Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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付録G.4 ディレクトリ認証時のクライアント

ディレクトリ認証の場合は,LDAPディレクトリサーバに格納されたユーザエントリのパスワードを,クライアントで入力します。

<この項の構成>
(1) 対象クライアント
(2) クライアントの操作
(3) クライアントのバージョンアップ
(4) 旧クライアントのメッセージ

(1) 対象クライアント

ディレクトリ認証を実行できるクライアントは次のとおりです。

16ビット版クライアント(02-31-/B以前),リモートPCクライアントなど上記以外のクライアントでは,基本的にアドレス認証と同じ動作をします。次に詳細を示します。

(2) クライアントの操作

(a) ログイン

ログイン画面の「ユーザID」欄に,アドレスユーザのユーザID(ニックネームでログインする場合は,「ニックネーム」欄にアドレスユーザのニックネーム)を指定します。「パスワード」欄には,LDAPディレクトリサーバに格納されたユーザエントリのパスワードを指定します。

(b) パスワード変更

パスワード変更画面の「現在のパスワード」欄に,現在のLDAPディレクトリサーバに格納されたユーザエントリのパスワードを指定します。「新しいパスワード」欄に,新しくLDAPディレクトリサーバに格納されるユーザエントリのパスワードを指定します。

(3) クライアントのバージョンアップ

ディレクトリ認証を実行できないクライアントから,ディレクトリ認証を実行できるクライアントにバージョンアップするかまたは切り替えると,今までのパスワードでは認証されなくなることがあります。これはLDAPディレクトリサーバに格納されたユーザエントリのパスワードが,アドレスサーバ内のパスワードと違う場合に発生します。

クライアントをバージョンアップするかまたは切り替えるときは,システム管理者は,ユーザに「パスワードがLDAPディレクトリサーバに格納されたユーザエントリのパスワードの値に変更される」ことを連絡してください。

(4) 旧クライアントのメッセージ

Version 5より前のクライアントを使用している場合に出力されるメッセージについて説明します。

(a) 認証時にLDAPディレクトリサーバのパスワードの有効期間が切れている

32ビット版クライアントの場合
入力されたIDまたはパスワードが間違っています。
もう一度ID・パスワードの入力を行いますか?
対処
ユーザが正しいパスワードを入力したにもかかわらずこのメッセージが表示される場合は,LDAPディレクトリサーバのパスワードが有効期間切れになっている場合があります。システム管理者がLDAPディレクトリサーバのパスワード有効期間切れの状態を解除してください。
(b) パスワード変更時にLDAPディレクトリサーバのパスワードの有効期間が切れている

16ビット版クライアントの場合
パスワード入力エラー
パスワードの変更はできませんでした。

32ビット版クライアントの場合
パスワード変更に失敗しました。
対処
ユーザが正しい旧パスワードと新パスワードを入力したにもかかわらずこのメッセージが表示される場合は,LDAPディレクトリサーバのパスワードが有効期間切れになっている場合があります。システム管理者がLDAPディレクトリサーバのパスワード有効期間切れの状態を解除してください。