3.4 コメント行の文字列を抽出する
メインフレームで使用していたCOBOLソースファイルは,自動生成の規則に沿ってコーディングされているものがあります。COBOLソース解析では,条件を付けてコメント文を抽出できます。なお,ここで説明する自動生成のコメント規則とは,次のとおりです。
機能コメント |
種類 |
概要 |
---|---|---|
T |
タイトルコメント |
プログラム名を記述します。 |
D |
データ定義コメント |
データセグメント名を記述します。また,データセグメントの範囲を記述します。 |
0 |
データの意味,および使い方を記述します。 |
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1 |
||
2 |
||
3 |
||
P |
プログラムコメント |
プログラムの機能の概要を記述します。 |
G |
処理部コメント |
セクションの処理概要を記述します。また,処理のまとまりを記述します。 |
L |
||
S0 |
制御コメント |
プログラムおよびセクション間の制御の流れを記述します。また,プログラム関連図での表示範囲を記述します。 |
S1 |
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S2 |
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S3 |
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U |
ユーザーコメント |
自動生成ツールから,ユーザー独自の日本語変換ルーチンへ渡す情報を記述します。 |
作業の手順
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COBOLソース解析を起動し,[解析対象プロジェクト]画面を表示します。
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新規で解析対象プロジェクトを作成する場合は,次のどれかを実行します。
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[ファイル]−[新規作成]メニューを選択。
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画面領域を右クリックし,ポップアップメニューから[新規作成]を選択。
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次のどれかを実行します。
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プロジェクト名をダブルクリック。またはプロジェクト名を選択し[Enter]キーを押す。
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プロジェクト名を選択し,[ファイル]−[解析の実行]メニューを選択。
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プロジェクト名を右クリックし,ポップアップメニューから[解析の実行]を選択。
[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面が表示されます。
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[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面にCOBOLソースファイルを登録します。
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[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面で[解析オプション設定]画面を開いて,[登録集原文指定]タブに登録集原文が格納されているフォルダを指定します。
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[解析オプション設定]画面で抽出条件にTを指定します。
[解析オプション設定]画面の[プログラムコメント行抽出]タブで,[コメント行の文字列を抽出する]にチェックします。[抽出位置]−[コメント行の抽出指定]−[コメント行の文字]が活性化されるので,空欄に半角英字の「T」を入力します。
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[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面で[生成オプション設定]画面を開いて,出力先フォルダを指定します。
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COBOLソース解析を実行します。
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[解析対象プロジェクト]画面のプロジェクト名を選択し,[解析結果]−[ドキュメント]−[HTML]メニューを選択します。
HTMLファイル形式の解析情報が表示されます。
[COBOLプログラム]行の[全体]列の件数をクリックすると,[プログラム一覧]画面が表示されます。Tで始まるコメント欄の内容が表示されます。ただし,Tは表示されません。
[プログラム一覧]画面で表示されるプログラム一覧から任意のプログラム名をクリックすると,[プログラム詳細]画面が表示されます。[プログラム詳細]画面の[コメント行の文字列]に,Tで始まるコメント欄の内容が表示されます。ただし,Tは表示されません。