Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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付録C.2 公衆回線を利用するリモート機能

ここでは,公衆回線を使ってリモート機能を利用する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) セットアップ
(2) 作業の流れ
(3) ログインメニュー
(4) トップメニュー

(1) セットアップ

リモート接続に必要なハードウェアとソフトウェアのセットアップ方法を,次に説明します。

(a) ハードウェアのセットアップ

ハードウェアをセットアップするためには,クライアントとなる端末とモデムをRS-232-Cケーブルで接続してから,モデムと電話回線(モジュラージャック式)を電話線で接続します。ハードウェアに必要な条件を次に示します。

モデム及び電話線
1,200bps以上の通信速度に対応するもの(9,600bps以上の通信速度で,MNP/V.42bisプロトコル対応のものを推奨します)
外部電源の必要なモデムの場合は,電源コードをコンセントに接続してください。

RS-232-Cインタフェースのモデムケーブル
コネクタの形状が,使用する端末に対応したもの

パーソナルコンピュータ又はワードプロセッサ
「(b) ソフトウェアのセットアップ」に示す条件を持つソフトウェアが動作し,RS-232-Cインタフェースを持つもの
(b) ソフトウェアのセットアップ

通信用のソフトウェアに必要な条件を次に示します。

これらの機能に加えて,テキストの入力に既存のファイルを利用したり,画面に表示した内容をファイルとして保存したりできる機能を持ったプログラムをお勧めします。

ソフトウェア(通信プログラム)は,環境設定時に次の項目の値を設定する必要があります。これらの項目の値は,サーバ側に登録した値と同じ値を設定しなければなりません。事前にシステム管理者に確認してください。

(2) 作業の流れ

(a) リモート機能を利用するときの作業の流れ

公衆回線を使ってリモート機能を利用するときの作業の流れは,次のとおりです。

  1. サーバとの回線を接続します。
  2. ログインメニューに,ユーザIDとパスワードの入力,個人または組織の選択と環境の設定(表示行数,XMODEM種別)を入力します。
  3. トップメニューから「メール送信」や「メール受信」などの作業項目を選択します。

トップメニュー以降は,選択した項目ごとにサーバからのメッセージに応じながら作業します。選択した項目の作業が終了すると,トップメニューに戻ります。Groupmaxのメールの利用を終了するには,トップメニューの「終了」を選択して,サーバとの回線を切断します。

(b) リモート機能での入力規則

入力に使用できるキーは文字キー,数字キー,[Enter]キー,[Esc]キーです。それ以外のキーは使用できません。

各画面で入力できる文字数は,通常の(リモートでない)場合と同じです。また,各画面でメニューまたはコマンドを選択する場合は,番号を入力して[Enter]キーを押します。

(3) ログインメニュー

サーバとの回線を接続すると,ログインメニューが表示されます。ログインメニューでは,Groupmaxのメールのバージョン情報に続いて,ユーザIDとパスワードを入力するためのメッセージが表示されます。次の操作に従って設定してください。

操作方法
  1. ユーザIDを入力します。
  2. パスワードを入力します。
    パスワードを設定していない場合は,[Enter]キーだけを押します。パスワードを3回間違うとエラーメッセージが表示され,自動的に回線が切断されます。
    入力したユーザID及びパスワードが正しいことが確認されると次のメッセージが表示されます(選択できる組織がなければ直接4の操作に進みます)。

    [図データ]

  3. 個人,または組織のうちのどれかひとつを選択します。
    組織1〜4には,所属している組織,またはアクセスできる組織の略称が表示されます。Groupmaxのメールの利用を中止する場合は,Eを選択します。
    自分あてのメールが届いていれば,次のメッセージが表示されます。
     
    新規メールが届いています
     
    画面に表示する最大行数を入力して下さい(改行のみ:24)
    :
  4. 端末に表示するメッセージの行数を入力します。
    指定できる行数は,0と7〜99です。0の場合は,本文表示に対するページ制御をしません。また,送信情報と添付ファイル一覧の表示は対象外です。
    次のメッセージが表示されます。
     
    XMODEMの種別を指定して下さい
    1:SUM(128)    2:CRC(128)
    >
  5. 使用している通信プログラムのXMODEM手順の種別を1〜2から選択します。
    トップメニューが表示されます。

(4) トップメニュー

トップメニューでは,次のメッセージが表示されます。

[図データ]

トップメニューでは次の項目を選択できます。「終了」以外の各項目の作業中に,[Esc]キーまたはEを押すとその作業の一つ前のメニューに戻ります。

(a) メール送信

トップメニューで1(メール送信)を選択すると,次の順にメッセージが表示されます。受信メールの返信の場合は,主題を入力するメッセージから表示されます。

宛先を指定して下さい(改行のみ:終了)
:
主題を入力して下さい
:
本文の作成方法を選択して下さい
1:ラインエディタ    2:アップロード(XMODEM-SUM)
3:アップロード(バイナリ)    E:取消
>

先頭にTO:(またはCC:,BCC:)を入力し,続けてニックネームまたはインターネットアドレス(完全O/R名の指定,簡略して指定,直接指定のどれか)を指定してから[Enter]キーを押します。すべての宛先を指定した後,[Enter]キーを押すと次に進みます。

ニックネームを指定する
TO:P.REMOTE

完全O/R名を指定する
TO:/C=JP/A=smtpgw/P=smtpgw/OU1=smtpgw
/D=RFC-822;local_partdomain_part
完全O/R名を指定する場合,/D=には必ず「RFC-822;」を指定してください。

簡略して指定する
TO:/D=local_partdomain_part

直接指定する
TO:local_partdomain_part

直接指定は,宛先オプションでYESを選択した場合だけ指定できます。宛先オプションについては,「(d) ユーティリティ」を参照してください。

主題を半角換算で80文字以内で入力します。主題の最後で[Enter]キーを押すと次に進みます。

本文の作成方法を選択します。

1(ラインエディタ)を選択した場合
次のメッセージが表示されます。
 
本文を入力して下さい(/E:終了)
::
本文を入力し,行の先頭で/Eを入力して[Enter]キーを押すと,次に進みます。

2(アップロード(XMODEM-SUM))または3(アップロード(バイナリ))を選択した場合
次のメッセージが表示されます。
 
1:アップロード開始    E:終了
>
1を選択すると,次のメッセージが表示されて,メールとして送信するファイルのアップロードが開始されます。1分以内に準備しないとトップメニューに戻ります。
 
アップロードを開始します。送信ファイルを準備して下さい
終了しました。改行キーを入力して下さい
アップロードが終了したら,[Enter]キーを押して次に進みます。

暗号化した本文を送信したい場合には,3(アップロード(バイナリ))でアップロードし,主題を次の形式にしてください。

|GID|subject
GID…Keymate/MultiでのグループID
subject…主題(任意)

本文の作成方法までの操作が終了すると,次のような送信情報及び送信メニューが表示されます。

[図データ]

送信情報として,宛先,主題,添付ファイル,送信オプションの内容が表示されます。このとき,送信オプションにはデフォルト値が設定されています。送信情報の内容を確認して,送信メニューから作業を選択します。

メール送信
1を選択した場合,メールが送信されます。宛先エラーなどが発生した場合は,送信が中止されてエラーメッセージが表示されます。メールの送信が終了すると,トップメニューに戻ります。ただし,受信メールの返信の場合は,受信メール一覧画面に戻ります。

宛先変更
2を選択した場合,宛先を指定し直すためのメッセージが表示されます。宛先を指定し直して,行の先頭で[Enter]キーを押すと,送信のメニューに戻ります。

主題変更
3を選択した場合,主題を入力し直すためのメッセージが表示されます。主題の最後で[Enter]キーを押すと送信のメニューに戻ります。

本文変更
4を選択した場合,本文を作成し直すためのメッセージが表示されます。作成済みの本文の内容は修正できません。最初から作成し直すことになります。

送信オプション変更
5を選択した場合,返信要求について設定を変更できます。オプションを指定し終わると,送信のメニューに戻ります。
 
返信要求  なし(1:あり  2:なし  3:宛先毎指定)
>
ここで3を選択すると,宛先ごとに返信要求を設定するメッセージが表示されます。メッセージに従って設定してください。

本文照会
6を選択した場合,本文の内容が表示されます。[Enter]キーを押すと次のページが,Pを入力すると前のページが表示されます。

添付ファイル指定
7を選択した場合,本文の作成方法を選択する画面に戻ります。本文の場合と同じ要領でファイルをアップロードすることで,添付ファイルとして指定できます。アップロードが終了して,[Enter]キーを押すと,送信のメニューに戻ります。1分以内にアップロードするファイルを準備しないと,このメニューに戻るので注意してください。

添付ファイル解除
8を選択した場合,解除する添付ファイルの番号を指定するためのメッセージが表示されます。指定し終わると,送信のメニューに戻ります。

終了
Eを選択した場合,トップメニューに戻ります。ただし,受信メールの返信の場合は,受信メール一覧画面に戻ります。
(b) メール受信

トップメニューで2(メール受信)を選択すると,次のような受信メール一覧画面及びメニューが表示されます。

[図データ]

受信したメールが,最新のものから一覧で表示されます。対象となるメールのNO.を入力してください。指定したメールが親展メールの場合,親展パスワードを問い合わせるメッセージが表示されます。「終了」以外の各作業中にEを押すと受信メール一覧に戻ります。複数メールを指定した場合にEを押すと,次のメールの処理をします。受信メール一覧に戻る場合は[Esc]キーを押してください。

複数メールの指定
O(表示),D(削除)の場合,複数のメールを指定できます。複数のメールの番号を,(コンマ)で区切って指定します。番号が続いている場合は,1-3のように範囲を指定します。
(例)
  • NO.01,03及び05の受信メールを削除する場合…D1,3,5
  • NO.01から03までの受信メールを表示する場合…O1−3

属性,状態の内容
属性には,受信したメールに指定されたオプション(急:至急,遅:遅延配信,親:親展,返:返信要求)が,表示されます。状態には,メールの状態(添:添付ファイルあり,未:未読,既:既読)が表示されます。

On(nはメールのNO.)を入力した場合,指定したメールの内容が表示され,次のメニューが表示されます。

 
[改行のみ:次ページ P:前ページ D:削除 G:ダウンロード R:返信 
E:終了]
>

Nを選択した場合,一度に表示できなかった一覧の次のページが表示されます。Pを選択した場合,一度に表示できなかった一覧の前のページが表示されます。

Dn(nはメールのNO.)を入力した場合,指定したメールの主題,受信日,送信者が表示された後,次のメニューが表示されます。

 
1:削除  E:終了
>

1を選択すると,メールが削除されます。

Gn(nはメールのNO.)を入力した場合,次のメニューが表示されます。

 
ダウンロード選択
1:本文・添付とも  2:本文のみ  3:添付のみ  E:終了
>

1,2または3を選択すると,次のメニューが表示されます。

 
1:ダウンロード開始  E:終了
>

1を選択すると,使用している通信プログラムからのメッセージが表示されます。通信プログラムのメッセージに従って,メールをダウンロードしてください。1分以内にダウンロードの準備をしないと,受信メール一覧画面に戻るので注意してください。

ダウンロードが終了したら,[Enter]キーを押してください。受信メール一覧画面に戻ります。

注意
ダウンロード選択メニューで1(本文・添付とも)を選択しているときに,「ダウンロードの開始又は終了」で終了を選択すると,添付ファイルのダウンロードメニューが表示されます。

Sを選択した場合,次のメニューが表示されます。

 
検索条件選択
1:送信者  2:受信日  3:主題  4:未読  E:終了
>
(c) 送信状況表示

トップメニューで3(送信状況表示)を選択すると,次のような送信メール一覧及びメニューが表示されます。

[図データ]

送信したメールが,最新のものから一覧で表示されます。作業及び対象となるメールのNO.を入力してください。「終了」以外の各作業中にEを押すと送信メール一覧に戻ります。複数メールを指定した場合にEを押すと,次のメールの処理をします。送信メール一覧に戻る場合は[Esc]キーを押してください。

複数メールの指定
O(詳細)の場合,複数のメールを指定できます。複数のメールの番号を,(コンマ)で区切って指定します。番号が続いている場合は,1-3のように範囲を指定します。
(例)
  • NO.01,03及び05の送信メールの詳細を表示する場合…O1,3,5
  • NO.01から03までの送信メールの詳細を表示する場合…O1−3

属性,状態の内容
属性には,送信したメールに指定されたオプション(急:至急,親:親展)が表示されます。状態には,メールの送信状況(不:不達,遅:遅延配信)が表示されます。

On(nはメールのNO.)を入力した場合,指定したメールの詳細が表示された後,次のメニューが表示されます。

 
[改行のみ:次メール  P:前ページ  E:終了]
>

Nを選択した場合,一度に表示できなかった一覧の次のページが表示されます。Pを選択した場合,一度に表示できなかった一覧の前のページが表示されます。

Sを選択した場合,次のメニューが表示されます。

 
検索条件選択
1:宛先  2:送信日  3:主題  4:不達  E:終了
>
(d) ユーティリティ

トップメニューで4(ユーティリティ)を選択すると,次のメニューが表示されます。

 
1:パスワード変更  2:親展パスワード変更  3:環境設定
4:宛先オプション  E:終了
>
(e) 掲示板

トップメニューで5(掲示板)を選択すると,掲示板一覧画面及びメニューが表示されます。

[図データ]

作業及び対象となる掲示板のNO.を入力してください。「終了」以外の各作業中にEを押すと掲示板一覧に戻ります。

On(nは掲示板NO.)を入力した場合,掲示板内の記事一覧画面とメニューが表示されます。

[図データ]

作業及び対象となる記事のNo.を入力してください。

On(nは記事NO.)を選択した場合
選択した記事の記事名,添付ファイルの有無,及び記事の内容を表示できます。表示した記事の操作方法については,「(b) メール受信」を参照してください。ただし,掲示板の記事は削除できません。

N又はPを選択した場合
Nを選択した場合は一覧の次のページが,Pを選択した場合は一覧の前のページが表示されます。

Bを選択した場合
記事作成の画面が表示されます。記事の作成方法はメールの送信方法と同じです。記事の作成方法については,「(a) メール送信」を参照してください。ただし,記事作成では宛先の指定は不要です。

Sを選択した場合
記事を検索できます。次のメニューから検索条件を選択してください。
 
検索条件選択
1:掲示者 2:掲示日 3:記事名 4:未読 E:終了
>
掲示日を選択した場合,日付をYYMMDD(YY:西暦の下2けた,MM:月,DD:日)の形式で指定します。検索期間を指定する場合,YYMMDD-YYMMDDの形式で指定します。YYMMDD-と指定した場合,指定日から当日までが検索期間となります。ある1日の記事を検索する場合は,範囲指定で期間に同じ日付を指定します。

Gn(nは記事NO.)を選択した場合
選択した記事をダウンロードできます。ダウンロードの方法については,「(b) メール受信」を参照してください。

Uを入力した場合,現在の掲示板の上にある掲示板が一覧表示されます。

Dn(nは掲示板NO.)を入力した場合,選択した掲示板の下にある掲示板が一覧表示されます。

Nを選択した場合,一度に表示できなかった一覧の次のページが表示されます。Pを選択した場合,一度に表示できなかった一覧の前のページが表示されます。

(f) 個人・組織選択

トップメニューで6(個人・組織選択)を選択すると,利用するメールボックス(個人メールまたは組織メールのどれか)を選択できます。