COBOL2002 言語 拡張仕様編
日本語機能は,利用者が日本語を用いてプログラミングしたり,日本語データを処理したりするためにサポートした機能である。すなわち,この機能を用いると,データ名やファイル名,手続き名などを日本語で記述し,日本語データを定義,操作できる。
日本語で記述したプログラム例を次に示す。
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. SAMPLE00. ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT 得意先マスタ ASSIGN TO SYS010 ORGANIZATION IS SEQUENTIAL. DATA DIVISION. FILE SECTION. FD 得意先マスタ RECORDING MODE IS F. 01 得意先レコード. 02 得意先コード PIC X(5). 02 得意先名 PIC N(20). : WORKING-STORAGE SECTION. 77 得意先数 PIC 9(4) COMP VALUE 0. 01 得意先一覧. 02 得意先名 PIC N(20) OCCURS 100. : PROCEDURE DIVISION. 開始処理. OPEN INPUT 得意先マスタ. 入力処理. READ 得意先マスタ AT END GO TO 終了処理. PERFORM 得意先レコード処理. GO TO 入力処理. 得意先レコード処理. ADD 1 TO 得意先数. MOVE 得意先名 OF 得意先レコード TO 得意先名 OF 得意先一覧(得意先数). : 終了処理. CLOSE 得意先マスタ. STOP RUN.
この章では,日本語を取り扱う上で追加される言語仕様を述べる。
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