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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


5.3 [COBOLソース解析−ステップ1/3]画面

[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面では,解析対象のCOBOLソースファイル,解析オプション,生成オプションなどを設定します。

図5‒3 [COBOLソース解析−ステップ1/3]画面

[図データ]

[解析オプション]ボタン

クリックすると,[解析オプション設定]画面が表示されます。

解析オプションでは,登録集原文の格納フォルダ,COBOLソースファイルのコメント行を抽出するオプションなどを設定します。

登録集原文を使用していないプログラムを解析,またはコメント行の文字列を抽出しない場合は,解析オプションを設定する必要はありません。

[生成オプション]ボタン

クリックすると,[生成オプション設定]画面が表示されます。生成オプションは必ず設定してください。

生成オプションでは,ソース解析情報の出力先フォルダ,HTMLファイルおよびCSVファイルに出力する解析結果の種類を設定します。

[COBOLソースファイル一覧]

組み込みデータベースに登録されているCOBOLソースファイルの一覧が表示されます。COBOLソースファイルを登録するには,エクスプローラーにCOBOLソースファイルを表示して[COBOLソースファイル一覧]にドラッグ&ドロップするか,[追加]ボタンで選択してください。最大で99,999個のCOBOLソースファイルを登録できます。

最大で99,999個を登録できますが,1回の操作で登録できるCOBOLソースファイルには限りがあります。1回の操作で登録できない数だけ指定すると,エラーダイアログが表示されます。多数のCOBOLソースファイルを登録する場合は,何回かに分けて登録してください。

表示領域をクリックしてもソートされません。解析状態または生成状態の条件に合ったCOBOLソースファイルだけを表示するときは,表示フィルタを使用してください。

解析結果を生成したCOBOLソースファイルも,[COBOLソースファイル一覧]には表示されたままになります。生成対象でないプログラム情報を表示したくない場合は,表示フィルタを使用するか,[COBOLソースファイル一覧]から削除してください。

注意事項
  • COBOLソースファイルを登録するときに,同じファイル名(全角と半角は区別しない)のプログラムを登録すると,どちらも登録できなくて生成が不正になる場合があります。

  • プログラム追加時に,重複するCOBOLソースファイル数が99を超えたときは,エラーになります。

[COBOLソースファイル一覧]に表示される項目を次に示します。

  • アイコン

    ファイル名の左側にはアイコンが表示されます。COBOLソースファイルが格納されたフォルダにあるかどうか,および解析または生成対象かどうかによって,表示されるアイコンが異なります。

    [COBOLソースファイル一覧]のアイコンと意味を次の表に示します。

    表5‒1 [COBOLソースファイル一覧]のアイコン

    項番

    アイコンの種類

    表示条件

    COBOLソースファイルの存在

    解析対象,生成対象かどうか

    1

    [図データ]

    存在する

    解析対象または生成対象

    2

    [図データ]

    存在しない

    解析対象または生成対象

    3

    アイコンなし

    存在する

    解析対象外かつ生成対象外

    4

    [図データ]

    存在しない

    解析対象外かつ生成対象外

  • [ソースファイル名]

    解析または生成対象のCOBOLソースファイル名が表示されます。解析または生成の対象の場合,ファイル名の左側にアイコンが表示されます。

  • [フォルダ名]

    解析または生成対象のCOBOLソースファイルのフォルダパスが表示されます。

  • [解析対象]

    COBOLソースファイルを解析するかどうかが表示されます。[自動選択]オプションボタンが選択されているときは表示されません。[手動選択]オプションボタンが選択されているときに表示されます。

    表示される記号の意味を次に示します。

     ○:解析対象。

     −:解析対象外。

    解析対象列の記号をクリックすると,プログラムを解析するかどうかを選択できます。

    デフォルトは「○」です。

    ただし,クリックしても,COBOLソースファイルが存在しない場合は,選択状態を変更できません。

  • [解析状態]

    COBOLソースファイルを解析できたかどうかが表示されます。表示される文字の意味を次に示します。

    表示される文字

    意味

    解析済

    解析済み。

    解析済(古い)

    解析済みだが,データベース内の解析結果が,COBOLソースファイルより古く,再解析が必要である。解析済み(解析済または警告)のCOBOLソースファイルのうち,解析したあとで変更されたCOBOLソースファイルに対して表示される。

    未解析

    解析されていない。

    警告

    解析済みだが,警告エラーが検出された。

    エラー

    解析できないエラーが検出された。

    解析状態が表示されているときに,解析オプションの設定を変更しても解析状態は変更されません。解析状態を変更するには,解析オプションの設定を変更したあとで,COBOLソース解析を実行してください。

  • [生成対象]

    COBOLソースファイルの解析結果をソース解析情報として生成するかどうかが表示されます。[自動選択]オプションボタンが選択されているときは表示されません。[手動選択]オプションボタンが選択されているときに表示されます。

    表示される記号の意味を次に示します。

     ○:生成対象。

     −:生成対象外。

    生成対象列の記号をクリックすると,プログラムの解析結果をソース解析情報として生成するかどうかを選択できます。

    デフォルトは「○」です。

    ただし,クリックしても,COBOLソースファイルが存在しない場合は,選択状態を変更できません。

  • [生成状態]

    COBOLソースファイルの解析結果をソース解析情報として生成できたかどうかが表示されます。表示される文字の意味を次に示します。

    表示される文字

    意味

    生成済

    生成済み。

    生成済(古い)

    生成済みだが,生成されているドキュメントが,COBOLソースファイルやデータベース内の解析結果より古く,再生成が必要である。生成済み(生成済または警告)のCOBOLソースファイルのうち,生成したあとで変更されたCOBOLソースファイル,または手動選択による解析だけの実行や解析の中断により解析は完了しているが生成はされていない状態のCOBOLソースファイルに対して表示される。

    未生成

    生成されていない。

    警告

    生成済みだが,警告エラーが検出された。

    エラー

    生成できないエラーが検出された。

[追加]ボタン

[ファイルを開く]ダイアログが表示されます。解析するCOBOLソースファイルを選択します。

[削除]ボタン

[COBOLソースファイル一覧]で選択されているCOBOLソースファイルが削除されます。組み込みデータベースに格納されているCOBOLソースファイルの情報が削除されるだけで,フォルダに格納しているCOBOLソースファイルは削除されません。解析または生成対象から削除したいときに選択します。COBOLソースファイルが1つも登録されていない場合,[削除]ボタンは不活性となります。

[開く]ボタン

[COBOLソースファイル一覧]で選択されているCOBOLソースファイルの内容が表示されます。一度に表示できるCOBOLソースファイルは1つです。COBOLソースファイルが1つも登録されていない場合,[開く]ボタンは不活性となります。

[表示フィルタ]ボタン

[表示フィルタ設定]画面が表示されます。フィルタリングして,解析状態および生成状態の条件に合ったファイルを表示するときにクリックします。

[自動選択]オプションボタン

解析対象および生成対象のCOBOLソースファイルまたは登録集原文を自動で選択するときに選択します。同じオプションで再度解析するときに,解析時間を短縮できます。ただし,解析オプションまたは生成オプションを変更すると,すべてのCOBOLソースファイルまたは登録集原文が,解析対象および生成対象として選択されます。[解析オプション設定]画面または[生成オプション設定]画面で[OK]ボタンをクリックすると,設定を変更していなくても,すべてのCOBOLソースファイルを解析および生成します。

[自動選択]を選択すると,解析対象および生成対象が表示されなくなります。また,[解析選択/解除]および[生成選択/解除]ボタンが不活性になるため使用できません。

自動選択で,解析・生成実行される条件を次に示します。

表5‒2 解析・生成実行の条件

条 件

解析対象

生成対象

解析日時※1 < COBOLソースファイルの更新日時※2

生成日時※3 < COBOLソースファイルの更新日時※2 < 解析日時※1

×

COBOLソースファイルの更新日時※2 < 生成日時※3 < 解析日時※1

×

COBOLソースファイルの更新日時※2 < 解析日時※1 < 生成日時※3

×

×

(凡例)

○:対象

×:対象外

注※1

解析日時とは,COBOLソースファイルに対するデータベース内の解析結果の生成時間を示します。

注※2

COBOLソースファイルの更新日時とは,COBOLソースファイルまたはそのCOBOLソースファイルが直接的または間接的に取り込んでいる登録集原文ファイルの更新日時のうち,いちばん新しい時間を示します。

注※3

生成日時とは,COBOLソースファイルに対するドキュメントの生成時間を示します。

[手動選択]オプションボタン

解析対象および生成対象のCOBOLソースファイルまたは登録集原文を個別に選択するときに選択します。

[手動選択]オプションボタンを選択すると,[COBOLソースファイル一覧]に解析対象および生成対象の列が表示されます。また,[解析選択/解除]および[生成選択/解除]ボタンを使用できます。

[解析選択/解除]ボタン

[COBOLソースファイル一覧]に表示されているCOBOLソースファイルを解析対象にするかどうかを変更するときに使用します。複数のCOBOLソースファイルを選択すると,一括して解析対象を変更できます。

[自動選択]オプションボタンを選択すると不活性になります。[手動選択]オプションボタンを選択したときに選択できます。

[生成選択/解除]ボタン

[COBOLソースファイル一覧]に表示されているCOBOLソースファイルを生成対象にするかどうかを変更するときに使用します。複数のCOBOLソースファイルを選択すると,一括して生成対象を変更できます。

[自動選択]オプションボタンを選択すると不活性になります。[手動選択]オプションボタンを選択したときに選択できます。

[設定内容の保存]ボタン

[解析オプション設定]画面および[生成オプション設定]画面の設定内容を保存するときにクリックします。設定を保存すると,次に[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面を起動したときに設定内容を引き継げます。

COBOLソースファイルの登録状態(登録または削除)は,COBOLソースファイルを登録または削除したタイミングで組み込みデータベースに保存されます。[設定内容の保存]ボタンをクリックしないで終了しても,COBOLソースファイルの登録状態は自動的に次回の起動時に引き継がれます。

[次へ]ボタン

[COBOLソース解析−ステップ2/3]画面に遷移します。解析するCOBOLソースファイル,解析オプション,生成オプションを設定したあとにクリックします。COBOLソースファイルを登録していない場合,[次へ]ボタンは不活性となります。

[キャンセル]ボタン

解析/生成を実行しないで,[解析対象プロジェクト]画面に戻ります。

〈この節の構成〉