Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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付録C.3 LAN上でのリモート機能

前の節で説明したGroupmaxのメールのリモート機能は,TCP/IPで接続されたLAN上のマシンをクライアントとして利用できます。この場合,telnetやftpコマンドを使用できるパソコンやワークステーションを利用します。ここでは,LAN上での利用方法について説明します。ただし,Windows NT版のメールサーバには,「リモートPC/TCP」を設定できないため,Windows NT版のメールサーバではこの機能は利用できません。

<この項の構成>
(1) セットアップ
(2) 作業の流れ

(1) セットアップ

TCP/IPで接続されたLAN上のクライアントからリモート機能を利用する場合,サーバ及びクライアント側で,次の情報をあらかじめ設定しておく必要があります。

サーバ側
/etc/servicesファイルに使用するサービス名とそのポート番号を追加します。
(例)
tcp_demon 9053/tcp

クライアント側
次の三つのうちから一つを選択して,サーバと接続します。
  • "telnet ホスト名 ポート番号"を指定する
  • telnetコマンド内のプロンプトで,"open ホスト名 ポート番号"と指定する
  • クライアントの環境設定を変更し,telnetのポート番号をリモート機能で使用するポート番号にする(サーバ側で上記の例のように設定した場合は,クライアント側でもポート番号に9053を指定します。ただし,アップロード及びダウンロードを使用する場合は,FTPデーモンを起動する必要があります。)
    注意
    クライアントとサーバの間の通信手順は,telnetの仕様に依存します。また,アップロードやダウンロードの通信手順については,ftpコマンドの仕様に依存します。

(2) 作業の流れ

LAN上のクライアントからリモート機能を利用するときの作業の流れは,次のとおりです。

  1. サーバとの回線を接続します。
  2. ログインメニューに,ユーザIDとパスワードの入力,個人または組織の選択と表示行数の設定を入力します。
  3. トップメニューから「メール送信」や「メール受信」などの作業項目を選択します。

メニューの操作方法は,メール送信とメール受信の一部の機能を除いて,公衆回線を利用するリモート機能での操作方法と同じです。各メニューでの操作方法は,「付録C.2 公衆回線を利用するリモート機能」を参照してください。

次に,メール送信とメール受信で,公衆回線を利用するときと異なる操作について説明します。

(a) メール送信での操作

LAN上のクライアントを利用したメール送信では,アップロードして本文を作成する方法が,公衆回線を利用したリモート機能と異なります。本文の作成方法で「2:アップロード」を選択した場合,次のように表示されます。

 
本文の作成方法を選択して下さい
1:ラインエディタ  2:アップロード  E:取消
>2
 
1:アップロード開始  E:終了
>
 

1を選択すると,次のメッセージが表示されて,送信するファイルのアップロードが開始されます。

 
アップロードを開始します。送信ファイルを準備して下さい
アップロードするファイル名を指定して下さい
>filename
端末側ユーザIDを入力して下さい
>userID
端末側パスワードを入力して下さい
>password
終了しました。改行キーを入力して下さい
 

アップロードが終了したら[Enter]キーを押してください。送信のメニューに進みます。

(b) メール受信での操作

LANを利用したメール受信では,ダウンロードする方法が,公衆回線を利用したリモート機能と異なります。ダウンロード選択で,1,2または3を選択した場合,次のように表示されます。

 
ダウンロード選択
1:本文・添付とも  2:本文のみ  3:添付のみ  E:終了
>1,2又は3
 
端末側ユーザIDを入力して下さい
>userID
端末側パスワードを入力して下さい
>password
1:ダウンロード開始  E:終了
>

1を選択すると,次のメッセージが表示されてファイルのダウンロードが開始されます。

 
ダウンロードを開始します。格納ファイルを準備して下さい
ダウンロードするファイル名を指定して下さい
>filename
終了しました。改行キーを入力して下さい
 

ダウンロードが終了したら[Enter]キーを押してください。受信メール一覧画面に戻ります。

注意
ダウンロード選択メニューで1(本文・添付とも)を選択しているときに,「ダウンロードの開始又は終了」で終了を選択すると,添付ファイルのダウンロードメニューが表示されます。
(c) 一括ダウンロードでの操作

LANを利用した環境では送信メール,受信メールを一括してダウンロードする

方法が公衆回線を利用したリモート機能と異なります。トップメニューで4(ユーティリティ)を選択すると次のメニューが表示されます。

 
1:パスワード変更  2:親展パスワード変更  3:環境設定
4:宛先オプション  5:一括ダウンロード
E:終了
>
 
端末側ユーザIDを入力して下さい
>userID
端末側パスワードを入力して下さい
>password
1:送信メール  2:受信メール  3:送受信メール
E:終了
>
送受信メール保存年月指定(指定形式:yymm)
:yymm
yyyy年mm月分の送受信メールを保存します
1:実行  E:終了
>

送信メールnn通の保存を開始します

送信メール 1 「主題1」

送信メール 2 「主題2」

送信メール 3 「主題3」

送信メール 4 「主題4」

送信メール 5 「主題5」

メール保存中・・・(ESCにて中断)

送信メールの保存は正常終了しました