字
ソーステキストウィンドウで選択されたデータが表要素の場合,添字を入力できます。表要素ではない場合は入力できません。

監視条件の種類
監視条件の種類で,値または式を指定します。
  • 値の設定
    値を選択した場合は,条件式は設定できません。
  • 式の設定
    式を選択した場合は,条件式が設定できます。
条件式の設定
中断の条件となる演算子と値を指定します。
選択できる演算子は「>」,「<」,「>=」,「<=」,「=」,「NOT=」です。
  • 値に定数を入力する場合
    定数を入力する場合の書式は,「12.2 オペランドの指定方法」の「(7) 定数」を参照してください。
  • 値にデータ名を入力する場合
    ・データ名だけ入力した場合は,ダイアログボックス上部のプログラム名領域に表示されているプログラム内のデータ名として扱います。
    ・別のプログラムのデータ名を指定したい場合は,データ名をプログラム名で修飾します。プログラム名による修飾の詳細については,「12.2 オペランドの指定方法」の「(12) ソース要素指定」を参照してください。

監視状態
監視の実行状態を設定します。
  • 全スレッド・全オブジェクトの監視を行う
    全スレッド・全オブジェクトのプログラム名・データ名に該当するデータの監視をします。単一スレッド,オブジェクトの監視を行うとき以外は,マルチスレッドプログラム,オブジェクト指向機能を使用したCOBOLプログラムも含み,どのプログラムでも,この設定で監視をします。
  • 単一のスレッドの監視を行う
    単一のスレッドのデータを監視します。プログラムの起動前に指定すると,プログラムの開始後に最初のスレッドのデータを監視します。中断点で指定すると,中断点のスレッドのデータを監視します。マルチスレッドプログラムのテストデバッグをしていて,すべてのスレッドのデータを監視したくない場合に選択します。
  • 単一のオブジェクトの監視を行う
    単一のオブジェクトのデータを監視します。プログラムの起動前に指定すると,最初に参照できたオブジェクトのデータを監視します。中断点で指定すると,中断位置から最初に参照できたオブジェクトのデータを監視します。オブジェクト指向機能を使用したCOBOLプログラムのテストデバッグをしていて,すべてのオブジェクトのデータを監視したくない場合に選択します。

メッセージ
[OK]ボタンを選んだ場合,エラーが発生したときに,メッセージの詳細が表示されます。エラーが発生したとき,ダイアログボックスは閉じません。
(b) 注意事項