Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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付録H.6 基本的注意事項

(1)変換を必要とするサーバで宛先解決データを作成し,変換を必要とするサーバのサーバオプションに「MOVEADDRESS_MAPPING_TABLE=Y」を設定してください。宛先解決データを削除したときはサーバオプション「MOVEADDRESS_MAPPING_TABLE=Y」の設定を解除してください。

(2)サーバごとに異なる宛先解決定義ファイルを使用することは可能ですが,ユーザ所属サーバの宛先解決定義ファイルに登録されていないユーザからのメールは従来通りとなります。

(3)変換を必要とするサーバの宛先解決定義ファイルを作成した後に宛先解決データ作成コマンド(admkmvtb)を実行してください。

(4)ニックネームを変更した後に同一ニックネームを別ユーザで再利用した場合,旧ニックネームで送信したメールは新たに登録された別ユーザに配信されます。

(5)旧ニックネームの兼任ユーザで作成途中のメール(OUTBOX,ローカル保存メール)は送信できません。

(6)代行受信は未サポートです。ユーザ移動前に代行設定をexportした情報をユーザ移動後に修正してimportしてください。

(7)機能使用時にユーザ追加及びユーザ変更する場合も,O/R名及びニックネームが宛先解決テーブルに登録した情報と重複しないよう管理してください。

(8)宛先解決定義ファイルに設定するユーザは移動などを行ったユーザだけ必要最低限の設定を推奨します。

(9)ニックネーム変更時にエンドユーザが持つローカル宛先台帳から旧ニックネームで送信することが可能となるため長期に渡って旧ニックネームで送信するエンドユーザがでてくる可能性があります。新ニックネームに変更するようアナウンスすることを推奨します。旧ニックネームで送信するメールの宛先詳細情報は参照できません。これによりエンドユーザに新ニックネーム変更する必要がある判断基準となります。

(10)本機能は1ユーザで1世代のO/R名,ニックネームの変更による宛先解決は可能ですが,2世代以上の宛先解決は対応できません。

(11)変換の必要がなくなったサーバはサーバオプション「MOVEADDRESS_MAPPING_TABLE」の設定を解除し,admkmvtb -dオプションで宛先解決データを削除してください。

(12)サーバ統合前に使用していたユーザIDを別ユーザに割当て再利用したときに,変換を必要とするサーバすべてにサーバオプションに「RECYCLED_USERID=Y」が設定されていない場合,受信メールの発信者に送信した人とは別のユーザが表示されます。

(13)大規模構成システム(ユーザ登録数が多いシステム)では,高速宛先変換メモリキャッシュに登録されていない場合にDBアクセス処理を行うため処理に時間がかかる場合があります。
そのため,gmpublicinfoファイルに高速宛先変換メモリキャッシュに全ユーザが登録できるような値を「NICKNAME_CACHE_LIMIT」に設定し,「NICKNAME_DB_ACCESS=N」の設定によりDBアクセスを抑止,「DDA_ORTONICK=N」の設定によりメール操作のレスポンス向上することを推奨します。