Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


6.23.5 エクスポート設定ファイルの設定

HAモニタのエクスポート設定ファイルには,エクスポートするディレクトリ(serversfs_mount_dirオペランドに指定されているディレクトリ)を指定します。

HAモニタのエクスポート設定ファイルは,サーバ識別名.exportsのファイル名で/opt/hitachi/HAmon/etcの下に格納してください。

HAモニタのエクスポート設定ファイルのサンプルファイルは,HAモニタサンプルファイル用ディレクトリの下に,server.exportsのファイル名で格納されています。server.exportsの内容を次に示します。

/exported/directory host(rw,fsid=0,no_root_squash)

HAモニタのエクスポート設定ファイルには,OSのexportfsコマンドに引数として渡す次の情報を指定します。

上記の指定方法については,OSの/etc/exportsファイルの指定方法と同じです。ただし,エクスポートするディレクトリごとに,1行で指定する必要があります。行の末尾に"\"(バックスラッシュ)を記述して1つのディレクトリを複数行で指定することはできません。

指定できる形式を次に示します。

(凡例)

△:半角スペースを示します。

( ):この記号で囲まれている項目はオプションを示します。なお,HAモニタでは"(",")"を取り除いて使用します。

〔 〕:この記号で囲まれている項目は省略しても良いことを示します。なお,"〔","〕"は指定文字に含みません。

…:繰り返しを示します。

注※

公開先ホスト(オプション)」と「(オプション)」を混在させて指定することもできます。その場合,それぞれの指定の前後には半角スペースを挿入してください。

HAモニタは,exportfsコマンドの引数に,次の形式で指定値を渡します。

メモ

HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定例については,「8.6.1 1:1系切り替え構成時の環境設定例」の「(7) NFSの制御機能を使用する場合の環境設定例」を参照してください。

重要

HAモニタのエクスポート設定ファイルに指定したディレクトリはHAモニタが制御するため,/etc/exportsファイルには指定しないでください。

HAモニタは,HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定内容が正しいかどうかをチェックしません。なお,次の手順を実施すると,HAモニタのエクスポート設定ファイルを正しく設定できます。

  1. 公開するディレクトリにファイルシステムをマウントする

  2. クライアントからのアクセス(NFSマウント)に使用するエイリアスIPアドレスを付与する

  3. /etc/exportsファイルに設定し,NFSサービスを起動または再起動する

  4. クラアントからNFSマウントして,正しくファイルアクセスできることを確認する

  5. HAモニタのエクスポート設定ファイルに設定をコピーする

  6. /etc/exportsファイルから該当する設定を削除する

  7. エイリアスIPアドレスを削除し,ファイルシステムをアンマウントする

  8. NFSサービスを再起動する