eabackupコマンド − 組み込みデータベースのバックアップ
トラブル時に状態を回復するために,組み込みデータベースのバックアップを取得します。
eabackupコマンドは,コマンドを実行するWindowsマシン環境のバックアップの目的で使用してください。ほかのWindowsマシンに環境を複製する目的では使用できません。
eabackupコマンドでバックアップを取得する場合,COBOLソース解析用データベース,データ影響波及分析用データベース,またはその両方を指定できます。リストアするときは,取得したバックアップの範囲を確認してください。
バックアップの対象になる情報と,対象にならない情報を次に示します。
- バックアップ対象
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COBOLプログラムの解析情報,COBOLソース解析の解析/生成オプションなど,COBOLソース解析の設定内容
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データ影響波及分析が出力したプロジェクトの解析情報
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- バックアップ対象外
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COBOLソース解析で生成したソース解析情報(HTMLファイル形式,CSVファイル形式),COBOLソースファイル
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データ影響波及分析の調査状態保存ファイル,CSVファイル,タグファイル,COBOLソースファイル
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形式
eabackup 〔-t {all|cblcsa|cbldia}〕 -b バックアップファイル名 〔-p データベース退避情報ファイル名〕 eabackup -h
コマンド引数
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-t {all|cblcsa|cbldia}
バックアップを取得する範囲を指定します。
all:組み込みデータベースすべて(デフォルト値)
cblcsa:COBOLソース解析用データベース
cbldia:データ影響波及分析用データベース
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-b バックアップファイル名
バックアップを格納するファイル名をローカルドライブの絶対パスで指定します。
バックアップを取得した範囲を確認するときは,eabackupコマンドの処理結果であるデータベース退避情報ファイルと一緒に管理することをお勧めします。
-pオプションを省略すると,タイムスタンプ付きのファイル名で出力されるため,バックアップファイルの更新日時と対応を取れます。
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-p データベース退避情報ファイル名
eabackupコマンドの処理結果を格納する,データベース退避情報ファイル名をローカルドライブの絶対パスで指定します。省略すると,次に示す形式でデータベース退避情報ファイルが格納されます。
COBOL2002 Professional Tool Kitのインストール先フォルダ¥logs¥backup_yyyymmddhhmm.log
yyyymmddhhmm:バックアップを取得した西暦年,月,日,時刻を示します。
バックアップファイルの更新日時とデータベース退避情報ファイル名を対応づけられるため,-pオプションは省略することをお勧めします。
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-h
コマンドのヘルプを表示するときに指定します。
-hオプションは必ず単独で指定し,ほかのオプションと一緒に指定しないでください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
8 |
一部のコピーに失敗,またはスキップしました。 |
12 |
コピーはすべて失敗しました。 |
上記以外 |
エラーが発生しました。エラーの内容はイベントログに出力されます。 エラーメッセージについては,「5.5 DBユティリティのメッセージ」を参照してください。 |
注意
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バックアップファイル名およびログファイル名には,ローカルドライブのパス名を指定してください。ネットワークドライブのパス名を指定すると,エラーになります。
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バックアップファイル名およびログファイル名に,存在しないフォルダのパス名,または書き込みができないフォルダのパス名を指定すると,エラーになります。
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指定したバックアップファイルがすでにある場合は,上書きされます。このとき,上書きの確認メッセージは表示されません。
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データベース退避情報ファイルの内容から,バックアップを取得した範囲を確認する方法を次に示します。
RDAREA NAME : TRD01:COBOLソース解析用データベースを示します。
RDAREA NAME : TRD02:データ影響波及分析用データベースを示します。
上記が両方ともある場合は,eabackup -t allコマンドでバックアップが取得されています。
RDAREA NAME : TRD01だけの場合は,eabackup -t cblcsaコマンドでバックアップが取得されています。
RDAREA NAME : TRD02だけの場合は,eabackup -t cbldiaコマンドでバックアップが取得されています。
実行例
バックアップファイル名:D:¥bkup01.bak
ログファイル名:D:¥bkuplog¥bkuplog01.log
> eabackup -b D:\bkup01.bak -p D:\bkuplog\bkuplog01.log 組み込みデータベースのバックアップ処理実行中です。 組み込みデータベースのバックアップ処理が終了するまでに数分以上かかることがあります。 コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。 組み込みデータベースのバックアップ処理を完了しました。 >