Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


5.4.3 リソースの共用方法の考え方

ここでは,リソースをどのように共用するかを検討するときの考え方について説明します。

各共有リソースは,サーバごとに準備する必要があります。ただし,リソースサーバを使用すれば,複数のサーバで一つの共有リソースを共用できます。LANの場合は,複数のIPアドレスをLANアダプタに設定する方法もあります。

共有リソースを複数に分けると,共有リソースの障害による影響範囲を局所化できます。しかし,リソースの数に比例して系切り替え時間が長くなります。両面を考慮して,リソース構成を検討してください。

サーバごとに準備する共有リソースの単位を次に示します。

表5‒7 準備する共有リソースの単位

共有リソースの種類

サーバごとに必要な単位

共有ディスク

ボリュームグループ

(HA Boosterを使用する場合は,制御グループ)

ファイルシステム

論理ボリューム

LAN

IPアドレス

通信回線

回線切替装置※1

回線アダプタ※2

注※1 一つの回線切替装置には,8回線を接続できますが,HAモニタは回線単位ではなく,回線切替装置単位で引き継ぎます。

注※2 一つの回線アダプタには,4回線を接続できますが,HAモニタは回線単位ではなく,回線アダプタ単位で引き継ぎます。