Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


4.5.1 サーバの監視コマンド

HAモニタ kitは,サーバの監視コマンドのサンプルファイルを提供しています。サンプルファイルをコピーしてここで説明する内容に従って設定し,必要に応じてカスタマイズしてください。サンプルファイルの格納場所やコピー先については,「3.2.8(1) サーバの起動・停止・監視コマンドの設定」を参照してください。

サーバの監視コマンドのサンプルファイルは,監視処理が記述されたpatrol_proc()シェル関数をユーザが設定した間隔で実行し,OracleインスタンスとOracleリスナーを監視します。

サーバの監視コマンドのサンプルファイルの内容を次の図に示します。

図4‒4 サーバの監視コマンドのサンプルファイルの内容

[図データ]

図中の1.〜4.について説明します。

  1. プログラムの監視に必要な動作環境を設定する環境変数です。

    ここで設定する内容については,「(1) 環境変数」を参照してください。

  2. Oracleインスタンスの監視処理です。

    haorainsptlコマンドを実行して,インスタンス識別子で指定したOracleインスタンスを監視する処理が記述されています。ここで設定する内容については,「(2) 設定方法」を参照してください。

    haorainsptlコマンドについては,「4.6 サーバの起動・停止・監視コマンドの設定に使用するコマンド」の「haorainsptl(Oracleインスタンスの状態確認)」を参照してください。

  3. Oracleリスナーの監視処理です。

    haoralsnrptlコマンドを実行して,リスナー名で指定したOracleリスナーを監視する処理が記述されています。ここで設定する内容については,「(2) 設定方法」を参照してください。

    haoralsnrptlコマンドについては,「4.6 サーバの起動・停止・監視コマンドの設定に使用するコマンド」の「haoralsnrptl(Oracleリスナーの状態確認)」を参照してください。

  4. patrol_proc()シェル関数の処理です。

    ユーザ独自の処理を追加したい場合,このpatrol_proc()シェル関数の中に追加します。ここで設定する内容については,「(3) サーバの監視コマンドのカスタマイズ」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 環境変数

図4-4の1.の環境変数について説明します。

(2) 設定方法

図4-4の2.と3.の監視処理の設定方法について説明します。

なお,OracleインスタンスおよびOracleリスナーの監視順序を変更したい場合は,ファイル内の監視処理の順番を変更してください。

(3) サーバの監視コマンドのカスタマイズ

サーバの監視コマンドの中に,業務に必要な,Oracle以外のアプリケーションの処理やユーザ独自の処理などを追加できます。カスタマイズをする場合には,次の注意事項に従ってください。