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高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


7.2.2 停止する

システムを停止する流れと操作方法について説明します。システムを停止する場合,サーバを停止したあとに,カーネルをシャットダウンします。HAモニタはカーネルのシャットダウン時に自動的に停止します。

ここでは,サーバ,リソースサーバ,およびHAモニタの停止方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) サーバの停止

実行サーバおよび待機サーバの両方を停止するには,次の方法があります。

待機サーバだけを停止するには,待機サーバ停止コマンド(monsbystpコマンド)を実行します。

サーバの停止を確認するには,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行します。

なお,モニタモードの場合でサーバの停止コマンドを作成しないときは,次の手順でサーバを停止します。

  1. プログラムが提供する停止コマンドで,サーバを停止する。

  2. モニタモードのサーバ停止コマンド(monendコマンド)を実行する。

(2) リソースサーバの停止

リソースサーバは,リソースサーバを使用しているサーバがすべて停止すると,HAモニタによって自動的に停止されます。

共有リソースの切り離し失敗などの理由からリソースサーバを手動で停止するには,次の手順で行います。必要に応じて実行してください。

  1. リソースサーバを使用しているサーバがすべて停止したことを確認する。

    実行中のリソースサーバは共有リソースと接続しているため,実行中のリソースサーバを使用しているサーバが,共有リソースを使用できなくなります。サーバがすべて停止したことを確認するには,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行して,リソースサーバを親サーバに指定したサーバが停止していることを確認してください。

  2. リソースサーバを停止する。

    リソースサーバの停止方法は,実行中(実行系で稼働している)のリソースサーバおよび待機中(待機系で稼働している)のリソースサーバを停止するか,待機中のリソースサーバだけを停止するかによって異なります。

    • 実行中および待機中のリソースサーバを停止する場合

      実行中のリソースサーバ停止コマンド(monresendコマンド)を実行します。

    • 待機中のリソースサーバだけを停止する場合

      待機中のリソースサーバ停止コマンド(monressbystpコマンド)を実行します。

(3) HAモニタの停止

HAモニタを手動で停止する場合,HAモニタの停止コマンド(monstopコマンド)を実行します。HAモニタ停止後には,HAモニタが停止したことを示すメッセージKAMN050-Iが出力されていることを確認してください。なお,サーバが稼働中の場合,HAモニタを停止できません。サーバを停止させてからHAモニタを停止してください。サーバの停止を確認するには,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を使用してください。

HAモニタを自動停止する設定にしている場合,カーネルのシャットダウン時に自動的に停止されます。サーバが稼働したままカーネルをシャットダウンした場合,系切り替えはしないで,実行系の実行サーバは強制停止し,待機系の待機サーバは正常停止します。このため,実行サーバを正常停止してから,カーネルのシャットダウンをしてください。HAモニタの停止方法を変更するには,HAモニタの環境設定コマンド(monsetupコマンド)を実行します。HAモニタの環境設定コマンド(monsetupコマンド)については,「9.21 monsetup(HAモニタの環境設定)」を参照してください。