3.2.12 構築したシステムの動作確認
システムの構築が完了して設定と定義のチェックに問題がなかったら,構築システムの動作確認をしてください。ここでは,HAモニタ kitを使用したシステムで,特に確認しておきたい点についてだけ説明します。システムの動作確認の流れや詳細については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「構築したシステムの動作確認」の説明を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) サーバの動作確認
HAモニタ kitを使用する上で必要な,サーバの起動・停止確認について説明します。
サーバの起動確認
HAモニタ kitのサーバログを基に,次のことを確認します。
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Oracleインスタンスに対応するサーバの場合は,該当するOracleインスタンスに対してメッセージKAMK00302-Iが出力されている。
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Oracleリスナーに対応するサーバの場合は,該当するOracleリスナーに対してメッセージKAMK00322-Iが出力されている。
メッセージが出力されていない場合,サーバの起動コマンドに設定した環境変数に誤りがあるおそれがあります。サーバの起動コマンドの設定については「4.2 サーバの起動コマンドの設定」を参照してください。
サーバの停止確認
HAモニタ kitのサーバログを基に,次のことを確認します。
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Oracleインスタンスに対応するサーバの場合は,該当するOracleインスタンスに対してメッセージKAMK00305-Iが出力されている。
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Oracleリスナーに対応するサーバの場合は,該当するOracleリスナーに対してメッセージKAMK00325-Iが出力されている。
メッセージが出力されていない場合,サーバの停止コマンドに設定した環境変数に誤りがあるおそれがあります。サーバの停止コマンドの設定については「4.3 サーバの停止コマンドの設定」を参照してください。
サーバの監視確認
HAモニタ kitのサーバログを基に,次のことを確認します。
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Oracleインスタンスに対応するサーバ,Oracleリスナーに対応するサーバのどちらの場合もメッセージKAMK00421-Iが出力されている。
メッセージが出力されていない場合,サーバの監視コマンドまたはサーバの監視コマンド実行シェルに設定した環境変数に誤りがあるおそれがあります。サーバの監視コマンドおよびサーバの監視コマンド実行シェルの設定については「4.5 サーバの監視コマンドの設定(patrolcommandオペランドでサーバの監視コマンド実行シェルを指定する場合)」を参照してください。
(2) 系切り替えのテスト
HAモニタ kitを使用する上で必要な,系切り替えのテストついて説明します。
計画系切り替えの確認/サーバ障害時の自動系切り替えの確認
系切り替えが成功したあとに切り替え先の系で,HAモニタ kitのサーバログを基に,次のことを確認します。
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Oracleインスタンスに対応するサーバの場合は,該当するOracleインスタンスに対してメッセージKAMK00302-Iが出力されている。
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Oracleリスナーに対応するサーバの場合は,該当するOracleリスナーに対してメッセージKAMK00322-Iが出力されている。
メッセージが出力されていない場合,サーバの起動コマンドに設定した環境変数に誤りがあるおそれがあります。サーバの起動コマンドの設定については「4.2 サーバの起動コマンドの設定」を参照してください。