COBOL2002 操作ガイド
構文テンプレートとは,COBOL2002で使用する構文が入力されているひな型です。このテンプレートから使いたい構文を選び,条件や文を入力してソースウィンドウに貼り付けることができます。このため,コーディングの誤りや構文エラーを少なくできます。また,ユーザが独自のテンプレートファイルを作成することもできるため,各ユーザに合った環境でコーディングできます。
COBOLエディタでは,ユーザ独自のテンプレートファイルを作成できます。構文テンプレートファイルを作成するときは,「user.syn」または「userv.syn」の名称で作成してください。作成した構文テンプレートファイルの既定の参照先は,COBOL2002 のインストールフォルダ下の「bin」フォルダです。
この参照先は,構文テンプレートダイアログボックスで変更または確認できます。
表4-6 構文テンプレートファイル名
ファイル名 | 登録内容 |
---|---|
user.syn | COBOL2002の構文テンプレートファイル名 |
userv.syn | VOS3 COBOL85の構文テンプレートファイル名 |
ユーザが作成したテンプレートファイルの内容は,構文テンプレートダイアログボックスに,COBOLエディタが提供するテンプレートのあとに続いてツリー表示されます。
次に,構文テンプレートファイルに記述する内容について説明します。
構文テンプレートファイルでは,一つの構文テンプレートを次のような形式で表します。
1.には1〜9の数字を記述します。これが構文テンプレートダイアログボックスの構文ツリーでの階層になります。階層が複雑にならないように,レベルは4までとすることを推奨します。
2.には構文の名称を1行で記述します。これが構文テンプレートダイアログボックスの構文ツリーに表示される名称になります。
3.には構文の形式を記述します。ここには複数行記述できます。この構文の形式を構文テンプレートダイアログボックスの構文形式欄で編集し,ソースウィンドウに貼り付けることになります。そのため,構文形式欄での編集が容易になるような記述を推奨します。
4.は一つの構文テンプレートの終わりを表します。
このような構文テンプレートを必要なだけ記述して,ユーザ独自のテンプレートファイルを作成してください。なお,テンプレートファイルに記述した順序で構文テンプレートダイアログボックスに階層表示されるので,それも考慮に入れて記述してください。
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