Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
- <この項の構成>
- (1) 同一パーソナルコンピュータで共用キャビネットの32ビット版クライアントと16ビット版クライアントを使用するときは注意する
- (2) 32ビット版クライアントから16ビット版クライアントにメールを送付すると,Tab文字が「・(中点)」に変わる
- (3) 16ビット版のFacilities Managerで登録したgifファイルはbmpファイルに変換する
- (4) 32ビット版クライアントで作成したメール及び回覧を16ビット版クライアントに送付する場合は添付ファイルの数に注意する
- (5) 32ビット版クライアントと16ビット版クライアントで暗号化メールを送受信するときは注意する
- (6) 16ビット版クライアントのローカル宛先簿ファイルを32ビット版クライアントで使用する場合は注意する
- (7) リッチテキストモードの回覧の本文を,16ビット版クライアントで変更した場合,次に受信する人からプレーンテキストモードになる
- (8) 掲示板を削除できるユーザの32ビット版クライアントと16ビット版クライアントの相違点
- (9) 16ビット版クライアントだけにある機能
(1) 同一パーソナルコンピュータで共用キャビネットの32ビット版クライアントと16ビット版クライアントを使用するときは注意する
共用キャビネットの32ビット版クライアントと16ビット版クライアントが同じパーソナルコンピュータにインストールされている場合,次の二つのことに注意してください。
- 32ビット版クライアントと16ビット版クライアントを同時に起動できない
- 切り替えて使用する場合は,作業領域に文書がない状態で切り替えること
(2) 32ビット版クライアントから16ビット版クライアントにメールを送付すると,Tab文字が「・(中点)」に変わる
32ビット版クライアントで作成したメールを16ビット版のクライアントで参照する場合,メールにTab文字があると16ビット版クライアントでは「・(中点)」で表示されます。
(3) 16ビット版のFacilities Managerで登録したgifファイルはbmpファイルに変換する
- 概要
- 16ビット版のFacilities Managerで登録したgif形式のファイルを32ビット版の施設情報画面で参照させる場合は,あらかじめbmp形式のファイルに変換してください。
- 詳細説明
- 32ビット版の施設情報画面では,16ビット版のFacilities Managerで登録したgif形式のファイルを32ビット版のSchedulerのgif形式のファイルとして参照できません。
- 32ビット版の施設情報画面で参照させる場合は,あらかじめ16ビット版の環境でgif形式のファイルをbmp形式のファイルに変換してください。
(4) 32ビット版クライアントで作成したメール及び回覧を16ビット版クライアントに送付する場合は添付ファイルの数に注意する
- 概要
- 32ビット版クライアントでは,最大24個までファイルをメール及び回覧に添付できます。しかし,16ビット版クライアントでは,最大7個までしかファイルを添付できません。そのため,32ビット版クライアントから,ファイルを添付したメールや回覧を16ビット版クライアントに送信した場合,16ビット版クライアントでは添付ファイルの一部が参照できないことがあります。
- 詳細説明1:プレーンテキストモードで作成した場合
- 32ビット版クライアントのプレーンテキストモードでメールを作成した場合,8個以上のファイルを添付して16ビット版クライアントに送信しても,7個の添付ファイルしか参照できません。
- また,回覧では内部の制御情報の関係で,添付ファイルとして7個以上のファイルを送付しても,6個の添付ファイルしか参照できません。
- 詳細説明2:リッチテキストモードで作成した場合
- 32ビット版クライアントのリッチテキストモードでメールを作成した場合,16ビット版クライアントで受信すると,添付ファイルとして「RFB.rtf」ファイルが添付されます。そのため,そのメールの添付ファイルとして7個以上のファイルを送付しても,6個の添付ファイルしか参照できません。
- また,回覧では「RFB.rtf」ファイル及び内部の制御情報の関係で,添付ファイルとして6個以上のファイルを送付しても,5個の添付ファイルしか参照できません。
(5) 32ビット版クライアントと16ビット版クライアントで暗号化メールを送受信するときは注意する
- 概要
- 32ビット版クライアントと16ビット版クライアントでは,暗号化メールの機能の一部が異なるため,送信時には注意が必要です。
- 詳細説明
- 32ビット版クライアントから16ビット版クライアントへ暗号化メールを送信する場合の注意と,32ビット版クライアントが16ビット版クライアントからのメールを受信する場合の注意を説明します。
- 16ビット版クライアントへ暗号化メールを送信する場合の注意
- 注意事項は次のとおりです。
- 送受信間で同じグループ鍵及びグループIDを設定する
グループ鍵は16進数で16桁以内にしてください。
グループIDは半角で8文字以内で,半角の「|(ストローク)」を含まない文字列としてください。また,「〜Key:」も使用しないでください。「〜Key:」を使用すると16ビット版クライアントで受け取れる暗号化メールかどうかの区別ができなくなります。
- メールを圧縮して送信しない
圧縮したメールは16ビット版クライアントでは解凍できないので,メールは暗号化だけをして送ってください。
- 主題の先頭には「|グループID|」及び「|〜Key:|」を付けない
32ビット版クライアントで暗号化又は圧縮化されたメールを送信すると,主題の先頭に「|グループID|」又は「|〜Key:|」が自動的に付加されます。「|グループID|」は,そのメールが16ビット版クライアントで復号できるメールであることを示し,「|〜Key:|」は16ビット版クライアントでは復号できないメールであることを示します。
したがって,主題の先頭に「|グループID|」及び「|〜Key:|」を記入すると,そのメールは無条件で暗号化又は圧縮化されたメールとみなされ,16ビット版クライアントでメールが参照できなくなる場合があります。
- 添付ファイルは6個までとする
添付ファイルは6個まで送信できます。
- 16ビット版クライアントからの暗号化メールを受信する場合の注意
- 注意事項は次のとおりです。
- 送受信間で同じグループ鍵及びグループIDを設定する
グループ鍵は16進数で16桁以内にしてください。
グループIDは半角換算で255文字以内で,半角の「|(ストローク)」を含まない文字列としてください。また,「〜Key:」も使用しないでください。「〜Key:」を使用すると32ビット版クライアントで受け取れる暗号化メールかどうかの区別ができなくなります。
- 主題の先頭に「|グループID|」又は「|〜Key:|」があると,そのメールは暗号化されたメールとみなされる
16ビット版クライアントから送信されたメールの主題の先頭に「|グループID|」又は「|〜Key:|」があると,そのメールは暗号化されたものとみなされます。このため,そのような主題のメールが暗号化に必要な定義をしないで送付されたメールの場合,32ビット版クライアントでは暗号化の形式不正と認識されるので,メールを参照できません。
- 受信メール表示ウィンドウでは添付ファイルが「〜.ssN(Nは任意の数字)」と表示される
16ビット版クライアントから暗号化メールを受信すると,受信メール表示ウィンドウで添付ファイルが「〜.ssN」と表示されます。メールを復号すると,暗号化前のファイル名になります。
(6) 16ビット版クライアントのローカル宛先簿ファイルを32ビット版クライアントで使用する場合は注意する
- 概要
- 16ビット版クライアントのローカル宛先簿ファイルはIntegrated Desktopのローカル宛先台帳として使用できますが,その際の注意事項が幾つかあります。
- 詳細説明
- 注意事項を次に示します。
- 16ビット版クライアントのローカル宛先簿ファイルのグループ数とIntegrated Desktopのローカル宛先台帳のグループ数との合計が256個を超えると,32ビット版クライアント用に変換できません。
- 16ビット版クライアントのローカル宛先簿ファイルのグループ名に半角の「/(スラッシュ)」が含まれている場合,Integrated Desktopのローカル宛先台帳では半角の「_(アンダーバー)」に変換されます。
- 16ビット版クライアントのローカル宛先簿ファイルとIntegrated Desktopのローカル宛先台帳に同じグループ名がある場合,基本的にはIntegrated Desktopのローカル宛先台帳の同じ名前のグループにローカル宛先簿ファイルのグループの宛先が変換されて格納されます。ただし,ローカル宛先台帳の同じ名前のグループに既に同じ宛先がある場合は,ローカル宛先台帳の宛先には上書きされません。
(7) リッチテキストモードの回覧の本文を,16ビット版クライアントで変更した場合,次に受信する人からプレーンテキストモードになる
リッチテキストモードで送信された回覧の本文を,16ビット版のMail Clientで変更して回送した場合,次から受信する人の本文はプレーンテキストモードになります。
また,その回覧に添付ファイルが24個添付されているとき,次に32ビット版のメール機能で受信した場合,添付ファイルにリッチテキスト本文(16ビット版Mail Clientの1番目の添付ファイル)が加わり24個目に設定されていた添付ファイルが参照できなくなります。
(8) 掲示板を削除できるユーザの32ビット版クライアントと16ビット版クライアントの相違点
- 概要
- 掲示板を削除できるユーザは,32ビット版クライアントと16ビット版クライアントとでは違いがあります。
- 詳細説明
- 32ビット版クライアントと16ビット版クライアントの掲示板を削除できるユーザをそれぞれ説明します。
- 32ビット版クライアントの掲示板を削除できるユーザ
書き込み権を持ち,所有者が「組織」になるように設定した掲示板内の記事や掲示板は,その組織のユーザであるだけでは削除できません。
組織が所有する掲示板を作った場合,記事を削除できるのはサーバ側だけです。
- 16ビット版クライアントの掲示板を削除できるユーザ
書き込み権を持ち,所有者が「組織」になるように設定した掲示板内の記事や掲示板は,その組織のユーザならば削除できます。
(9) 16ビット版クライアントだけにある機能
- 概要
- 次に示す機能は,16ビット版クライアントだけでサポートしています。32ビット版クライアントでは使用できないので注意してください。
- 定型文書
メール定型文書棚フォルダ,定型文書の登録,削除及びメールへの取り込み
- 共用キャビネットの一部機能
文書ひな形機能,アクション実行機能,検索結果集合の論理積及び論理和,TS未登録文書一覧機能,文書配布機能
- HOAPSERV連携
OFISMAILとのメールの送受信
- 組織での記事の掲示
組織でログインした場合の掲示板への記事の掲示
- 詳細説明
- 上記の機能のうち,メール定型文書棚フォルダはIntegrated Desktopの機能指向主画面のツリービューに表示されます。表示されないようにするには,レジストリを次のように変更します。
- ディレクトリ「Windows」のREGEDIT.EXEを起動する
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\Gmax Desktop Client\0210の下にある,[CanUseFolder]キーの「Mail」サブキーのONLINE値を「11100000000」に変更する
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