6.23.5 エクスポート設定ファイルの設定
HAモニタのエクスポート設定ファイルには,エクスポートするディレクトリ(serversのfs_mount_dirオペランドに指定されているディレクトリ)を指定します。
HAモニタのエクスポート設定ファイルは,サーバ識別名.exportsのファイル名で/opt/hitachi/HAmon/etcの下に格納してください。
HAモニタのエクスポート設定ファイルのサンプルファイルは,HAモニタサンプルファイル用ディレクトリの下に,server.exportsのファイル名で格納されています。server.exportsの内容を次に示します。
/exported/directory host(rw,fsid=0,no_root_squash)
HAモニタのエクスポート設定ファイルには,OSのexportfsコマンドに引数として渡す次の情報を指定します。
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エクスポートするディレクトリ
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公開先ホスト
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エクスポートのオプション
オプションには必ずfsidを指定してください。fsidの詳細については,OSのドキュメントを参照してください。
上記の指定方法については,OSの/etc/exportsファイルの指定方法と同じです。ただし,エクスポートするディレクトリごとに,1行で指定する必要があります。行の末尾に"\"(バックスラッシュ)を記述して1つのディレクトリを複数行で指定することはできません。
指定できる形式を次に示します。
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空行
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先頭の文字が#のコメント行
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エクスポートするディレクトリ△公開先ホスト(オプション)〔△公開先ホスト(オプション)△…〕※
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エクスポートするディレクトリ△(オプション)
- (凡例)
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△:半角スペースを示します。
( ):この記号で囲まれている項目はオプションを示します。なお,HAモニタでは"(",")"を取り除いて使用します。
〔 〕:この記号で囲まれている項目は省略しても良いことを示します。なお,"〔","〕"は指定文字に含みません。
…:繰り返しを示します。
- 注※
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「公開先ホスト(オプション)」と「(オプション)」を混在させて指定することもできます。その場合,それぞれの指定の前後には半角スペースを挿入してください。
HAモニタは,exportfsコマンドの引数に,次の形式で指定値を渡します。
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公開先ホストとオプションの指定がある場合:
exportfs -o オプション 公開先ホスト:エクスポートするディレクトリ
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公開先ホストの指定がない場合:
exportfs -o オプション :エクスポートするディレクトリ
- メモ
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HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定例については,「8.6.1 1:1系切り替え構成時の環境設定例」の「(7) NFSの制御機能を使用する場合の環境設定例」を参照してください。
- 重要
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HAモニタのエクスポート設定ファイルに指定したディレクトリはHAモニタが制御するため,/etc/exportsファイルには指定しないでください。
HAモニタは,HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定内容が正しいかどうかをチェックしません。なお,次の手順を実施すると,HAモニタのエクスポート設定ファイルを正しく設定できます。
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公開するディレクトリにファイルシステムをマウントする
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クライアントからのアクセス(NFSマウント)に使用するエイリアスIPアドレスを付与する
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/etc/exportsファイルに設定し,NFSサービスを起動または再起動する
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クライアントからNFSマウントして,正しくファイルアクセスできることを確認する
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HAモニタのエクスポート設定ファイルに設定をコピーする
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/etc/exportsファイルから該当する設定を削除する
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エイリアスIPアドレスを削除し,ファイルシステムをアンマウントする
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NFSサービスを再起動する