Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


5.4.1 必要なリソースとリソース数

系切り替え構成で必要なリソース,およびリソース数について説明します。必要なリソースには,HAモニタに必要なリソースと,サーバに必要なリソースがあります。必要なリソースの種類を決めたあとに,系やサーバの数を基に各リソースに必要な数を導き出します。

〈この項の構成〉

(1) HAモニタに必要なリソース

HAモニタには,次のリソースが必要です。

(2) サーバに必要なリソース

サーバに必要なリソースは,業務内容に応じて決定してください。HAモニタが自動的に系切り替えをするリソースは,次のとおりです。

上記以外の共有リソースをサーバで使用するには,あらかじめ共有リソースの接続・切り離しの処理を,ユーザコマンドとして作成しておく必要があります。

重要

共有ディスクやファイルシステムに配置が必要な情報については,切り替え対象とするサーバの仕様を確認してください。

(3) リソースの最大構成・最小構成

HAモニタのハードウェアとソフトウェアに対する,最大構成と最小構成を次の表に示します。

なお,この表の値は論理的なものです。実際にシステムを構築する際には,プロセサの性能や使用環境に合わせて構成を決定してください。また,この表の最大構成はHAモニタの論理値であるため,実際は適用するOSやマシンの構成によって値が制限される場合があります。実際の値は,製品のマニュアルなどで確認してください。

表5‒2 HAモニタで使用できるリソースの最大構成と最小構成

分類

項目

最大構成

最小構成

ハードウェア

一つの系切り替え構成での系の数

32※1

2

一つの系での監視パスの数

6

2

一つの系でのリセットパスの数※6

1※7

1※7

一つのサーバでの共有ディスク上のボリュームグループの数

3,000

0

一つのサーバでの制御グループの数

20

0

一つのサーバでの共有ディスク上のファイルシステムの数

3,000

0

一つのサーバでの共有ディスクの物理デバイス数※2

3,000

0

ソフトウェア

一つの系でのHAモニタの数

1

1

一つの系でのサーバの数(リソースサーバは含みません)

128※1,※3

1

一つのサーバでのプログラム管理機能を使用するプログラムの数※4

256

1

一つの系でのエイリアスIPアドレスの数

0 

一つの系でのリソースサーバの数

64※5

0

(凡例)−:制限はありません。

注※1 HAモニタ Extensionを使用する場合は,値が異なります。詳細については,「(1) 指定できる系の最大数」を参照してください。

注※2 共有ディスクのSCSIリザーブをする場合にだけ該当する項目です。

注※3 最大稼働サーバ数を設定した場合の値です。設定しない場合は16になります。

注※4 モニタモードのプログラム管理機能使用時にだけ該当する項目です。

注※5 最大稼働サーバ数を設定した場合の値です。設定しない場合は8になります。

注※6 SCSIリザーブをする場合,およびLANの通信可否による系切り替え制御機能を使用する場合にはリセットパスは不要です。

注※7 SCSIリザーブを使用する場合,またはLANの通信可否による系切り替え制御機能を使用する場合は0です。