COBOL2002 言語 拡張仕様編
- 形式
- 機能
- 基本画面項目の一般的な性質と編集要求を記述する。また,この基本画面項目が画面に表示されるときに内容が表示されるべきデータ項目,およびこの基本画面項目に入力または更新されたときに内容が格納されるべきデータ項目を指定する。
- 構文規則
- 各PICTURE句は,FROM,TOまたはUSING指定を含んでいなければならない。
- 一意名4,一意名5および一意名6は,ファイル節,作業場所節,局所場所節または連絡節で定義されなければならない。一意名4,一意名5および一意名6には部分参照があってはならない。
- picture文字列にブール形式および外部浮動小数点形式を指定してはならない。
- -UniObjGenオプションを指定した場合,定数1に日本語文字定数およびUTF-8で多バイトとなる文字を含む英数字定数を指定してはならない。-UniObjGenオプションについては,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」のUnicode機能を参照のこと。
- 一般規則
- データが一つのデータ項目から編集されて画面に転記され,異なるデータ項目に格納されるとき,画面項目のPICTURE句にはFROMとTO指定が共に記述されなければならない。
- データが(ファイルのレコードの読み出し,更新,再書き込みのように)編集されて画面に転記され,同じデータ項目に格納されるとき,画面項目のPICTURE句にはUSING指定が記述されなければならない。
- 一意名4,一意名5,一意名6および定数1は,PICTURE句が用いる画面項目と同じ長さである必要はない。
データはMOVE文の規則に従って転記される。MOVE文の規則に合わない場合はエラーとする。
- FROM指定がある場合,次の規則が適用される。
(a)DISPLAY文実行中,データは,picture文字列1に従って編集された後,一意名5または定数1から転記され,画面上に表示される。表示は,LINE句,COLUMN句またはDISPLAY文のAT指定で明示的または暗黙的に定義された画面上の位置から始まる。
(b)FROM指定は,ACCEPT文の実行中は何の意味も持たない。
- TO指定がある場合,次の規則が適用される。
(a)ACCEPT文の実行が完了することによって,画面項目に対して入力されたデータは,picture文字列1に従って編集された後,一意名6に転記される。画面から画面項目に転記される順序は,ACCEPT文で参照される画面の画面記述項で画面項目が指定された順序である。
(b)TO指定は,DISPLAY文の実行中は何の意味も持たない。
- USING指定またはFROMとTO指定がある場合,次の規則が適用される。
(a)DISPLAY文実行中,データは,一意名4,一意名5または定数1から一般規則4の(a)に記述されたように転記される。
(b)ACCEPT文の実行が完了することによって,画面項目に対して入力されたデータは,一意名4または一意名6に,一般規則5の(a)に記述されたように転記される。
- 【標準仕様との関連】
- COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.54 PICTURE句
- 使用方法
- プログラムの記述にあたっては,非整数画面項目については,数字編集PICTURE文字列を指定することが推奨されている。つまり,省略された小数点を含む画面項目の表現はシステムに依存するので,記号「V」を使用しないことが望ましい。
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