Groupmax Workflow Version 6 ビジュアル定義・シミュレータ・運用モニタ ユーザーズガイド
**会社の情報システム部に勤務している志村さんは,Workflowによる発注業務の電子化を検討しています。発注業務の電子化について,志村さんはこれまでに次の作業を終了しています。
- ビジュアル定義(Workflow Definer)を使ったビジネスプロセスの定義及び定義チェック
- シミュレータ(Workflow Simulator)の経路解析機能を使った経路解析
この発注業務のビジネスプロセスは,例題「発注2」として,ファイルに保存されています。なお,例題「発注2」で定義しているロールはすべて業務ロールですが,以降の説明ではロールと表記します。
志村さんが次の作業に入る前に,例題「発注2」はどのようなビジネスプロセスなのか見てみましょう。なお,次に説明する内容は「発注1」の説明と同じですので,9章で「発注1」の説明をお読みになった方は,次の説明をお読みにならなくてもかまいません。
- 例題「発注2」のビジネスプロセス
例題「発注2」は,資材へ発注を依頼するビジネスプロセスです。発注を依頼する部署で担当者が発注依頼書を作成します。この発注依頼書は,審査・承認を受けて資材部に送られ,そこで材料が発注されます。この例題「発注2」のビジネスプロセスを図 10-3に示します。
図10-3 例題「発注2」のビジネスプロセス
例題「発注2」のビジネスプロセスについて説明します。
- 提案元担当者が発注依頼書を作成し,提案元課長及び提案元部長の審査・承認を受けます。
- 発注の提案が却下された場合は,提案中止となります。発注の提案が承認された場合は,経理課長の審査を受けます。
- 発注金額が20万円以上の場合は,経理部長の承認を受けます。発注金額が20万円未満の場合は,資材発注係の確認を受けます。
- 発注の提案が却下された場合は,発注中止となります。発注の提案が承認された場合は,資材発注係の確認を受けます。
- 資材発注係は発注依頼書を確認し,発注します。
志村さんは経路解析が終了した例題「発注2」の流量シミュレーションを実行し,運用がスムーズにいくかをチェックします。「10.2.2 流量シミュレーションの流れ」では,この例題「発注2」の流量シミュレーションの流れを示します。「10.2.3 流量シミュレーションの実行」では,志村さんが流量シミュレーションを実行します。読者の皆さんも一緒に例題「発注2」の流量シミュレーションを実行してみましょう。
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