Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


9.6 monchange(HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更)

形式

HAモニタの設定変更
monchange -m オペランド名 指定値
システムディスクの監視動作の変更
monchange –m オペランド名 {-stop_patrol | -start_patrol}
実行サーバレスモードの設定・解除
monchange –m オペランド名 {-use | -nouse}
サーバの設定変更
monchange -s サーバ識別名 オペランド名 指定値
サーバの監視動作の変更
monchange –s サーバ識別名 オペランド名 {-stop_patrol | -start_patrol}
モニタモードのプログラムの設定変更
monchange -p モニタモードのプログラム識別名 オペランド名 指定値

実行できるユーザ

スーパユーザ

機能

HAモニタやサーバの稼働中に,次の設定および動作を変更できます。

HAモニタの設定変更

HAモニタの環境設定のpatrolオペランドに指定した系障害監視時間を変更できます。

システムディスクの監視動作の変更

HAモニタの環境設定のdisk_ptrlオペランドに指定したシステムディスクの監視を一時停止・再開できます。システムディスクの監視を再開した場合,監視を再開した時点のシステムディスクの監視定義ファイルが有効になります。

実行サーバレスモードの設定・解除

実行サーバレスモードの設定・解除ができます。

実行サーバレスモードに設定するには,すべてのサーバが停止状態である必要があります。実行サーバレスモードの設定に成功した場合,メッセージKAMN545-Iを出力します。失敗した場合,メッセージKAMN547-Eを出力します。

実行サーバレスモードを解除するには,すべてのサーバが次のどれかの状態である必要があります。

  • 停止状態である

  • 実行サーバが起動完了状態または系切り替え可能状態(サーバの状態:ONL)である

  • 待機サーバが系切り替え可能状態(サーバの状態:SBY)である

実行サーバレスモードの解除に成功した場合,メッセージKAMN546-Iを出力します。失敗した場合,KAMN548-Eを出力します。

サーバの設定変更

サーバ対応の環境設定のpatrolオペランドに指定したサーバ障害監視時間を変更できます。

サーバの監視動作の変更

サーバ対応の環境設定のptrlcmd_exオペランド,またはsby_ptrlcmd_exオペランドに指定したモニタモードのサーバの監視を一時停止,再開できます。また,サーバ対応の環境設定のdisk_ptrlオペランドに指定したサーバの業務ディスクの監視を一時停止,再開できます。サーバの業務ディスクの監視を再開した場合,監視を再開した時点の業務ディスクの監視定義ファイルが有効になります。

モニタモードのプログラムの設定変更

モニタモードのプログラム対応の環境設定のpatrolオペランドに指定した,プログラムのスローダウン監視時間を変更できます。

オプション

HAモニタの設定変更
  • -m

    HAモニタの設定を変更する場合に指定します。

  • オペランド名

    変更したいHAモニタの設定に該当するオペランド名として,"patrol"を指定します。

  • 指定値

    変更後のpatrolオペランドの指定値を設定します。patrolオペランドの指定値については,「8.3.1 HAモニタの環境設定(sysdef)」を参照してください。

システムディスクの監視動作の変更
  • -m

    システムディスクの監視動作を変更する場合に指定します。

  • オペランド名

    システムディスクの監視に該当するオペランド名として,"disk_ptrl"を指定します。

  • 指定値

    監視を一時停止する場合は,"-stop_patrol"を指定します。一時停止した監視を再開する場合は,"-start_patrol"を指定します。

実行サーバレスモードの設定・解除
  • -m

    実行サーバレスモードの設定・解除をする場合に指定します。

  • オペランド名

    実行サーバレスモードの設定・解除に該当するオペランド名として,"onlless_mode"を指定します。

  • 指定値

    実行サーバレスモードを設定する場合は,"-use"を指定します。実行サーバレスモードを解除する場合は,"-nouse"を指定します。

サーバの設定変更
  • -s

    サーバの設定を変更する場合に指定します。

  • サーバ識別名

    設定を変更したいサーバのサーバ識別名を指定します。

  • オペランド名

    変更したいサーバの設定に該当するオペランド名として,"patrol"を指定します。

  • 指定値

    変更後のpatrolオペランドの指定値を設定します。patrolオペランドの指定値については,「8.4.1 サーバ対応の環境設定(servers)」を参照してください。

サーバの監視動作の変更
  • -s

    サーバの監視動作を変更する場合に指定します。

  • サーバ識別名

    監視動作を変更したいサーバのサーバ識別名を指定します。

  • オペランド名

    変更したい監視動作の監視対象によって指定値は異なります。次のとおりに指定します。

    監視対象が実行サーバの場合:"ptrlcmd_ex"

    監視対象が待機サーバの場合:"sby_ptrlcmd_ex"

    監視対象が業務ディスクの場合:"disk_ptrl"

  • 指定値

    監視を一時停止する場合は,"-stop_patrol"を指定します。一時停止した監視を再開する場合は,"-start_patrol"を指定します。

モニタモードのプログラムの設定変更
  • -p

    プログラム管理機能を使用するモニタモードのプログラムの設定を変更する場合に指定します。

  • モニタモードのプログラム識別名

    設定を変更したいモニタモードのプログラムのプログラム識別名を指定します。

  • オペランド名

    変更したいモニタモードのプログラムの設定に該当するオペランド名として,"patrol"を指定します。

  • 指定値

    変更後のpatrolオペランドの指定値を設定します。patrolオペランドの指定値については,「8.5.1 モニタモードのプログラム対応の環境設定(programs)」を参照してください。

リターンコード

意味

0

正常終了(HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更が完了しました)

0以外

異常終了

注意事項

使用例

HAモニタの設定変更
monchange -m patrol 60
システムディスクの監視動作の変更

システムディスクの監視を一時停止する場合

monchange –m disk_ptrl -stop_patrol

システムディスクの監視を再開する場合

monchange –m disk_ptrl -start_patrol
実行サーバレスモードの設定・解除

実行サーバレスモードを設定する場合

monchange -m onlless_mode -use

実行サーバレスモードを解除する場合

monchange -m onlless_mode -nouse
サーバの設定変更
monchange -s server1 patrol 5
サーバの監視動作の変更

実行サーバで,監視を一時停止する場合

monchange –s server1 ptrlcmd_ex -stop_patrol

実行サーバで,一時停止した監視を再開する場合

monchange –s server1 ptrlcmd_ex -start_patrol
モニタモードのプログラムの設定変更
monchange -p program1 patrol 600