Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


7.2.3 共有リソースをメンテナンスするときの注意事項

運用後に共有ディスクのメンテナンスをする場合などに,共有リソースを手動で接続・切り離しをするときの注意事項について説明します。具体的な操作方法については,OSのマニュアルを参照してください。

重要

共有リソースを操作するときは,ここで示す注意事項に必ず従ってください。これらの注意事項に従わない場合,共有リソースが破壊されたり,系切り替えができなかったりするおそれがあります。

〈この項の構成〉

(1) 共有リソースを操作する前に

共有リソースの接続や切り離しは,HAモニタが制御します。そのため,次のことに注意してください。

HAモニタによる共有リソースの制御については,「4.3.6 共有リソースの状態一覧」を参照してください。

(2) ボリュームグループの運用

共有ディスク上に作成したボリュームグループを両方の系から同時に参照+更新接続をすると動作が保証されません。したがって,次のことに注意してください。

コマンドの実行形式を次に示します。

(3) ファイルシステムの運用

ここでは,ファイルシステムの運用に関して注意が必要なことについて説明します。

(4) OS移行後の共有ディスクの運用

Linuxの場合,共有ディスクの状態がHI-UX/WE2およびAIXの場合の状態と異なります。そのため,HI-UX/WE2やAIXからLinuxに移行したあとには,共有ディスクの運用を見直し,注意して共有ディスクを使用してください。

例えば,HI-UX/WE2およびAIXの場合は,実行サーバ停止後は,共有ディスクにアクセスできる状態になっていますが,Linuxの場合は,実行サーバ停止後は共有ディスクにアクセスできません。Linuxの場合,バックアップなどの目的で共有ディスクにアクセスするには,共有ディスクをまずアクセスできる状態にしてから,アクセスしてください。