COBOL2002 操作ガイド
属性エディタウィンドウには,フィールド構成ウィンドウ上のエディットカーソルがある項目の属性が表示され,フォームエディタウィンドウやフィールド構成ウィンドウでは設定できない,詳細な属性情報が表示されます。また,属性の設定時に,COBOLのシンタックスレベルのチェックができます。
このウィンドウで属性を設定,または変更した場合,内容はフォームエディタウィンドウに反映されます。
属性エディタウィンドウと,ウィンドウの各部の名称を次に示します。
図6-5 属性エディタウィンドウ
属性エディタに表示されているリストは,図のようにリスト1,リスト2に分かれています。リスト1には,フィールドの属性の種類が表示されます。リスト2には,その属性に設定されている値が表示されます。属性の設定方法については,「6.4.7 属性の設定」を参照してください。
属性エディタに表示される属性項目は,選択しているフィールドの種類によって異なります。また,COBOLの文法や,フィールド種別,データ項目種別の規則によって指定できない属性は,リスト中の項目は変更できません。
次に,属性エディタで設定できる項目について,フィールド項目ごとに説明します。
集団項目を選択した場合の属性項目について説明します。
フィールド項目を選択した場合の属性情報について説明します。
フィールド項目を選択した場合,画面機能がWINDOW SECTIONかSCREEN SECTIONかによって,設定できる属性項目が異なります。
フィールド名,項目の位置やサイズなど,基本的な項目について説明します。ここで挙げる項目は,WINDOW SECTION,およびSCREEN SECTIONで共通です。
ここでは,詳細な属性項目について説明します。詳細な属性項目は,次の六つの内容に分類できます。
表6-3 表示属性
名称 | 機能 |
---|---|
COLOR (FOREGROUND-COLOR) |
フィールドの文字の色を変えて表示する。 (フィールドの前景色を指定する。) |
SECRET (SECURE) |
フィールドの入出力データを表示しない。 (カーソルがこの句を指定した入力フィールド内にある間,オペレータがキーボードから入力したデータを画面上に表示しない。) |
HIGH-INTENSITY (HIGHLIGHT) |
フィールドの文字を高輝度で表示する。 (フィールドを画面上に最高明度で表示する。) |
REVERSE (REVERSE-VIDEO) |
フィールドの背景の色と文字の色を反転して表示する。 (デフォルトの前景色と背景色,または指定された前景色と背景色を入れ換えた状態でフィールドを表示する。) |
SIGN (SIGN) |
演算記号の位置を指定する。 (演算符号の表示の位置とモードを明示的に記述する必要がある場合,それらを指定する。) |
RULE IS OVER (OVERLINE) |
フィールドに上罫線を引く。 (フィールドの各文字の上側に横線を引く。) |
RULE IS UNDER (UNDERLINE) |
フィールドに下罫線を引く。 (フィールドが画面上に表示されるとき,そのフィールドの各文字に下線を引く。) |
RULE IS VERTICAL | フィールドに縦罫線を引く。 |
RULE IS SQUARE | フィールドを罫線で囲む。 |
LETTER(表示用) | フィールドの文字の種類を指定する。 WIDE:横2倍 LONG:縦2倍 DOUBLE:横2倍×縦2倍 |
(BACKGROUND-COLOR) | (フィールドの背景色を指定する。) |
(LOWLIGHT) | (フィールドを画面上に最低明度で表示する。2段階の明度しか使用できない場合,LOWLIGHT句による明度と通常の明度とは同一になる。) |
(GRID) | (フィールドが画面上に表示されるとき,そのフィールドの各文字の左側に縦線を引く。) |
(LEFTLINE) | (フィールドが画面上に表示されるとき,そのフィールドの最左端の文字の左側に縦線を引く。) |
表6-4 表示前動作
名称 | 機能 |
---|---|
USING | 数字項目の表現形式を指定する。 |
(BLANK) | (フィールドが表示されるとき,画面の1行または画面全体をクリアする。) |
(ERASE) | (行の一部またはカーソル位置以降の画面をクリアする。) |
(PROMPT) | (ACCEPT文実行中にフィールドの空白の文字位置に印を付ける。) |
(BELL) | (フィールドが表示開始されるとき,警告音を鳴らす。) |
表6-5 入力編集
名称 | 機能 |
---|---|
JUST (JUST) |
項目にデータを収めるときに標準的でないけた寄せを指定する。 (フィールドにデータが転記されるとき,標準的でないけた寄せが行われる。) |
BLANK WHEN ZERO (BLANK WHEN ZERO) |
項目の値が0のときにそれを空白文字にする。 (データ項目の値が0のとき,空白文字を表示する。) |
RESET | 画面からの入力データを右に寄せて収めることを指定する。 |
(ZERO-FILL) | (フィールド中のユーザ入力のなかった文字位置の値が空白の場合,0で置き換える。) |
表6-6 入力チェック
名称 | 機能 |
---|---|
ENTER-CHECK (REQUIRED) |
入力または入出力フィールドにオペレータがデータを入力したかどうかを検査する。 (入力または更新フィールドに,少なくとも一つの文字を入力しなければならないことを指定する。) |
LETTER(入力チェック用) | フィールドの文字の種類を指定する。
|
(AUTO) | (ACCEPT文の実行中に,入力または更新フィールドの最後の文字が入力されたときカーソルを自動的に次のフィールドに移動させる。) |
(FULL) | (フィールドを完全に空白のままにしておくか,またはそのフィールドをデータで満たすかのどちらかでなければならないことを指定する。) |
表項目を選択した場合の属性情報について説明します。
表名,表項目の繰り返し回数,罫線の表示など,基本的な項目について説明します。
次の属性については,フィールド項目を選択した場合の属性情報と同じです。詳細は,「(2) フィールド項目を選択した場合の属性情報」の「(a) 基本的な項目」を参照してください。
なお,これらの属性は,現在選択状態にある表要素に対して表示されます。
詳細な属性項目については,WINDOW SECTIONのフィールド項目を選択した場合と同じです。詳細は,「(2) フィールド項目を選択した場合の属性情報」の「(b) 詳細な属性項目」を参照してください。
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