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TP1/COBOL adapter for Cosminexus ユーザーズガイド


2.2.1 COBOL SPP/MHPプログラムソースの構成

COBOL SPP/MHPを作成する場合,次の構成で作成することをお勧めします。また,COBOL言語で作成された既存のSPP/MHPがある場合には,この節で説明している仕様に準拠していれば,そのままJavaのクライアントからTP1/COBOLアクセスを経由して実行できるSPP/MHPとして利用できます。

〈この項の構成〉

(1) COBOL SPP/MHPプログラムのソース構成

  1. COBOL SPP/MHPプログラムソース

  2. COBOL−Java間で渡す引数の登録集原文

    (TP1/COBOLアクセス用Bean生成時に必要な登録集原文)

新規にCOBOL言語でSPPを作成する場合の具体的な方法は,マニュアル「分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」,MHPを作成する場合は,マニュアル「分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編」などOpenTP1の各種マニュアルをご覧ください。

COBOL言語でSPP/MHPをコーディングする際,コーディング上の注意および名称の付け方の注意等については,TP1/COBOLの作成方法に従ってください。

(2) COBOL SPPプログラムの例

COBOL SPPプログラムの例を次に示します。

[図データ]

注※:LINKAGE SECTIONの各データ名定義は,登録集にすることをお勧めします。

TP1/COBOLアクセス用Bean生成時にこの登録集を使用できます。

(3) COBOL MHPと通信する登録集原文の作成方法

作成したCOBOL MHPのプログラムをTP1/COBOLアクセスで利用するために登録集原文作成する必要があります。以下にCBLDCMCF('RECEIVE ')を例に説明します。その他の関数についてはこれに倣って修正してください。なお,メッセージ送受信インタフェースについてはマニュアル「分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編」の3章をご覧ください。

以下の例では一意名3の集団項目がポイントになります。

  1. データ名Yが集団項目の場合

    下の例では,レベル番号を01に変更したデータ名Yと従属する下位項目を登録集原文として作成しています。

    MHP定義

       02 データ名Y.
          05 データ1    PIC X(n).
               :
          05 データX    PIC X(n).

    登録集原文

       01 データ名Y.
          05 データ1    PIC X(n).
               :
          05 データX    PIC X(n).
  2. データ名Yが基本項目の場合

    下の例では,レベル番号を01に変更したデータ名Yを登録集原文として作成しています。

    MHP定義

       02 データ名Y  PIC X(n).

    登録集原文

       01 データ名Y  PIC X(n).