Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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はじめに

このマニュアルは,Groupmax Version 7のAddress Server Version 7(以降,Address Serverと呼びます)およびMail Server Version 7(以降,Mail Serverと呼びます)の機能および使用方法について説明したものです。 このマニュアルを利用することで,ユーザがAddress Server,Mail Serverを利用してシステムの環境および運用を設定できるようになること,ならびにシステムを管理できるようになることを目的としています。

対象読者

Groupmax上でAddress ServerとMail Serverの環境設定,運用,および管理を担当するシステム管理者の方を対象としています。このマニュアルでシステム管理者とは,次の前提知識がある方とします。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編と付録から構成されています。

第1編 導入編

第1章 概要
Address Server,Mail Serverの機能,用語について説明しています。

第2章 アドレスサーバ環境の構築
2台のマシンを使用して,アドレスサーバ環境を構築する例について説明しています。

第3章 メールサーバ環境の構築
2台のマシンを使用して,メールサーバ環境を構築する例について説明しています。

第2編 設定編

第4章 システムの環境設定
Address Server,Mail Serverのインストール方法,データベースの設定について説明しています。

第5章 システムの運用設定
システムの運用に必要な情報の設定手順について説明しています。

第6章 X.400の設定
MTAなどのX.400MHSの設定手順について説明しています。

第7章 POP3/IMAP4機能の設定
インターネットからのメール受信専用プロトコルであるPOP3およびIMAP4の設定手順について説明しています。

第8章 アドレス管理ドメイン内の設定
アプリケーションプログラムの管理機能を設定する方法について説明しています。

第9章 登録情報の設定
運転席から登録情報を設定する方法について説明しています。

第10章 グループ情報の設定
グループ情報を設定する方法について説明しています。

第11章 掲示板の設定
掲示板および掲示板の使用者をシステムに登録する方法,ならびに各掲示板の掲示物を管理する方法について説明しています。

第12章 Address Server及びMail Server設定の最大値について
Address ServerおよびMail Serverに設定できる最大値について説明しています。

第3編 運用編

第13章 サーバの起動と停止
サーバのアプリケーションプログラムの起動と停止の方法について説明しています。

第14章 アドレス管理ドメイン内の管理
サイト,サーバ,およびアプリケーションプログラムの管理機能について説明しています。

第15章 バックアップとリストア
Address Server,Mail Serverおよび他Groupmaxアプリケーションプログラムのバックアップとリストアの方法について説明しています。

第16章 コマンドリファレンス
Address ServerとMail Serverが提供するコマンドの構文,戻り値,メッセージなどについて説明しています。

第4編 保守編

第17章 メッセージ一覧
Address ServerとMail Serverの運用時に,Groupmax Address Consoleウィンドウとイベントビューアに出力されるメッセージについて説明しています。

第18章 トラブルシューティング
システムの運用時に発生しやすい,代表的なトラブルの対処方法について説明しています。

第19章 こんなときには...
サーバのIPアドレスを変更する場合や,サーバに複数のネットワークカードがある場合などの,応用的な環境設定について説明しています。

付録A バージョンアップ手順
Version2.0,Version 3,Version 5またはVersion 6のGroupmaxアプリケーションをVersion 7のGroupmaxアプリケーションにバージョンアップする手順と制限事項について説明しています。

付録B POP3/IMAP4クライアントの設定
Groupmaxのメールを送受信するためにPOP3またはIMAP4クライアントで必要な設定について説明しています。

付録C リモート機能の利用
公衆回線やTCP/IPで接続されたLAN上のクライアントからGroupmaxのメールを利用するためのリモート機能について説明しています。

付録D クラスタ環境の設定
Address Server,Mail Server環境をクラスタ環境で使用するための設定について説明しています。

付録E 運転席メールの使用
運転席からのメールの受信,および送信の方法について説明しています。

付録F メールの稼働中バックアップ
ユーザがMail Serverの一部の機能を利用できる状態でバックアップを取得できる,Mail Server独自のバックアップ方法について説明しています。

付録G LDAPディレクトリ認証
LDAPディレクトリサーバによってユーザ認証を実行するための設定について説明しています。

付録H 拡張宛先解決
拡張宛先解決機能について説明しています。

付録I パスワード桁数拡張
パスワードの最大桁数を拡張するための設定方法について説明しています。

付録J Address/Mail運転席の使用
アドレス管理ドメイン内の全てのサーバがWindows 2012であるときに運転席を使用するためのAddress/Mail運転席の設定について説明しています。

付録K Windows 2008使用時の注意事項
Windows 2008を使用する場合の注意事項について説明しています。

付録L Windows 2012使用時の注意事項
Windows 2012を使用する場合の注意事項について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド ユティリティ編(3020-3-D11)
一括登録ユティリティの使用方法,およびGroupmax Directory Serverのセットアップと運用について説明しています。

Groupmax Integrated Desktop Version 7 ユーザーズガイド(3020-3-D06)
電子メール,電子掲示板および電子アドレス帳の機能について説明しています。

Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B56)
Object ServerとHigh - end Object Serverの環境設定,運用方法について説明しています。

Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド(3020-3-D15)
Scheduler Serverの環境設定,運用方法について説明しています。

Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B59)
Workflow Serverの環境設定,運用方法について説明しています。

Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B54)
Document Managerの環境設定,運用方法について説明しています。

Windows NT Groupmax System Manager - TCP/IP/System Agent - TCP/IP Version 5 システム管理者ガイド(3020-3-A82)
System Manager - TCP/IPおよびSystem Agent - TCP/IPの環境設定,運用方法について説明しています。

Groupmax Mail - SMTP Version 7 運用ガイド(3020-3-D13)
Mail - SMTPの環境設定,運用方法について説明しています。

Groupmax Address - Assist Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B50)
Address - Assistの環境設定,運用方法について説明しています。

Groupmax Version 6i サーバ環境設定ガイド(3020-3-B73)
Groupmaxの導入時に必要なObject Server,Address Server,Mail Serverなどのサーバ製品の環境設定方法について説明しています。

MULTI2暗号ライブラリ&ユーティリティ Keymate/Multi ユーザーズガイド(3020-3-652)
MULTI暗号ライブラリ機能を利用したデータの暗号化の仕組みと操作方法について説明しています。

マニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を次に示す略称で表記しています。

製品名称 略称
Groupmax Address Server Version 7 Address Server
Groupmax Address Server - Replication Option Version 6 Address Server - Replication Option
Groupmax Address/Mail運転席Version 7 Address/Mail運転席
Groupmax Mail Server Version 7 Mail Server
Groupmax Mail - X.400 Version 6 Mail - X.400
Groupmax Address Server - Monitor Version 6,およびGroupmax Address Server -Data Collection Version 6 Monitor/Data Collection
Groupmax Directory Server Version 3 Groupmax Directory Server
Groupmax Directory Client Version 3 Groupmax Directory Client
Groupmax Mail - SMTP Version 7 Mail - SMTP
Groupmax Document Manager Version 6 Document Manager
Groupmax Object Server Version 6 Object Server
Groupmax High-end Object Server Version 6 High - end Object Server
Groupmax Scheduler Server Version 7 Scheduler
Groupmax Workflow Server Version 6 Workflow
Groupmax System Manager - TCP/IP Version 6 System Manager - TCP/IP
Groupmax System Agent - TCP/IP Version 6 System Agent - TCP/IP
Groupmax World Wide Web Desktop Version 6,Groupmax World Wide Web Desktop for Scheduler Version 6,およびGroupmax Workflow - End-user Tools Version 6 for WWW Groupmax WWW Desktop
Groupmax Integrated Desktop Version 7 Integrated Desktop
Groupmax Server Setup Wizard Version 6 Setup Wizard
Groupmax Mail Client Version2.0 Gmax Mail
Groupmax Address - Assist Viewer Version 6 およびGroupmax Address - Assist Service Version 6 Address - Assist
Groupmax Collaboration Portal Version 7,Groupmax Collaboration Web Client - Mail/Schedule Version 7およびuCosminexus Collaboration Portal Version 6 Collaboration - Mail
Keymate/Multi for HI-UX/WE2 Keymate/Multi
Keymate/Multi for HP-UX
Keymate/Multi Version 2
Sun Java(TM) System Directory Server LDAPディレクトリサーバ
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating Systemおよび Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System Windows 2000
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition 日本語版 Windows 2003
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise x64 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard x64 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise 日本語版 Windows 2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise 日本語版 Windows 2008 R2
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional 日本語版およびMicrosoft(R) Windows(R) 7 Enterprise 日本語版およびMicrosoft(R) Windows(R) 7 Ultimate 日本語版 Windows 7
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard 日本語版およびMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter 日本語版 Windows 2012

Windows 2008とWindows 2008 R2を併記している場合は,Windows 2008にWindows 2008 R2は含みません。

マニュアルの本文中でマニュアル名称の後に「(Windows用)」と記述されている場合は,そのマニュアルの適用OSがWindows 2003,Windows 2008およびWindows 2012であることを示します。


表記の読み替えについて

Windows 2003をご使用の方は,本文中の「Windows NT」または「Windows 2000」を「Windows 2003」と読み替えてください。

Windows 2008をご使用の方は,本文中の「Windows NT」または「Windows 2000」を「Windows 2008」と読み替えてください。

Windows 2012をご使用の方は,本文中の「Windows NT」または「Windows 2000」を「Windows 2012」と読み替えてください。

Windows 2012をご使用の方は,本文中の「[スタート]メニュー」を「[アプリ]画面」と読み替えてください。

Windows 2008をご使用の方は,本文中にあるファイアウォールの設定画面の「Windowsファイアウォールによるプログラムのブロック時に通知を表示する」を「Windowsファイアウォールによる新しいプログラムのブロック時に通知を受け取る」と読み替えてください。

Windows 2008 R2をご使用の方は,本文中にあるファイアウォールの設定画面の「Windowsファイアウォールによるプログラムのブロック時に通知を表示する」を「Windowsファイアウォールが新しいプログラムをブロックしたときに通知を受け取る」と読み替えてください。

Windows 2012をご使用の方は,本文中にあるファイアウォールの設定画面の「Windowsファイアウォールによるプログラムのブロック時に通知を表示する」を「Windowsファイアウォールが新しいアプリをブロックしたときに通知を受け取る」と読み替えてください。

Windows 2008をご使用の方は,本文中にある「クラスタアドミニストレータ」を「フェールオーバクラスタ管理」と読み替えてください。

Windows 2008 R2およびWindows 2012をご使用の方は,本文中にある「クラスタアドミニストレータ」を「フェールオーバクラスターマネージャ」と読み替えてください。

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号について説明します。

記号 意味
[  ] キー,メニューの名称や項目,またはダイアログボックスのボタンを示します。
[  ]+[  ] +の前のキーを押したまま,後のキーを押すことを示します。

このマニュアルでは,FLORAシリーズの代表的なキーボード表記を使用しています。

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。