2.7.2 障害時の系切り替えの流れ
サーバの障害を検知した場合,HA Toolkit Exは系切り替えまたはサーバの再起動をします。ここでは,系切り替えについて説明します。
系切り替えは,クラスタソフトが実施します。そのため,HA Toolkit Exを使用したクラスタシステムでは,クラスタソフトで使用できる系切り替えをそのまま適用できます。
サーバ障害時の系切り替えの流れを次に示します。
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障害
サーバ自身が障害を検知した場合,サーバがHA Toolkit Exに障害発生を通知します。サーバ自身が検知できない障害の場合,HA Toolkit Exが障害発生を検知します。
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検知
HA Toolkit Exの監視プロセスがサーバの障害を検知します。
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停止
HA Toolkit Exの監視プロセスは,障害が発生したサーバのプロセスを強制停止します。
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停止
HA Toolkit Exの監視プロセスは,HA Toolkit Exのサービスプロセスを停止します。
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検知
クラスタソフトは,HA Toolkit Exのサービスプロセスの障害を検知します。
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切り離し
クラスタソフトがリソースを切り離します。
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系切り替え
クラスタソフトは,あらかじめ指定された待機系で,障害が発生したサービスグループをオンライン化します。
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リソースの接続
クラスタソフトは,サーバに必要なリソースを接続します。
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起動
クラスタソフトは,HA Toolkit Exのサーバ起動コマンドを実行します。
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通知
HA Toolkit Exのサービスプロセスは,HA Toolkit Exの監視プロセスに,サービスプロセスの起動を通知します。
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指示
サービスプロセスが起動したので,HA Toolkit Exの監視プロセスは,待機サーバに対して実行サーバとして起動するよう通知します。待機サーバが起動していない場合は,待機系でHA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のactcommandオペランドに指定したサーバ起動コマンドが実行され,実行サーバが起動します。オペレーターが待機サーバの起動コマンドを実行していない場合は,待機サーバは事前に起動しません。
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起動完了
待機サーバが実行サーバに切り替わります。サーバの起動が完了すると,HA Toolkit Exの監視プロセスはサーバの監視を開始します。