COBOL2002 言語 拡張仕様編
USAGE句でCOMPUTATIONAL-1,またはCOMPUTATIONAL-2と指定された項目は,内部浮動小数点形式で表現される。このとき,PICTURE句を指定してはならない。内部浮動小数点数字項目に割り当てられる記憶領域のサイズは,USAGE句の指定によって異なる。この関係を次に示す。
表6-1 USAGE句の指定とバイト数
USAGE句の指定 | 項目が占めるバイト数 |
---|---|
COMPUTATIONAL-1 | 4バイト |
COMPUTATIONAL-2 | 8バイト |
4バイトの内部浮動小数点数字項目を単精度内部浮動小数点数字項目,8バイトの内部浮動小数点数字項目を倍精度内部浮動小数点数字項目と呼ぶ。
浮動小数点数が表現できる値の範囲は,COMPUTATIONAL-1のときは,絶対値で約1.2×10-38〜3.4×10+38および0で,COMPUTATIONAL-2のときは,絶対値で約2.2×10-308〜1.8×10+308および0である。また,有効けた数は,単精度と倍精度では異なる。この関係を次に示す。
表6-2 内部浮動小数点数の有効けた数
USAGE句の指定 | 有効けた数 |
---|---|
COMPUTATIONAL-1 | 約7けた |
COMPUTATIONAL-2 | 約16けた |
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