5.5.5 回線切替装置の構成
HAモニタは,回線アダプタ(LA)および回線切替装置単位に通信回線の切り替えをします。
(1) 回線切替装置の接続例
プロセサと回線切替装置はRS-232Cで接続します。回線切替装置を使用した通信回線との接続例を,次の図に示します。
(2) 構成について考慮する点
回線切替装置を構成する場合,次の点を考慮してください。
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一つの回線切替装置に複数の回線を接続する場合,各系からはそれぞれ同一の入力ポートに接続してください。
「(1) 回線切替装置の接続例」で示す例のように,回線切替装置に入力ポートAと入力ポートBがあった場合,系1は常に入力ポートAに接続し,系2は常に入力ポートBに接続します。
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複数の異なるサーバで系切り替え構成にする場合,各サーバが使用する回線は異なる回線アダプタおよび回線切替装置に接続してください。
サーバが使用する回線アダプタ(LA)と回線切替装置は,1対1で対応している必要があります。例えば,一つの回線アダプタに二つの回線切替装置を接続した場合,回線切替装置を別々のサーバで使用できません。ただし,リソースサーバを使用すれば,一つの回線切替装置を複数のサーバで共用できます。
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回線切替装置を複数接続する場合,並列で接続することを推奨します。なお,直列で接続する場合は2台までにしてください。
複数の回線切替装置を直列に接続する構成では,一つの回線切替装置に障害が発生すると,ほかの回線切替装置が正常に動作しない場合があります。
(3) 回線切替装置の設定内容
回線切替装置を次のとおりに設定してください。設定方法については,ハードウェアの添付資料を参照してください。
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CHを0に設定してください。
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ADDを000から998までの範囲で指定してください。
指定した値はサーバ対応の環境設定のhlsオペランドで指定します。