Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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5.2.1 新規にサーバ環境を設定する場合

新規に設定をするときは,次の点に注意してください。

<この項の構成>
(1) 設定手順

(1) 設定手順

設定手順を次に示します。なお,起動方法は,初回も2回目以降も同じです。

なお,インストール形態によってセットアップに必要な項目は変わります。これについては,次の項で説明します。

  1. アドレスサービスが起動している場合は停止します。
  2. セットアップを実行するユーザ(システム管理者)のユーザアカウントでログオンします。
  3. [スタート]メニューの[プログラム(P)]の[Groupmaxサーバ]からAddress_Mailセットアップアイコンを起動します。
    Address_Mail Serverセットアップダイアログボックス表示されます。

    [図データ]

  4. 各項目を設定します。
    次に設定項目を示します。グレーアウト表示の項目は設定不要です。グレーアウト表示される項目は,インストール時の設定によって異なります。
    「マスタ管理サーバのドメイン名/ホスト名(H)」
    セットアップサーバがアドレスサーバの場合,マスタ管理サーバのドメイン名またはホスト名を255バイト以内で指定します。TCP/IPのホスト名定義ファイルまたはDNSの定義ファイルに記述されたものを指定してください。初回のアドレスサービスの起動が正常に完了すると変更できなくなります。
    「データベースのスキーマ名(S)」
    作成するDBのスキーマ名を63バイト以内で指定します。指定できる文字は,全角文字,半角英数字及び_(アンダーバー)です。なお,次の文字列または文字は使用できません。
    ・"MASTER"
    ・"IS_"で始まる文字列
    ・"WF_"で始まる文字列
    ・全角の空白
    初回セットアップ時にはデフォルト値として"gmax"を表示します。必要に応じて変更してください。2回目以降では初回に設定した値を表示します。
    「プリンタ名(P)」
    運転席の印刷機能を使用するために,出力先のプリンタの名称を指定します。プリンタ名(共有名)を選択するか,入力してください。プリンタ名(共有名)は128バイト以内です。「\\コンピュータ名\共有名」の形式で指定してください。省略はできません。ただし,運転席の印刷機能を使用する場合は32バイト以内の文字列で指定してください。
    なお,プリンタ名(共有名)には半角スペースを含むことができません。使用中のプリンタ名(共有名)に半角スペースが含まれている場合は,スペースを含まないプリンタ名(共有名)に変更してから選択してください。指定するプリンタの詳細を次に示します。
    ・自PCにプリンタドライバがあるもの(ローカル,ネットワークは問わず)。
    ・デフォルト表示するプリンタ名は「常に使うプリンタ」に指定してあるもの。
    ・参照ボタンでは自PCの論理プリンタを表示する。ただし,半角スペースを含むプリンタは一覧上に表示されない。
    ・プリンタが未設定の場合は不活性にしてlp0が設定される。
    「回覧機能を使用する(C)」
    アドレス管理ドメイン内で回覧機能を使用するかどうかを選択します。マスタ管理サーバで指定します。変更した設定は,各サーバのアドレスサービスを再起動したときに有効になります。初回のデフォルト値はチェックありです。
    「POP3/IMAP4を使用する(O)」
    アドレス管理ドメイン内でPOP3またはIMAP4を使用するかどうかを選択します。マスタ管理サーバで指定してください。この設定をチェックするとインターネットクライアントを使用してメールを参照できます。初回のデフォルト値はチェックなしです
    この設定をチェックすると次のメッセージが表示されます。
    「ドメインパートの変更を行うとこれまでクライアントにダウンロードされたメールの宛先は無効となります。また,sendmailの設定変更及び全アドレスサーバのアドレスサービスとMail-SMTPの再起動が必要になります。ドメインパートを変更しますか?」
    運用時には注意してください。
    「ニックネームマッピング(ニックネーム@ドメインパート)(N)」
    インターネットクライアントを使用してメールを送信する場合に,ニックネームマッピングルールの宛先を送信者に割り当てるのを優先します。この設定を変更すると[OK]ボタン選択時に次のメッセージが表示されます。
    「インターネットクライアントを使用してGroupmaxユーザ宛にメールを送信する場合はMail-SMTPでPOP3と連携する設定を行ってください。また,Mail-SMTPでGroupmaxとインターネットを接続している場合はインターネットクライアントから送信する外部ユーザ宛のメールはGroupmaxを経由しませんので,運用時のセキュリティには十分ご注意ください。」
    運用時には注意してください。
    「ユーザ属性のE-mailアドレスマッピング(E)」
    インターネットクライアントを使用してメールを送信する場合に,ユーザ属性のE-mailを送信者に割り当てるのを優先します。
    「ニックネームマッピングで使用するドメインパート(D)」
    SMTPとの通信で使用するGroupmax固有のドメインパートを指定します。E-mailなどで使用している既存のドメインパートと異なるものを指定してください。「ニックネームマッピング(ニックネーム@ドメインパート)(N)」と「ユーザ属性のE-mailアドレスマッピング(E)」のどちらを指定してもこの設定は必要です。
    [DB編集(B)]ボタン
    DBのテーブル編集のためのダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスでデータベーステーブルを作成または削除できます。
    [図データ]
    「作成(E)」
    データベーステーブルを作成します。この設定を選択して[OK]ボタンを選択するとデータベーステーブルの作成を開始します。Object Serverが起動されている必要があります。作成済みの場合は作成できません。
    「削除(D)」
    データベーステーブルを削除します。この設定を選択して[OK]ボタンを選択するとデータベーステーブルの削除を開始します。Object Serverが起動されている必要があります。作成されていない場合は削除できません。
    マスタ管理サーバの場合,「ドメイン内にサーバは1台も追加されていませんか?」という確認用メッセージが表示されます。
    追加されている場合は,[キャンセル]ボタンを選択してください。
    そのサーバがアドレスサーバまたはメールサーバで,アドレス管理ドメインに所属している場合は,グレーアウト表示されます。
  5. [OK]ボタンを選択します。
    サーバの環境を設定します。処理が正常終了すると画面が閉じ,サーバの環境設定が完了します。
    始めてセットアップを実行する場合は,次のような動作をします。
    • Object Serverが起動されている場合
      DBのテーブル編集のためのダイアログボックスが表示されます。「作成(E)」を選択してデータベーステーブルを作成してください。ただし,[DB編集(B)]ボタンでDB編集を実行済みの場合は表示されません。
    • Object Serverが起動されていない場合
      エラーメッセージが表示され,Address_Mail Serverセットアップダイアログボックスが再び表示されます。Object Serverを起動した後に[DB編集(B)]ボタンを選択して,データベーステーブルを作成してください。その後,Address_Mail Serverセットアップダイアログボックスで[OK]ボタンを選択します。
    「ニックネームマッピングで使用するドメインパート(D)」の値を変更した場合は,次のメッセージボックスが表示されます。
    「ドメインパートの変更を行うとこれまでクライアントにダウンロードされたメールの宛先は無効となります。また,sendmailの設定変更及び全アドレスサーバのアドレスサービスとMail - SMTPの再起動が必要になります。ドメインパートを変更しますか?」
    変更してセットアップを終了したい場合は,[はい]ボタンを選択してください。
    変更しないでセットアップを終了したい場合は,[いいえ]ボタンを選択してください。[いいえ]ボタンを選択するとその他の変更値も反映されません。Address_Mail Serverセットアップダイアログボックスに戻りたい場合は,[キャンセル]ボタンを選択してください。
    [キャンセル]ボタンを選択した場合,環境を設定しないでAddress_Mail Serverセットアップダイアログボックスを閉じます。
    注意
    セットアップを実行していない状態で運転席を起動すると,「Address_Mail セットアップを行ってから運転席を起動してください」というメッセージが表示されます。