8.4.1 サーバ対応の環境設定(servers)
サーバ対応の環境を設定する定義ファイルは,HAモニタの環境設定用ディレクトリの下にserversというファイル名で作成します。
また,HAモニタサンプルファイル用ディレクトリの下に,serversファイルのサンプルが用意されています。このファイルをHAモニタの環境設定用ディレクトリにコピーし,書き換えて使用すると,定義ファイルを最初から作成する手間が省けます。
なお,この定義ファイルは系ごとに作成します。太字部分は,系間で同じ値を指定してください。太字以外の部分は,系間で矛盾がないように設定してください。
サーバ対応の環境設定をする定義ファイルを,次に示します。
/* サーバ対応の環境設定 */ server name プログラム名 ,alias サーバの識別名 〔,initial {online|standby}〕 〔,standbypri {各待機サーバの優先度|1}〕 〔,group グループ名〔:{exchange|no_exchange〔: {cancel|no_cancel}〕}〕〕 〔,parent 親サーバの識別名称〕 〔,acttype {server|monitor}〕 〔,server_type A〕 〔,patrol サーバ障害監視時間〕 〔,ph_threshold サーバ監視履歴取得時間〕 〔,actcommand サーバの起動コマンドの絶対パス名〕 〔,termcommand サーバの停止コマンドの絶対パス名〕 〔,patrolcommand サーバの監視コマンドの絶対パス名〕 〔,ptrlcmd_ex サーバの監視コマンドの絶対パス名〕 〔,ptrlcmd_ex_inter サーバ監視コマンドの実行間隔時間〕 〔,ptrlcmd_ex_retry {サーバ監視コマンドの再実行回数|2}〕 〔,ptrlcmd_ex_tmout サーバ監視コマンドのタイムアウト値〕 〔,start_timeout サーバ起動時のタイムアウト値〕 〔,stop_timeout サーバ停止時のタイムアウト値〕 〔,stop_timeout_sw サーバ停止時のタイムアウト値〕 〔,waitserv_exec {yes|no}〕 〔,servexec_retry {サーバ起動処理の再実行回数|2}〕 〔,retry_stable {起動完了監視時間|60}〕 〔,sby_actcommand 待機サーバの起動コマンドのパス名〕 〔,sby_termcommand 待機サーバの停止コマンドのパス名〕 〔,sby_ptrlcmd_ex 待機サーバの監視コマンドの絶対パス名〕 〔,sby_ptrlcmd_ex_inter 待機サーバの監視コマンドの実行間隔〕 〔,sby_ptrlcmd_ex_retry 待機サーバの監視コマンドのリトライ回数|2〕 〔,sby_ptrlcmd_ex_tmout 待機サーバの監視コマンドの実行時のタイムアウト値〕 〔,sby_start_timeout 待機サーバの起動コマンド処理のタイムアウト値〕 〔,sby_stop_timeout 待機サーバの停止コマンド処理のタイムアウト値〕 〔,sby_servexec_retry 待機サーバの起動処理の再試行回数|0〕 〔,switchtype {switch|restart〔:再起動監視時間〕|manual}〕 〔,switch_error {retry|ignore}〕 〔,switch_retry {起動リトライ回数|2}〕 〔,disk_ptrl {use|nouse}〕 〔,disk_ptrl_inter {業務ディスクの監視間隔|120}〕 〔,disk_ptrl_retry {業務ディスクの監視のリトライ間隔|60}: {業務ディスクの監視のリトライ回数|1}〕 〔,disk_ptrl_act {switch|pairdown|noswitch}〕 〔,pairdown {use〔:serv_slow〕|nouse}〕 〔,uoc_neck {use|nouse}〕 〔,uoc_pairdown {use|nouse}〕 〔,term_pairdown {use|nouse}〕 〔,lan_updown {use|nouse}〕 〔,ip_neck {use|nouse}〕 〔,disk ボリュームグループの絶対パス名〔:ボリュームグループの絶対パス名…〕〕 〔,vg_on_opt ボリュームグループの接続オプション〔:オプション…〕〕 〔,vg_forced_varyon {use|nouse}〔:{use|nouse}…〕〕 〔,vg_forced_check {use|nouse}〕 〔,vg_neck {use|nouse}〔:{use|nouse}…〕〕 〔,fs_name 論理ボリュームの絶対パス名〔:論理ボリュームの絶対パス名…〕〕 〔,fs_mount_dir ディレクトリ名〔:ディレクトリ名…〕〕 〔,fs_mount_opt オプション〔:オプション…〕〕 〔,fs_mount_inter {リトライ間隔|1}〕 〔,fs_mount_retry {リトライ回数|2}〕 〔,fs_umount_retry {リトライ回数|10}〕 〔,fs_neck {use|nouse}〔:{use|nouse}…〕〕 〔,scsi_device デバイス名〔:デバイス名…〕〕 〔,la LA名〔:LA名…〕〕 〔,hls スペシャルファイル名#装置ID入力ポート 〔:スペシャルファイル名#装置ID入力ポート…〕〕 〔,hab_gid 制御グループID〔:制御グループID…〕〕 〔,disconnect_atend {yes|no}〕 〔,deviceoff_order {order|reverse}〕 〔,dev_timelimit 共有リソース切り替えタイムアウト値〕 〔,dev_offlimit サーバ共有リソース切り離し処理のタイムアウト値〕 〔,dev_onlimit サーバ共有リソース接続処理のタイムアウト値〕 〔,ip_after_fs {yes|no}〕; /* リソースサーバ対応の環境設定 */ 〔resource alias リソースサーバの識別名 ,group グループ名 〔,initial {online|standby}〕 〔,disk ボリュームグループの絶対パス名〔:ボリュームグループの絶対パス名…〕〕 〔,lan_updown {use|nouse}〕 〔,fs_name 論理ボリュームの絶対パス名〔:論理ボリュームの絶対パス名…〕〕 〔,fs_mount_dir ディレクトリ名〔:ディレクトリ名…〕〕 〔,fs_mount_opt オプション〔:オプション…〕〕 〔,fs_mount_inter {リトライ間隔|1}〕 〔,fs_mount_retry {リトライ回数|2}〕 〔,fs_umount_retry {リトライ回数|10}〕 〔,la LA名〔:LA名…〕〕 〔,hls スペシャルファイル名#装置ID入力ポート 〔:スペシャルファイル名#装置ID入力ポート…〕〕 〔,hab_gid 制御グループID〔:制御グループID…〕〕 〔,dev_timelimit 共有リソース切り替えタイムアウト値〕 〔,vg_on_opt ボリュームグループの接続オプション〔:オプション…〕〕 〔,vg_forced_varyon {use|nouse}〔:{use|nouse}…〕〕 〔,disconnect_atend {yes|no}〕 〔,ip_neck {use|nouse}〕 〔,uoc_neck {use|nouse}〕 〔,vg_neck {use|nouse}〔:{use|nouse}…〕〕 〔,fs_neck {use|nouse}〔:{use|nouse}…〕〕 〔,scsi_device デバイス名〔:デバイス名…〕〕 〔,standbypri {各待機サーバの優先度|1}〕 〔,deviceoff_order {order|reverse}〕 〔,vg_forced_check {use|nouse}〕 〔,switch_error {retry|ignore}〕 〔,switch_retry {起動リトライ回数|2}〕 〔,dev_offlimit サーバ共有リソース切り離し処理のタイムアウト値〕 〔,dev_onlimit サーバ共有リソース接続処理のタイムアウト値〕 〔,ip_after_fs {yes|no}〕 ;〕
(1) サーバの種類と定義するオペランド一覧
サーバ対応の環境設定では,次の場合でそれぞれ定義するオペランドが異なります。
-
サーバがサーバモードの場合
-
サーバがモニタモードの場合
-
リソースサーバの場合
サーバの種類によるオペランドの組み合わせを次の表に示します。
オペランド |
サーバモードの場合 |
モニタモードの場合 |
リソースサーバの場合 |
---|---|---|---|
name |
◎ |
◎ |
− |
alias |
◎ |
◎ |
◎ |
initial |
○ |
○ |
○ |
standbypri |
○ |
○ |
○ |
group |
△ |
△ |
◎ |
parent |
△ |
△ |
− |
acttype |
○ |
◎ |
− |
server_type |
○ |
− |
− |
patrol |
◎ |
− |
− |
ph_threshold |
△ |
− |
− |
actcommand |
− |
△ |
− |
termcommand |
− |
△ |
− |
patrolcommand |
− |
△ |
− |
ptrlcmd_ex |
− |
△ |
− |
ptrlcmd_ex_inter |
− |
△※2 |
− |
ptrlcmd_ex_retry |
− |
○ |
− |
ptrlcmd_ex_tmout |
− |
△ |
− |
start_timeout |
− |
△ |
− |
stop_timeout |
− |
△ |
− |
stop_timeout_sw |
− |
△ |
− |
waitserv_exec |
− |
○ |
− |
servexec_retry |
− |
○ |
− |
retry_stable |
− |
○※3 |
− |
sby_actcommand |
− |
△ |
− |
sby_termcommand |
− |
△ |
− |
sby_ptrlcmd_ex |
− |
△ |
− |
sby_ptrlcmd_ex_inter |
− |
△※4 |
− |
sby_ptrlcmd_ex_retry |
− |
○ |
− |
sby_ptrlcmd_ex_tmout |
− |
△ |
− |
sby_start_timeout |
− |
△ |
− |
sby_stop_timeout |
− |
△ |
− |
sby_servexec_retry |
− |
○ |
− |
switchtype |
○ |
− |
− |
switch_error |
○ |
○ |
○ |
switch_retry |
− |
○ |
○ |
disk_ptrl |
○ |
○ |
○ |
disk_ptrl_inter |
○ |
○ |
○ |
disk_ptrl_retry |
○ |
○ |
○ |
disk_ptrl_act |
○ |
○ |
○ |
pairdown |
○ |
−※1 |
− |
uoc_neck |
○ |
○ |
○ |
uoc_pairdown |
○ |
○ |
○ |
term_pairdown |
− |
△ |
− |
lan_updown |
○ |
○ |
○ |
ip_neck |
○ |
○ |
○ |
disk |
△ |
△ |
△ |
vg_on_opt |
○ |
○ |
○ |
vg_forced_varyon |
○ |
○ |
○ |
vg_forced_check |
○ |
○ |
○ |
vg_neck |
○ |
○ |
○ |
fs_name |
△ |
△ |
△ |
fs_mount_dir |
△ |
△ |
△ |
fs_mount_opt |
△ |
△ |
△ |
fs_mount_inter |
○ |
○ |
○ |
fs_mount_retry |
○ |
○ |
○ |
fs_umount_retry |
○ |
○ |
○ |
fs_neck |
○ |
○ |
○ |
scsi_device |
△ |
△ |
△ |
la |
△ |
△ |
△ |
hls |
△ |
△ |
△ |
hab_gid |
△ |
△ |
△ |
disconnect_atend |
○ |
○ |
○ |
deviceoff_order |
○ |
○ |
○ |
dev_timelimit |
△ |
△ |
△ |
dev_offlimit |
△ |
△ |
△ |
dev_onlimit |
△ |
△ |
△ |
ip_after_fs |
○ |
○ |
○ |
- (凡例)
-
◎:定義します(省略できません)。
○:定義します(省略した場合,仮定値が設定されます)。
△:定義します(省略した場合,設定されません)。
−:定義しません(定義しても無視されます)。
- 注※1
-
ptrlcmd_exの指定がある場合,「△」となります。
- 注※2
-
ptrlcmd_exの指定がある場合,「◎」となります。
- 注※3
-
ptrlcmd_exの指定がある場合,「−」となります。
- 注※4
-
sby_ptrlcmd_exの指定がある場合,「◎」となります。
(2) server定義文
サーバの動作環境を定義します。server定義文のオペランドを,次に示します。
(a) name
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のサーバパス名 |
-- (単位:--) |
不可 |
-- |
説明
プログラムを特定するための名称を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
- サーバモードのサーバの場合
-
-
OpenTP1を使用するとき
OpenTP1ディレクトリの絶対パス名を指定してください。OpenTP1ディレクトリについては,マニュアルOpenTP1 運用と操作を参照してください。
-
HiRDBを使用するとき
使用するHiRDBの系切り替え機能によって指定する内容が異なります。指定する値の詳細については,マニュアルHiRDB システム運用ガイドを参照してください。
-
- モニタモードのサーバの場合
-
サーバの起動コマンドの絶対パス名を指定します。なお,actcommandオペランドを指定した場合は,サーバの起動コマンドの絶対パス名,またはプログラムを特定するための一意となる名称を指定してください。
(b) alias
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜8文字の英数字 |
-- (単位:--) |
不可 |
-- |
説明
HAモニタで使用するコマンドや,出力するメッセージのための,サーバの識別名(サーバの別名)を指定します。
すべての系の中で一意となる名称を指定してください。また,系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
(c) initial
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
online|standby |
-- (単位:--) |
可 |
online |
説明
サーバの起動種別として,サーバ起動時の状態を指定します。
現用系ではonlineを,予備系ではstandbyを指定してください。
-
online:サーバを実行サーバとして起動します。
-
standby:サーバを待機サーバとして起動します。
グループ化されたサーバの起動種別については,groupオペランドを参照してください。
(d) standbypri
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
1〜9999 (単位:--) |
可 |
1 |
説明
マルチスタンバイ機能を使用する場合に,各待機サーバの優先度を指定します。
数値が小さいほど,その系の優先度が高いことを示します。各系で異なる値を指定してください。このオペランドは,HAモニタの環境設定のmultistandbyオペランドにuseを指定し,サーバ対応の環境設定のinitialオペランドにstandbyを指定した場合にだけ有効です。initialオペランドにonlineを指定した場合は,優先度がいちばん高くなります。マルチスタンバイ機能の詳細については,「4.5 マルチスタンバイ機能を使用する場合のサーバと系の管理」を参照してください。
(e) group
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
サーバグループの名称:1〜8文字の英数字 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
サーバの切り替え種別:exchange|no_exchange |
-- (単位:--) |
可 |
no_exchange※ |
注※ モニタモードのサーバの場合,仮定値はありません。
説明
連動系切り替え時に一括して切り替えるサーバグループの名称と,各サーバの切り替え種別を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。また,groupオペランドを指定する場合,グループ化されたサーバのinitialオペランド値は,系内で同じ値にしてください。なお,サーバの起動時に稼働中のグループ内サーバがある場合,グループ化されたサーバの起動種別は,initialオペランド値に関係なく,稼働中のグループ内サーバの状態によって決められます。
サーバグループの名称には,"exchange","no_exchange","cancel","no_cancel"以外の名称を指定してください。
サーバの切り替え種別には,そのサーバにサーバ障害が発生した場合に連動系切り替えをするかどうかを指定します。サーバの切り替え種別は,サーバモードのサーバの場合だけ指定できます。
サーバの切り替え種別はサーバモードのサーバの場合に有効です。デフォルトでは,サーバの切り替え種別はno_exchangeです。サーバ障害時に連動系切り替えをしたい場合はexchangeを指定してください。
モニタモードの場合は指定できません。モニタモードのサーバにサーバ障害が発生した場合,サーバの監視コマンドを作成しているときは連動系切り替えをします。サーバの監視コマンドを作成していないときは連動系切り替えをしません。
サーバの切り替え種別の指定は任意です。指定する場合は,グループ名もあわせて指定してください。グループ名の指定を省略すると,各サーバの切り替え種別の指定は無視されます。サーバの切り替え種別として指定できる値を次に示します。
-
exchange:この値を指定したサーバにサーバ障害が発生すると,サーバグループ内のすべてのサーバを一括して,連動系切り替えをします。この値と,"cancel"または"no_cancel"は,同時に指定できません。
-
no_exchange:この値を指定したサーバにサーバ障害が発生しても,連動系切り替えはしません。対応する待機サーバは連動系切り替え待ち状態になります。ただし,次の場合には連動系切り替えをします。
-
サーバグループ内のすべてのサーバにno_exchangeを指定しており,かつすべてのサーバでサーバ障害が発生した場合
-
サーバグループ内にリソースサーバがある構成で,リソースサーバを親サーバに指定しているすべてのサーバが障害になった場合
no_exchangeのあとに次の値を指定できます。":"で区切って指定してください。
cancel
この値を指定したサーバのスローダウンを検出すると,HAモニタはこのサーバを異常終了させます。対応する待機サーバは連動系切り替え待ち状態になります。ただし,switchtypeオペランドにmanualを指定している場合,HAモニタはこのサーバの状態監視を続けます。
no_cancel
この値を指定したサーバのスローダウンを検出しても,HAモニタはこのサーバの状態監視を続けます。対応する待機サーバは連動系切り替え待ち状態にはなりません。
サーバグループ内のすべてのサーバで"no_exchange:no_cancel"を指定すると,すべてのサーバのスローダウンを検出しても,系切り替えをしないでサーバの状態監視を続けます。
-
(f) parent
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜8文字の英数字 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
サーバの切り替え順序制御をする場合,自サーバ起動のために必要な,親サーバを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。指定する値は親サーバのサーバ識別名(alias)に指定した名称を記述します。このオペランドを指定した場合,系切り替え時に,親サーバの起動が完了するまで,自サーバを起動しないように順序制御をします。このオペランドはgroupオペランドが指定されている場合だけ指定できます。
なお,正しく順序制御ができなくなるため,サーバグループ内のサーバが稼働中に,このオペランドを変更しないでください。
(g) acttype
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
server|monitor |
-- (単位:--) |
可 |
server |
説明
サーバの起動方法を指定します。
サーバモードのサーバの場合はserverを,モニタモードのサーバの場合はmonitorを指定します。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
server:サーバの起動コマンドでサーバを起動します。
-
monitor:HAモニタのコマンドでサーバを起動します。
(h) server_type
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
A |
-- (単位:--) |
可 |
A |
説明
サーバモードのサーバの場合に,サーバの監視方法を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。モニタモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
-
A:稼働報告を監視します。サーバがOpenTP1またはHiRDBの場合に指定してください。
(i) patrol
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
5〜600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
サーバモードのサーバの場合に,サーバ障害の判断基準となる,サーバからの稼働報告を確認する時間(サーバ障害監視時間)を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。patrolオペランドに指定した時間を超えてもサーバからの稼働報告がなかった場合,HAモニタはサーバ障害と判断します。
(j) ph_threshold
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
5〜559 (単位:秒) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドを省略した場合,サーバの監視履歴は取得しません。
説明
自系で稼働する実行サーバに発生したスローダウンの情報を監視履歴として取得する場合に,実行サーバの稼働報告がなくなってから監視履歴を取得するまでの時間(サーバ監視履歴取得時間)を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
サーバ監視履歴取得時間は,サーバ対応の環境設定のpatrolオペランドで指定したサーバ障害監視時間よりも小さい値になるように指定する必要があります。
モニタモードのサーバを使用する場合は,指定しても無視されます。
このオペランドを指定してサーバの監視履歴を取得する場合,必ずHAモニタの環境設定のph_log_sizeオペランドも指定してください。
(k) actcommand
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
サーバの起動コマンドの絶対パス名を指定します。
termcommandオペランドと同様に,オペランドの指定値を"(引用符)で囲むことで,引数を指定できます。"(引用符)は文字数にカウントされません。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
モニタモードのサーバで,サーバの起動コマンドに引数を指定したい場合に,このオペランドを指定します。このオペランドを指定した場合,nameオペランドにはサーバの起動コマンドの絶対パス名を指定する必要はありません。nameオペランドにはプログラムを特定するための一意となる名称を指定してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(l) termcommand
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
シェルなどで作成したサーバの停止コマンドを絶対パス名で指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
モニタモードのサーバの場合にこのオペランドを指定しておくと,計画系切り替えをしたいときにサーバの系切り替えコマンド(monswapコマンド)を実行するだけで,自動的に実行サーバを計画停止できます。また,実行サーバを正常終了させたいときにモニタモードのサーバ停止コマンド(monendコマンド)を実行するだけで,自動的に実行サーバを正常終了できます。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
なお,"(引用符)で囲んで指定することで,空白を使用できます。空白を使用することで,コマンドに引数を指定できます。"(引用符)は文字数にカウントされません。空白を含む指定をした場合,一つ以上の空白で区切られた最初の文字列が,サーバの停止コマンドのパス名として認識されます。最初の空白より後ろの文字列は引数として認識されます。HAモニタが渡す引数("-e","-w","-c")は,サーバの停止コマンドの,最後の引数として追加して実行されます。HAモニタが渡す引数については,「6.9.2 サーバの停止コマンドの作成」を参照してください。
(m) patrolcommand
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドを省略した場合は,実行サーバの監視はしません。
説明
モニタモードのサーバを監視するためのサーバの監視コマンドを絶対パス名で指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
なお,termcommandオペランドと同様に,オペランドの指定値を"(引用符)で囲むことで,引数を指定できます。
(n) ptrlcmd_ex
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
- 注※
-
このオペランドを省略した場合,実行サーバの監視はしません。
ただし,patrolcommandオペランドを指定している場合は実行サーバの監視をします。
説明
モニタモードのサーバを監視するためのサーバの監視コマンドを絶対パス名で指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
なお,"(引用符)で囲んで指定することで,引数を使用できます。
このオペランドを指定した場合には,必ずptrlcmd_ex_interオペランドを指定してください。必要に応じてptrlcmd_ex_tmoutオペランドを指定してください。なお,このオペランドを指定した場合には,patrolcommandオペランドを指定できません。
(o) ptrlcmd_ex_inter
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
3〜180 (単位:秒) |
可※ |
-- |
- 注※
-
ptrlcmd_exオペランドを指定した場合,必ずこのオペランドを指定してください。
説明
モニタモードのサーバを監視するためのサーバの監視コマンドを実行する間隔を指定します。実行する間隔は,サーバの監視コマンドの開始から終了までの時間より長い時間を指定してください。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(p) ptrlcmd_ex_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜19 (単位:回) |
可 |
2 |
説明
モニタモードのサーバを監視するためのサーバの監視コマンドが失敗(EXITコードが1~9)した場合,再実行する回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
指定回数連続で失敗した場合は,実行サーバのサーバ障害と判断し,servexec_retryオペランドに従い動作します。
(q) ptrlcmd_ex_tmout
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
5〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
モニタモードのサーバを監視するためのサーバの監視コマンド実行時のタイムアウト値を指定します。タイムアウト値は,サーバ監視コマンドの開始から終了までの時間以上を指定します。なお,監視コマンドの開始から終了までの時間より短い時間を指定すると,誤った検知につながり,適切な監視ができません。タイムアウトした場合は,サーバ障害と判断し,servexec_retryオペランドに従い動作します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
(r) start_timeout
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドを省略した場合は,モニタモードのサーバ起動時のタイムアウトを監視しません。
説明
モニタモードのサーバ起動時のタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。このオペランドを指定すると,切り替え先のサーバの起動も,タイムアウトの監視対象となります。
switch_retryオペランドの指定によってサーバを再起動する場合も,タイムアウトの監視対象です。
servexec_retryオペランドの指定によってサーバの起動処理を再実行した場合は,タイムアウトの監視対象ではありません。
タイムアウトした場合は,サーバの起動コマンドを強制停止し,サーバの起動を中止します。タイムアウトしたあと,サーバの停止コマンドを起動したい場合は,HAモニタの環境設定のtermcmd_at_abortオペランドにuseを指定してください。
waitserv_execオペランドにyesを指定した場合,タイムアウト値には,サーバの起動コマンドの起動から終了までの時間を指定します。
サーバモードのサーバの場合,またはwaitserv_execオペランドにnoを指定した場合は,指定しても無視されます。
(s) stop_timeout
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドを省略した場合は,モニタモードのサーバ停止時のタイムアウトを監視しません。
説明
モニタモードのサーバ停止時のタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
switch_retryオペランドの指定によってサーバを再起動する場合も,タイムアウトの監視対象です。
servexec_retryオペランドの指定によってサーバの起動処理を再実行した場合は,タイムアウトの監視対象ではありません。
タイムアウト値には,サーバ停止時に許容できる,最大待ち時間を指定します。指定する時間は,サーバの停止コマンドの起動から終了までの時間以上にしてください。ここで指定した値は,通常のサーバ停止,および系切り替え時のサーバ停止のときに有効です。
通常のサーバ停止時より,系切り替え時のサーバ停止時のタイムアウト値を短く設定したい場合は,stop_timeout_swオペランドに系切り替え時のサーバ停止時のタイムアウト値を指定してください。stop_timeoutオペランドとstop_timeout_swオペランドを同時に指定した場合,通常の停止時はstop_timeoutオペランドの指定が有効となり,系切り替え時はstop_timeout_swオペランドの指定が有効となります。
タイムアウトした場合は,サーバの停止コマンドを強制停止します。
なお,サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(t) stop_timeout_sw
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
1〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
系切り替え時のモニタモードのサーバ停止時のタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
タイムアウト値には,系切り替え時のサーバ停止時に許容できる,最大待ち時間を指定します。指定する時間は,サーバの停止コマンドの起動から終了までの時間以上にしてください。
通常のサーバ停止時より,系切り替え時のサーバ停止時のタイムアウト値を短く設定したい場合は,このオペランドを指定してください。stop_timeoutオペランドとstop_timeout_swオペランドを同時に指定した場合,通常の停止時はstop_timeoutオペランドの指定が有効となり,系切り替え時はstop_timeout_swオペランドの指定が有効となります。
(u) waitserv_exec
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
yes|no |
-- (単位:--) |
可 |
no |
説明
モニタモードのサーバを実行サーバとして起動する場合,HAモニタが実行サーバの起動完了処理をする前にnameオペランドに指定したサーバの起動コマンドの実行完了を待つかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
yes:サーバの起動コマンドの実行完了を待って,実行サーバの起動完了処理をします。
-
no:サーバの起動コマンドの実行完了を待たないで,実行サーバの起動完了処理をします。
モニタモードのサーバを監視する場合は,「(2) サーバの起動コマンドの作成方法」の説明に従ってこのオペランドの値を決定してください。
なお,サーバモードのサーバの場合,指定しても無視されます。
(v) servexec_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜9999 (単位:回) |
可 |
2 |
説明
モニタモードの実行サーバのサーバ障害を検出した場合にサーバの起動処理を再実行させる回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
HAモニタが実行サーバのサーバ障害を検出した場合,指定した回数分だけnameオペランドに指定したサーバの起動コマンドの再実行を試みます。指定回数内でサーバの起動処理が完了した場合は,そのまま正常動作として処理が続行されます。サーバの障害を検出した回数が指定回数を超えた場合,自動計画系切り替えを実行します。
なお,サーバの起動コマンドの戻り値が0以外,または起動タイムアウトの検知によって,再起動できなかった場合は,系切り替えをしません。再起動できなかった場合に系切り替えを実施させたいときは,戻り値が常に0でリターンするように起動コマンドを作成し,監視コマンドでサーバの起動失敗を検知するようにしてください。
このオペランドを省略した場合は,値として2を仮定します。このオペランドに0を指定した場合は,サーバの再起動はしないで,サーバの監視コマンドの終了を検出すると即時に自動計画系切り替えを実行します。
このオペランドに9999を指定した場合は,サーバの起動処理が完了するまで,または実行サーバを停止させるまで無制限にサーバを再起動します。この場合,サーバ対応の環境設定のnameオペランドに指定したパスが見つからない,実行権限が付けられていないなどの理由から,再起動してもサーバの起動に成功しないことがあります。そのため,環境設定の定義およびサーバの起動コマンドが正しいかを確認してください。
なお,次の場合は指定しても無視されます。
-
acttypeオペランドにserverを指定している場合
-
ptrlcmd_exオペランド,またはpatrolcommandオペランドに指定するサーバの監視コマンドを使用しない場合
switch_retryオペランドが指定されている場合,系切り替え先のサーバが起動完了状態のときは,switch_retryオペランドが有効になります。サーバが系切り替え可能状態になると,servexec_retryオペランドが有効になります。
(w) retry_stable
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
60 |
説明
モニタモードでのサーバの再起動に成功した場合,そのサーバの動作が安定したと判断するための監視時間を秒数で指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
なお,ptrlcmd_exオペランドが指定されている場合,指定しても無視されます。
サーバが再起動したあと,このオペランドに指定した時間内に障害が検出されなかった場合,HAモニタはサーバが安定して稼働したと判断し,再起動回数を0にリセットします。再起動成功後,再び0秒から安定稼働のために経過が監視されます。
サーバが再起動したあと,このオペランドに指定した時間が経過する前に再度障害が発生すると,再起動回数が更新され,サーバが再起動されます。更新された再起動回数がサーバ対応の環境設定のservexec_retryオペランドに指定した値を超えた場合は,サーバの再起動はされないで,系切り替え動作をします。
(x) sby_actcommand
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
待機系での監視をする場合に,待機サーバ起動時に実行するコマンドの絶対パスを指定します。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
なお,オペランドの指定値を"(引用符)で囲むことで,引数を指定できます。"(引用符)は文字数にカウントされません。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
(y) sby_termcommand
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
待機系での監視をする場合に,待機サーバ停止時に実行するコマンドの絶対パスを指定します。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
なお,"(引用符)で囲んで指定することで,空白を使用できます。空白を使用することで,コマンドに引数を指定できます。"(引用符)は文字数にカウントされません。空白を含む指定をした場合,一つ以上の空白で区切られた最初の文字列が,サーバの停止コマンドのパス名として認識されます。最初の空白より後ろの文字列は引数として認識されます。HAモニタが渡す引数("-e","-c")は,サーバの停止コマンドの,最後の引数として追加して実行されます。HAモニタが渡す引数については,「6.10.2 待機サーバの停止時に実行するコマンドの作成」を参照してください。
(z) sby_ptrlcmd_ex
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜1000文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
- 注※
-
このオペランドを省略した場合は,待機サーバの監視はしません。
説明
待機系での監視をする場合に,監視のために実行するコマンドを絶対パス名で指定します。
sby_actcommandで起動したプロセス,およびリソースなどの監視ができます。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
なお,"(引用符)で囲んで指定することで,引数を使用できます。
このオペランドを指定した場合には,必ずsby_ptrlcmd_ex_interオペランドを指定してください。必要に応じてsby_ptrlcmd_ex_tmoutオペランドを指定してください。
(aa) sby_ptrlcmd_ex_inter
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
3〜180 (単位:秒) |
可※ |
-- |
- 注※
-
sby_ptrlcmd_exオペランドを指定した場合,必ずこのオペランドを指定してください。
説明
sby_ptrlcmd_exを指定した場合に,監視コマンドを実行する間隔を指定します。実行する間隔は,監視コマンドの開始から終了までの時間より長い時間を指定してください。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(ab) sby_ptrlcmd_ex_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜19 (単位:回) |
可 |
2 |
説明
sby_ptrlcmd_exに指定した監視コマンドが失敗(EXITコードが1~9)した場合,再実行する回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
指定回数連続で失敗した場合は,障害と判断し,sby_servexec_retryオペランドに従い動作します。
(ac) sby_ptrlcmd_ex_tmout
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
5〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
sby_ptrlcmd_exに指定した監視コマンド実行時のタイムアウト値を指定します。タイムアウト値は,監視コマンドの開始から終了までの時間以上を指定します。なお,監視コマンドの開始から終了までの時間より短い時間を指定すると,誤った検知につながり,適切な監視ができません。
タイムアウトした場合は,障害と判断し,sby_servexec_retryオペランドに従い動作します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
(ad) sby_start_timeout
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
sby_actcommandに指定したコマンドのタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
sby_servexec_retryオペランドの指定によって待機サーバの起動処理を再実行した場合は,タイムアウトの監視対象ではありません。
タイムアウトした場合は,sby_actcommandに指定したコマンドを強制停止し,待機サーバの起動を中止します。タイムアウトしたあと,sby_termcommandに指定したコマンドが起動します。タイムアウト値には,sby_actcommandに指定したコマンドの起動から終了までの時間を指定します。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(ae) sby_stop_timeout
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
sby_termcommandに指定したコマンドのタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
次のコマンドはタイムアウトの監視対象ではありません。
-
sby_servexec_retryオペランドの指定によって待機サーバを再起動する前に実行される,sby_termcommandに指定したコマンド
タイムアウト値には,sby_termcommandに指定したコマンドの起動から終了までの時間を指定します。
タイムアウトした場合は,sby_termcommandに指定したコマンドを強制停止します。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(af) sby_servexec_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜9999 (単位:回) |
可 |
0 |
説明
sby_ptrlcmd_exに指定した監視コマンドで障害を検出した場合に,待機サーバの起動処理を再実行させる回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
HAモニタが障害を検出した場合,指定した回数分だけsby_actcommandオペランドに指定したコマンドの再実行を試みます。指定回数内で待機サーバの起動処理が完了した場合は,そのまま正常動作として処理が続行されます。障害を検出した回数が指定回数を超えた場合,待機サーバを停止します。
次の場合は,待機サーバの再起動はしないで,監視コマンドの終了を検出すると即時に待機サーバを停止します。
-
このオペランドを省略した場合
-
このオペランドに0を指定した場合
-
sby_actcommandオペランドにコマンドを指定していない場合
このオペランドに9999を指定した場合は,待機サーバの起動処理が完了するまで,または待機サーバを停止させるまで無制限に待機サーバを再起動します。この場合,sby_actcommandオペランドに指定したパスが見つからない,実行権限が付けられていないなどの理由から,再起動しても待機サーバの起動に成功しないことがあります。そのため,環境設定の定義およびsby_actcommandオペランドに指定したコマンドが正しいかを確認してください。
サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(ag) switchtype
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
switch|restart|manual |
-- (単位:--) |
可 |
switch |
説明
サーバモードのサーバのサーバ障害を検出した場合の動作を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。モニタモードのサーバの場合は指定しても無視されます。
-
switch:実行サーバを停止させ,系切り替えをします。
-
restart:実行サーバを実行サーバの再起動待ち状態にし,実行サーバが自動で再起動するのを待ちます。系切り替えはしません。実行サーバの再起動が失敗した場合は,サーバ自身のリトライ回数だけ再起動をリトライします。リトライ回数が限界に達すると,系切り替えを開始します。
restartを指定した場合は,":"で区切って実行サーバの再起動監視時間を指定できます。再起動監視時間を超えて実行サーバが再起動しない場合は,系切り替えを開始します。再起動監視時間は60秒から3,600秒の範囲で指定できます。再起動監視時間の指定を省略した場合は,実行サーバの再起動は監視しません。
-
manual:実行サーバを実行サーバの再起動待ち状態にし,実行サーバが自動で再起動するのを待ちます。系切り替えはしません。実行サーバの再起動が失敗した場合は,サーバ自身のリトライ回数だけ再起動をリトライします。リトライ回数が限界に達すると,実行サーバを停止させ,対応する待機サーバをいったん停止させたあとに再起動して実行サーバの起動待ち状態にします。
なお,manualを指定したサーバのスローダウンを検出した場合,HAモニタは何もしないでサーバの監視を続けます。
(ah) switch_error
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
retry|ignore |
-- (単位:--) |
可 |
ignore |
説明
ほかに切り替えできる系がない状態で,系切り替え先の実行サーバが起動処理中に共有リソースとの接続で障害が発生した場合や起動に失敗した場合に,自動でサーバを実行系として起動リトライするかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
retry:自動でサーバを実行系として起動リトライします。
-
ignore:サーバの起動を中止します。
なお,サーバモードで系切り替え失敗時に起動リトライするには,サーバ側で次に示す設定が必要です。
-
HiRDB
HiRDBのシステム定義(pdsysまたはpdutsys)のpd_ha_switch_errorオペランドにretryを指定してください。
-
TP1/Server Base
TP1/Server Baseのシステム環境定義のha_switch_error_retry_countオペランドに任意の回数を指定してください。
また,モニタモードのサーバ,またはリソースサーバの場合,起動リトライする回数をswitch_retryオペランドで指定できます。
switch_errorオペランドおよびswitch_retryオペランドの定義とHAモニタの動作について,次の表に示します。
サーバの種類 |
switch_errorの定義 |
switch_retryの定義 |
動作 |
---|---|---|---|
サーバモード |
省略時,ignore |
− |
|
retry |
− |
|
|
モニタモードまたはリソースサーバ |
省略時,ignore |
省略時 |
|
指定あり |
メッセージKAMN514-Eを出力し,moncheckは中断します。 |
||
retry |
省略時,指定あり |
|
- (凡例)
-
−:定義しません(定義しても無視されます)。
系切り替え時の起動リトライについては,「3.2.7 系切り替え時の起動リトライ」を参照してください。
(ai) switch_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
1〜9999 (単位:回) |
可 |
2 |
説明
モニタモードのサーバ,またはリソースサーバの場合に,ほかに切り替えできる系がない状態で,系切り替え先の実行サーバが起動処理中に共有リソースとの接続で障害が発生したときや起動に失敗したときに,自動でサーバを起動リトライする回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
このオペランドに9999を指定した場合は,サーバの起動処理が完了するまで,または起動リトライ中を強制的に解除させるまで無制限にサーバを再起動します。
なお,系切り替え失敗時に起動リトライするには,switch_errorオペランドにretryを指定する必要があります。
(aj) disk_ptrl
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
実行サーバの業務ディスクを監視するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:業務ディスクを監視します。
-
nouse:業務ディスクを監視しません。
このオペランドにuseを指定した場合には,業務ディスクの監視定義ファイルを設定してください。業務ディスクの監視定義ファイルの設定については,「6.13.1 ディスクの監視に必要なファイルの設定」の「(2) 業務ディスクの監視に必要なファイルの設定」を参照してください。
また,必要に応じて,次のオペランドを指定してください。
- サーバ対応の環境設定
-
-
disk_ptrl_inter
-
disk_ptrl_retry
-
disk_ptrl_act
-
- HAモニタの環境設定
-
-
disk_log_size
-
(ak) disk_ptrl_inter
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
3〜3600 (単位:秒) |
可 |
120 |
説明
実行サーバの業務ディスクの監視間隔を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
このオペランドの指定値は,サーバ対応の環境設定のdisk_ptrl_retryオペランドで指定する次の項目を考慮する必要があります。
-
業務ディスクの監視のリトライ間隔
-
業務ディスクの監視のリトライ回数
次に示す計算式を満たすように指定してください。
業務ディスクの監視間隔 ≧ 業務ディスクの監視のリトライ間隔×(業務ディスクの監視のリトライ回数+1)
(al) disk_ptrl_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
業務ディスクの監視のリトライ間隔:符号なし整数 |
1〜3600 (単位:秒) |
可 |
60 |
業務ディスクの監視のリトライ回数:符号なし整数 |
0〜60 (単位:回) |
可 |
1 |
説明
実行サーバで使用する業務ディスクへのアクセスに失敗した場合に,業務ディスクの監視のリトライ間隔と回数を,":"で区切って指定します。指定した回数を超えてディスクへのアクセスに失敗した場合は,業務ディスクの障害と判断します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
業務ディスクの監視のリトライ間隔
業務ディスクの監視のリトライ間隔を指定します。リトライ間隔は,ディスクのI/Oタイムアウト以上の値を設定してください。ディスクのI/Oタイムアウトとは,ドライバの設定,OSのカーネルパラメタ,マルチパスソフトウェアの設定で決まる,アプリケーションがI/Oを要求してから応答が返ってくるまでの待ち時間です。
-
業務ディスクの監視のリトライ回数
業務ディスクの監視のリトライ回数を指定します。0を指定すると,業務ディスクの監視をリトライしません。
(am) disk_ptrl_act
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
switch|pairdown|noswitch |
-- (単位:--) |
可 |
switch |
説明
実行サーバの業務ディスクに障害が発生した場合の動作を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
switch:サーバを計画系切り替えをします。
-
pairdown:系のペアダウンによって,系の障害として系切り替えをします。
-
noswitch:系切り替えをしないで,業務ディスクの監視を続行します。
(an) pairdown
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
サーバ障害を検出したときにHAモニタも障害として停止する,ペアダウン機能を使用するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。モニタモードのサーバの場合,ptrlcmd_exオペランドが指定されている場合以外は,指定しても無視されます。
-
use:ペアダウン機能を使用します。実行サーバの障害時にペアダウンをします。useのあとに次の値を指定できます。":"で区切って指定してください。
serv_slow
実行サーバの障害のうち,サーバのスローダウン検出時だけペアダウンをします。サーバ自身が検出した障害の場合はペアダウンをしません。switchtypeオペランドにswitchを指定している場合だけ,serv_slowを指定できます。ptrlcmd_exオペランドが指定されている場合は,serv_slowを指定するとKAMN163-Eを出力して定義解析処理を中止します。
-
nouse:ペアダウン機能を使用しません。
(ao) uoc_neck
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
サーバの起動開始,および系切り替え開始時に実行するユーザコマンドについて,その終了コードを確認するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:ユーザコマンドの終了コードが0以外の場合に,サーバの起動を中止します。
-
nouse:ユーザコマンドの終了コードを確認しないで,サーバの起動処理を続行します。
なお,サーバの起動開始,および系切り替え開始時以外に実行されるユーザコマンドについては,終了コードを確認しません。
(ap) uoc_pairdown
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
次のタイミングで実行するユーザコマンドで,その終了コードを確認してペアダウン機能を使用するかどうかを指定します。
-
サーバ障害による系切り替え開始のタイミング
(サーバ種別:online,サーバ状態パラメタ:-a,開始/終了パラメタ:start)
-
計画切り替え開始のタイミング
(サーバ種別:online,サーバ状態パラメタ:-w,開始/終了パラメタ:start)
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:ユーザコマンドの終了コードが0以外の場合に,HAモニタも障害として停止する,ペアダウン機能を使用します。
-
nouse:ユーザコマンドの終了コードを確認しないで,サーバの系切り替え処理を続行します。
なお,useを指定した場合,次に示すタイミングでも,ペアダウンします。
-
ユーザコマンドが実行できない場合
-
サーバ対応の環境設定のdev_timelimitオペランドの指定によって処理を打ち切った場合
-
サーバ対応の環境設定のdev_offlimitオペランドの指定によって処理を打ち切った場合
ユーザコマンド失敗時に系ごと切り替える系のペアダウンについては,「(2) ユーザコマンド失敗時に系ごと切り替える系のペアダウン」を参照してください。
(aq) term_pairdown
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
サーバの停止コマンドの終了コードが0以外の場合に,ペアダウン機能を使用するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:サーバの停止コマンドの終了コードが0以外の場合に,HAモニタも障害として停止する,ペアダウン機能を使用します。
-
nouse:サーバの停止コマンドの終了コードを確認しないで,サーバの系切り替え処理を続行します。
サーバの停止コマンド失敗時に系ごと切り替える系のペアダウンについては,「(3) サーバの停止コマンド失敗時に系ごと切り替える系のペアダウン」を参照してください。
なお,サーバモードのサーバの場合は,指定しても無視されます。
(ar) lan_updown
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドの指定を省略した場合は,HAモニタの環境設定用ディレクトリの下にサーバ識別名.upファイルおよびサーバ識別名.downファイルがあれば,そのファイルをLANの状態設定ファイルとして使用します。
説明
LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:LANの状態設定ファイル(サーバ識別名.upファイルおよびサーバ識別名.downファイル)を使用します。
-
nouse:LANの状態設定ファイルを使用しません。
(as) ip_neck
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
サーバの起動,および系切り替え時に実行するサーバ識別名.upファイルについて,その終了コードを確認するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:サーバ識別名.upファイルの終了コードが0以外の場合に,サーバの起動を中止します。この指定の場合,「3.5.3 共有リソース接続失敗時のサーバの起動中止」に記載されている,サーバ識別名.upファイルの例を参考に,LANの状態設定ファイルを設定してください。
-
nouse:サーバ識別名.upファイルの終了コードを確認しないで,サーバの起動処理を続行します。この指定の場合,「6.7.2 LANの状態設定ファイルの設定」に記載されている,サーバ識別名.upファイルの例を参考に,LANの状態設定ファイルを設定してください。
(at) disk
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜256文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドを省略した場合は,HAモニタは共有ディスクの切り替えをしません。
説明
共有ディスクを使用する場合に,切り替える共有ディスク上に定義したボリュームグループの絶対パス名を指定します。
3,000個まで指定できます。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
なお,HA Boosterを使用して共有ディスクの切り替えをする場合,hab_gidオペランドで定義します。HA Boosterの制御グループに定義されたボリュームグループを,このオペランドに指定しないでください。
(au) vg_on_opt
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜256文字の文字列 |
-- (単位:--) |
可 |
"-u" |
説明
切り替えるボリュームグループに対する接続時のvaryonvgコマンド実行時のオプションを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
省略時は,"-u"オプションを仮定します。
オプション中に△(空白)が含まれる場合は"(引用符)で囲んで指定してください。
vg_on_optオペランドは,diskオペランドで指定したボリュームグループに対応するオプションを同じ位置の引数に指定します。よって,オプションの指定数はdiskオペランドと同じにしてください。途中のオプションを省略する場合は値を指定しないでコロンで区切って指定します。
varyonvgコマンド実行時のオプションを指定する例を,次に示します。
disk /dev/datavg01 :/dev/datavg02 , ↓ ↓ vg_on_opt "-u△-n" : ,
例の場合,diskオペランドの"/dev/datavg01"についてはvaryonvgコマンドのオプションに"-u△-n"を使用して実行され,"/dev/datavg02"については,varyonvgコマンドのオプションにデフォルト値である"-u"を使用して実行されます。
vg_on_optオペランドの指定を省略した場合,すべてのボリュームグループに対するオプションにデフォルト値が仮定されます。
なお,次に示すボリュームグループを共有ディスクとして使用する場合で,かつそのボリュームグループ内にfs_nameオペランドに指定したJFS2の論理ボリュームが存在する場合,"-u△-n"オプションを指定してください。
-
大容量ボリュームグループ
-
スケーラブル・ボリュームグループ
-
LVMミラー構成のボリュームグループ
(av) vg_forced_varyon
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
ボリュームグループごとに,強制varyon機能を使用するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:強制varyon機能を使用する。
-
nouse:強制varyon機能を使用しない。
vg_forced_varyonオペランドは,diskオペランドで指定したボリュームグループに対応するオプションを同じ位置の引数に指定します。よって,指定数はdiskオペランドと同じにしてください。途中の指定を省略する場合は値を指定しないでコロンで区切って指定します。
vg_forced_varyonオペランドの指定を省略した場合,すべてのボリュームグループに対して,デフォルト値が仮定されます。
(aw) vg_forced_check
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
強制varyon実行時,共有ディスクのデータに矛盾が生じるおそれがあるかをチェックするオプションを使用するかどうかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:強制varyon実行時,チェックオプションを使用する。
-
nouse:強制varyon実行時,チェックオプションを使用しない。
vg_forced_checkオペランドの指定は,vg_forced_varyonオペランドにuseを指定した場合に有効となります。
(ax) vg_neck
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
サーバの起動,および系切り替え時のボリュームグループの接続に失敗した場合に,サーバ起動を中止するかどうかを,ボリュームグループごとに指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:接続に失敗した場合に,サーバの起動を中止します。
-
nouse:接続に失敗しても,サーバの起動処理を続行します。
vg_neckオペランドは,vg_on_optオペランドのように,diskオペランドで指定したボリュームグループに対応するオプションを同じ位置の引数に指定してください。よって,オプションの指定数はdiskオペランドと同じにしてください。途中のオプションを省略する場合は,値を指定しないで":"(コロン)で区切り"vg_neck use::nouse,"のように定義してください。このオペランドを省略した場合,すべてのボリュームグループに対してnouseを仮定します。
(ay) fs_name
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜256文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドを省略した場合は,HAモニタは共有ディスク上のファイルシステムの切り替えをしません。
説明
共有ディスク上のファイルシステムを使用する場合に,切り替えるファイルシステムに対応する論理ボリュームの絶対パス名を指定します。
3,000個まで指定できます。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
fs_nameオペランドを指定した場合には,必ずfs_mount_dirオペランドを指定してください。
(az) fs_mount_dir
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜256文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
共有ディスク上のファイルシステムを使用する場合に,切り替えるファイルシステムのマウント先ディレクトリの絶対パス名を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
このオペランドは,fs_nameオペランドを指定した場合は省略できません。
fs_mount_dirオペランドでは,fs_nameオペランドで指定した論理ボリュームに対応するマウント先ディレクトリを,同じ位置の引数に指定します。また,マウント先ディレクトリの指定数はfs_nameオペランドと同じにしてください。fs_nameおよびfs_mount_dirオペランドの指定方法の例を,次の例に示します。
fs_name /dev/lvol1:/dev/lvol1, ↓ ↓ fs_mount_dir /home1 :/home2,
例の場合,fs_nameオペランドの"/dev/lvol1"はfs_mount_dirオペランドの"/home1"に,fs_nameオペランドの"/dev/lvol1"はfs_mount_dirオペランドの"/home2"に対応します。
なお,このオペランドに指定するファイルシステムについてはシステム起動時に自動的にマウントする設定をしないでください。
(ba) fs_mount_opt
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜256文字の文字列 |
-- (単位:--) |
可 |
--※ |
注※ このオペランドの指定を省略した場合,ファイルシステムに対するmountコマンド実行時オプションを省略します。
説明
共有ディスク上のファイルシステムを使用する場合に,切り替えるファイルシステムに対するmountコマンド実行時のオプションを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。オプション中に空白,コンマ,コロン,セミコロン,スラント,またはアスタリスクが含まれる場合は,それぞれを"(引用符)で囲んで指定します。
fs_mount_optオペランドでは,fs_nameオペランドおよびfs_mount_dirオペランドで指定したファイルシステムに対応するオプションを,同じ位置の引数に指定します。オプションの指定数はfs_nameオペランドおよびfs_mount_dirオペランドと同じにしてください。途中のオプションを省略する場合は値を指定しないでコロンで区切って指定します。fs_name,fs_mount_dir,およびfs_mount_optオペランドの指定方法の例を,次の例に示します。
fs_name /dev/lvol1:/dev/lvol1, ↓ ↓ fs_mount_dir /home1 :/home2, ↓ ↓ fs_mount_opt "-o rw" :,
例の場合,fs_nameオペランドの"/dev/lvol1"とfs_mount_dirオペランドの"/home1"はfs_mount_optオペランドの"-o rw"に対応し,fs_nameオペランドの"/dev/lvol1"とfs_mount_dirオペランドの"/home2"はfs_mount_optオペランドを省略しています。
(bb) fs_mount_inter
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
1〜3600 (単位:秒) |
可 |
1 |
説明
ファイルシステムの接続時,OSのfsckコマンドまたはマウントに失敗した場合の,リトライ間隔を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
fs_mount_retry オペランドに0を指定した場合はリトライしません。
(bc) fs_mount_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜3600 (単位:回) |
可 |
2 |
説明
ファイルシステムの接続時,OSのfsckコマンドまたはマウントに失敗した場合の,リトライ回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
このオペランドに0を指定した場合はリトライしません。
(bd) fs_umount_retry
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜9999 (単位:回) |
可 |
10 |
説明
ファイルシステムの切り離し時,アンマウントに失敗した場合のリトライ回数を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
0を指定した場合はリトライしません。9999を指定した場合はアンマウントが成功するまで無制限にリトライします。なお,リトライの間隔は1秒です。
(be) fs_neck
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
use|nouse |
-- (単位:--) |
可 |
nouse |
説明
サーバの起動,および系切り替え時のファイルシステムの接続に失敗した場合に,サーバ起動を中止するかどうかを,ファイルシステムごとに指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
use:接続に失敗した場合に,サーバの起動を中止します。
-
nouse:接続に失敗しても,サーバの起動処理を続行します。
fs_neckオペランドは,fs_mount_optオペランドと同様に,fs_nameオペランドで指定したファイルシステムに対応するオプションを同じ位置の引数に指定してください。よって,オプションの指定数はfs_nameオペランドと同じにしてください。途中のオプションを省略する場合は値を指定しないで":"(コロン)で区切り"fs_neck use::nouse,"のように定義してください。fs_neckオペランドを省略した場合,すべてのファイルシステムに対してnouseを仮定します。
(bf) scsi_device
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜384文字のパス名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
ハイブリッドフェンシングを使用する場合に,保護対象の共有ディスクのデバイス名を絶対パスで指定します。設定時の注意事項は,「6.8 SCSIデバイスに関する設定」の注意事項を参照してください。
パス名は1〜384文字の英字,数字,/,-,_,.で指定します。最大3,000個指定できます。指定値はそれぞれ次のように指定します。
- シングルパス構成の場合
-
物理デバイス(hdisk)を指定します。
- HDLMによる冗長化構成の場合
-
HDLMの論理デバイスを指定します。
なお,HAモニタは,"dlmfdrv"で始まるデバイス名称をHDLMの論理デバイスと認識します。OSのrendevコマンドを使用して,デバイス名を変更しないでください。
(bg) la
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜8文字の英数字 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
切り替えるXNF回線のLA名を指定します。
30個まで指定できます。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
(bh) hls
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜256文字の文字列 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
使用する回線切替装置が,THE-DV-0111,THE-DV-0121,THE-WAN-SWV08またはTHE-WAN-SWX08の場合に切り替える回線切替装置の名称を指定します。
"スペシャルファイル名#装置ID入力ポート"の形式で指定します。16個まで指定できます。
-
スペシャルファイル名
RCポートとして使用するRS-232Cのスペシャルファイル名を指定します。1〜251文字の英字,数字,"/","-","_",". "で指定します。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
装置ID
回線切替装置のADDに設定した値を000から998の範囲で指定します。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
入力ポート
自系の回線を接続した入力ポートを"A"または"B"で指定します。系切り替え構成内のすべての系で異なる値を指定してください。次に指定の例を示します。
現用系のhlsオペランド:hls /dev/tty2#001A 予備系のhlsオペランド:hls /dev/tty2#001B
例の場合,現用系で実行サーバを起動したときは入力ポートAに回線が接続されます。予備系で実行サーバを起動したときは入力ポートBに回線が接続されます。
(bi) hab_gid
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
0〜49※ (単位:--) |
可 |
-- |
注※ 20~49を指定する場合は,HA Boosterのバージョンが01-11以降である必要があります。
説明
HA Boosterを使用して共有ディスクの切り替えをする場合,切り替えるHA Boosterの制御グループIDを指定します。
20個まで指定できます。系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
このオペランドに指定した制御グループに定義されるボリュームグループ上では,ファイルシステムを使用できません。ファイルシステムを使用する場合は,対応するボリュームグループをdiskオペランドで定義してください。
(bj) disconnect_atend
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
yes|no |
-- (単位:--) |
可 |
no |
説明
実行サーバの停止時にボリュームグループおよび制御グループの切り離しをするか,接続したままにするかを指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
-
yes:実行サーバの停止時にボリュームグループおよび制御グループの切り離しをします。
-
no:実行サーバの停止時にボリュームグループおよび制御グループを接続したままにします。
(bk) deviceoff_order
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
order|reverse |
-- (単位:--) |
可 |
order |
説明
共有リソースの切り離しをする順序を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。このオペランドはHAモニタの環境設定のdeviceoff_orderオペランドとは異なり,指定されたサーバにだけ適用されます。
HAモニタの環境設定のdeviceoff_orderオペランドを指定した場合は,このオペランドの指定は無視され,HAモニタの環境設定の定義に従います。サーバごとに共有リソースの切り離しをする順序を変更したい場合は,HAモニタの環境設定にはdeviceoff_orderオペランドを定義しないで,このオペランドで指定してください。
共有リソースの切り離しをする順序の詳細については,「4.7.7 共有リソースの切り離しを接続時と逆順にする場合の処理の流れ」を参照してください。
-
order:接続時と同じ順番で共有リソースの切り離しをします。
-
reverse:接続時と逆の順番で共有リソースの切り離しをします。
(bl) dev_timelimit
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
系切り替え時のサーバの共有リソース接続・切り離し処理に対するタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
タイムアウトした場合は,共有リソースに関する処理を処理失敗として中断し,サーバの起動・停止処理を続行します。省略時はタイマ監視をしないで,接続・切り離しが完了するまで,サーバの起動・停止を待ちます。
共有リソース接続と切り離し処理で異なるタイムアウト値を指定する場合は,dev_timelimitオペランドを指定できません。次のオペランドにタイムアウト値を指定してください。
-
サーバ対応の環境設定のdev_onlimitオペランド(共有リソース接続に対するタイムアウト値)
-
サーバ対応の環境設定のdev_offlimitオペランド(共有リソース切り離しに対するタイムアウト値)
(bm) dev_offlimit
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
1〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
系切り替え時のサーバの共有リソース切り離し処理に対するタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
タイムアウトした場合は,共有リソースに関する処理を処理失敗として中断し,サーバの停止処理を続行します。省略時はタイマ監視をしないで,切り離しが完了するまで,サーバの停止を待ちます。
このオペランドは,dev_timelimitオペランドを指定した場合は使用できません。
(bn) dev_onlimit
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
符号なし整数 |
60〜3600 (単位:秒) |
可 |
-- |
説明
系切り替え時のサーバの共有リソース接続処理に対するタイムアウト値を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
タイムアウトした場合は,共有リソースに関する処理を処理失敗として中断し,サーバの起動処理を続行します。省略時はタイマ監視をしないで,切り離しが完了するまで,サーバの起動を待ちます。
このオペランドは,dev_timelimitオペランドを指定した場合は使用できません。
(bo) ip_after_fs
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
yes|no |
-- (単位:--) |
可 |
no |
説明
共有リソースの接続時,エイリアスIPを付与するタイミングを指定します。
通常はオペランドの指定を省略するかnoを指定してください。共有ディスクに関連するリソースの接続後にIPアドレスを活性化したい要件がある場合はyesを指定してください。
現用系と予備系とで同じ指定にします。
切り離し時はdeviceoff_orderオペランドによって制御順が異なります。deviceoff_orderがorderの時は,共有ディスクに関連するリソースの切り離し後,エイリアスIPを削除します。deviceoff_orderがreverseの時は,エイリアスIPの削除後,共有ディスクに関連するリソースを切り離します。
-
yes:通信回線系リソース※1および共有ディスクに関連するリソース※2の接続後にエイリアスIPを付与します。
-
no:エイリアスIPを付与したあとに通信回線系リソースおよび共有ディスクに関連するリソースの接続をします。
注※1 回線切替装置,回線アダプタ
注※2 制御グループ,ボリュームグループ,ファイルシステム
(3) resource定義文
リソースサーバを定義します。resource定義文のオペランドを,次に示します。リソースサーバについては,「4.6 リソースサーバの管理」を参照してください。
各オペランドはサーバ対応の環境設定であるserver定義文と同様であるため,それらの説明については,server定義文の同一オペランドの説明を参照してください。ここでは,server定義文と違いのあるオペランドについて説明します。
(a) alias
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜8文字の英数字 |
-- (単位:--) |
不可 |
-- |
説明
HAモニタで使用するコマンドや,出力するメッセージのための,リソースサーバの識別名(サーバの別名)を指定します。
server定義文のaliasオペランドと同様です。
(b) group
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1〜8文字の英数字 |
-- (単位:--) |
不可 |
-- |
説明
連動系切り替え時に一括して切り替えるサーバグループの名称を指定します。
系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定してください。
リソースサーバの場合,このオペランドは必須です。exchange,no_exchange,cancel,no_cancelを指定しても内容は無視されます。その他の事項については,server定義文のgroupオペランドと同様です。
なお,一つのグループに複数のリソースサーバは定義できません。