Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


3.7.2 系の最大数の変更

一つの系切り替え構成での系の最大数は,デフォルトでは32です。HAモニタ Extensionを使用すると,一つの系切り替え構成での系の最大数を33以上に変更できます。稼働する系の数が33以上の大規模なシステムでも,系切り替え構成を一つに集約できるようになります。

〈この項の構成〉

(1) 指定できる系の最大数

HAモニタ Extensionを使用すると,一つの系切り替え構成での系の最大数として,32〜256を指定できます。

(2) 系の最大数を33以上に設定した場合の動作

系の最大数を33以上に設定した場合,すべての監視パスでaliveメッセージがマルチキャストで送受信されます。マルチキャストで一つのaliveメッセージを送信すると,自系を除くすべてのHAモニタがaliveメッセージを受信します。aliveメッセージについては,「(1) 系間の監視」を参照してください。

(3) 必要な環境設定

系の最大数を変更するには,次の環境設定が必要です。

系の最大数を変更する場合の環境設定例を次の図に示します。

図3‒44 系の最大数を変更する場合の環境設定例

[図データ]

この例では,系1〜系32を現用系,系33を予備系とします。系1〜系32では,それぞれ系33と接続するため,接続する系の数は自系を含めて2になります。系33では,系1〜系32と接続するため,接続する系の数は自系を含めて33になります。このため,系33はhostmaxオペランドに33を指定します。系1〜系32が接続する系の数は2ですが,系の最大数を33以上に指定した系33と接続しているため,系1〜系32でもhostmaxオペランドに33を指定します。