2.7.1 障害の検知
実行サーバの起動が完了すると,HA Toolkit Exはサーバの監視状態になります。
- 〈この項の構成〉
(1) サーバの障害
サーバ自身が障害を検知した場合,HA Toolkit Exはサーバから障害通知を受けて,サーバの障害を検知します。
サーバ自身が検知できない障害をHA Toolkit Exが検知するには,HA Toolkit Exがサーバの稼働報告を監視します。環境設定時に指定したサーバ障害監視時間を超えてもサーバから稼働報告がなかった場合,HA Toolkit Exはサーバ障害が発生したと判断します。サーバ障害監視時間は,HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のpatrolオペランドに指定します。
サーバの障害を検知すると,HA Toolkit Exは,環境設定での指定に従って次のどちらかを実行します。
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系切り替え
系切り替えをする場合,HA Toolkit Exは,サービスプロセスを停止させ,クラスタソフトに障害通知をします。そして,クラスタソフトが系切り替えをします。
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サーバの再起動
サーバの再起動をする場合,HA Toolkit Exは,サーバの障害が発生した系でサーバが自動で再起動するのを待ちます。クラスタソフトに障害通知をしません。そのため,クラスタソフトが系切り替えをしません。