eadbloadコマンド − 組み込みデータベースを移行データで回復
COBOL2002 Professional Tool Kitの製品アップグレード時にデータを引き継ぐため,eadbextrコマンドで退避した移行データから,組み込みデータベースの情報を回復します。
回復先の組み込みデータベースのセットアップが完了していることが前提です。
旧バージョンの組み込みデータベースに回復しようとするとエラーになります。
形式
eadbload {-d 移行データの退避先フォルダ名|-f 移行データのファイル名} 〔-p 移行データ回復情報ファイル名〕 eadbload -h
コマンド引数
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-d 移行データの退避先フォルダ名
組み込みデータベースに回復する移行データの退避先フォルダ名をローカルドライブの絶対パスで指定します。
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-f 移行データのファイル名
組み込みデータベースの情報を格納した移行データのファイル名をローカルドライブの絶対パスで指定します。
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-p 移行データ回復情報ファイル名
eadbloadコマンドの処理結果を格納する,移行データ回復情報ファイル名をローカルドライブの絶対パスで指定します。省略すると,次に示す形式で移行データ回復情報ファイルが格納されます。
COBOL2002 Professional Tool Kitのインストール先フォルダ¥logs¥dbload_yyyymmddhhmm.log
yyyymmddhhmm:移行データを回復した西暦年,月,日,時刻を示します。
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-h
コマンドのヘルプを表示するときに指定します。
-hオプションは必ず単独で指定し,ほかのオプションと一緒に指定しないでください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
4 |
一部のデータの回復に失敗しました。 |
8 |
データの回復はすべて失敗しました。 |
上記以外 |
エラーが発生しました。エラーの内容はイベントログに出力されます。 エラーメッセージについては,「5.5 DBユティリティのメッセージ」を参照してください。 |
注意
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移行データの退避先フォルダ名,移行データのファイル名,および移行データ回復情報ファイル名には,ローカルドライブのパス名を指定してください。ネットワークドライブのパス名を指定すると,エラーになります。
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移行データの退避先フォルダ名,移行データのファイル名,および移行データ回復情報ファイル名に,存在しないフォルダのパス名,または書き込みができないフォルダのパス名を指定すると,エラーになります。
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-fオプションに指定したファイルが移行データのファイルでない場合は,エラーになります。
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指定した移行データ回復情報ファイル名がすでにある場合は,上書きされます。このとき,上書きの確認メッセージは表示されません。
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移行データの退避先フォルダ名は200文字以内で指定してください。200文字を超えると,エラーになります。
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移行データの退避先フォルダ名にファイル名を指定した場合,または移行データ回復情報ファイル名にフォルダ名を指定した場合,エラーになります。
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-dオプションと-fオプションを同時に指定した場合は,エラーになります。
実行例
移行データのファイル名:D:¥extr01.bak
移行データ回復情報ファイル名:D:¥bkuplog¥dbload01.log
> eadbload -f D:\extr01.bak -p D:\bkuplog\dbload01.log 組み込みデータベースの回復処理実行中です。 組み込みデータベースの回復処理が終了するまでに数分以上かかることがあります。 コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。 組み込みデータベースの回復処理を完了しました。 >