Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.18.2 MSCSまたはWSFCの環境設定例

クラスタアドミニストレータを使用して,次の設定をします。

HA Toolkit Exの起動・停止をMSCSの起動・停止と連動させる場合は,MSCSにHA Toolkit Exのサービスを,グループおよびリソースとして登録します。HA Toolkit Exのサービスの登録については,「7.13.3 MSCSまたはWSFCの環境設定例」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) サーバのグループの作成

サーバのグループの作成での設定例を次に示します。設定値は,影響分散するようシステム構成に合わせて決めてください。

表7‒43 サーバのグループの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定値

新しいグループ

名前

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

優先所有者

優先所有者

bes1

node1,node2,node3・・・の順

bes2

node1,node3,node2・・・の順

bes3

node2,node1,node3・・・の順

bes4

node2,node3,node1・・・の順

bes5

node3,node1,node2・・・の順

bes6

node3,node2,node1・・・の順

プロパティ

フェールオーバー

しきい値

3

期間

1

フェールバック

不要

(凡例)

−:該当しない

表7‒44 サーバのグループの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定値

プロパティ

全般

名前

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

優先する所有者

bes1

node1,node2,node3・・・の順

bes2

node1,node3,node2・・・の順

bes3

node2,node1,node3・・・の順

bes4

node2,node3,node1・・・の順

bes5

node3,node1,node2・・・の順

bes6

node3,node2,node1・・・の順

永続的なモードを有効にする

チェックしない

自動開始

チェックする

フェールオーバー

フェールオーバー

指定した期間内の最大エラー数:3

期間:1

フェールバック

不要

注※

Windows Server 2008 R2の場合にだけ該当する項目です。

(2) サーバが使用するリソースの作成

サーバが使用するリソースの作成での設定例を次に示します。

表7‒45 サーバが使用するリソースの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定値

新しいリソース

名前

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

リソースの種類

汎用サービス

グループ

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

別のリソースモニタでリソースを実行する

チェックする

実行できる所有者

実行できる所有者

すべてのサーバで,"node1,node2,node3"を指定する

依存関係

リソースの依存関係

サーバごとに必要なディスクリソースおよびIPリソースを指定する

汎用サービス パラメータ

サービス名

"HAToolkit Service bes[n]"

起動パラメータ

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

レジストリの複製

不要

プロパティ

詳細設定

再開する

チェックする

グループに適用する

チェックする

しきい値

0

期間

0

ポーリング間隔

リソースの種類からの値を使う

チェックする

待ちのタイムアウト

180

(凡例)

−:該当しない

注※

[n]は,サーバごとに1〜6に変えて設定してください。

表7‒46 サーバが使用するリソースの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定値

プロパティ

全般

リソース名

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

リソースの種類

汎用サービス

サービス名

"HAToolkit Service bes[n]※1"

セットアップ パラメータ※2

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

ネットワーク名をコンピュータ名に使用する※3

チェックしない

依存関係

サーバに必要なディスクリソースおよびIPリソースを指定する

ポリシー

リソース エラーへの対応

リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない

チェックする

再起動期間

00:00

指定期間内での再起動の試行回数

0

再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする

チェックする

再起動の試みがすべて失敗した場合は,指定した時間(hh:mm)後にもう一度再起動を開始する

指定は任意

保留タイムアウト

03:00

詳細なポリシー

実行可能な所有者

すべてのサーバで,"node1,node2,node3"を指定する

基本的なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

完全なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

このリソースを別のリソース モニタで実行する

チェックする

レジストリのレプリケーション

不要

(凡例)

−:該当しない

注※1

[n]は,サーバごとに1〜6に変えて設定してください。

注※2

Windows Server 2008 R2の場合は,[スタートアップ パラメータ]です。

注※3

Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。