Hitachi HA Toolkit

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8.8.3 MSCSまたはMSFCの環境設定例

クラスタアドミニストレータを使用して,次の設定をします。

<この項の構成>
(1) HA Toolkit Exグループの作成
(2) HA Toolkit Exが使用するリソースの作成
(3) サーバのグループの作成
(4) サーバが使用するリソースの作成
(5) サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成

(1) HA Toolkit Exグループの作成

系1および系2についてグループ(Windows Server 2008以降の場合はサービス)を作成し,次の内容を設定します。

表8-3 HA Toolkit Exグループの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
新しいグループ 名前 HA_1 HA_2
優先所有者 優先所有者 NODE_1,NODE_2
プロパティ フェールオーバー しきい値 0
期間 0
フェールバック 禁止する
(凡例)
−:該当しない

表8-4 HA Toolkit Exサービスの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 名前 HA_1 HA_2
優先する所有者 NODE_1,NODE_2
永続的なモードを有効にする チェックしない
自動開始 チェックする
フェールオーバー フェールオーバー 指定した期間内の最大エラー数 0
期間 0
フェールバック フェールバックを許可する チェックする
今すぐ チェックする
注※
Windows Server 2008 R2の場合にだけ該当する項目です。

(2) HA Toolkit Exが使用するリソースの作成

HA Toolkit Exが使用するリソースの設定例,および起動バッチファイルの設定例(Windows Server 2008(x64)およびWindows Server 2008 R2)を示します。

(a) HA Toolkit Exのリソースの設定例

系1および系2についてリソースを作成し,次の内容を設定します。

表8-5 HA Toolkit Exが使用するリソースの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
新しいリソース 名前 HA_1 HA_2
リソースの種類 汎用サービス
グループ HA_1 HA_2
別のリソースモニタでリソースを実行する チェックする
実行可能な所有者 実行可能な所有者 NODE_1 NODE_2
依存関係 不要
汎用サービス パラメータ サービス名 "HAToolkit△Extension△NODE_1" "HAToolkit△Extension△NODE_2"
起動パラメータ 不要
レジストリの複製 不要
プロパティ 詳細設定 再開しない チェックする
ポーリング間隔 リソースの種類からの値を使う チェックする
待ちのタイムアウト 180
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない

表8-6 HA Toolkit Exが使用するリソースの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 リソース名 HA_1 HA_2
リソースの種類 汎用サービス
サービス名 "HAToolkit△Extension△NODE_1" "HAToolkit△Extension△NODE_2"
セットアップ パラメータ※1 デフォルトのまま変更しない※2
ネットワーク名をコンピュータ名に使用する※3 チェックしない
依存関係 不要
ポリシー リソース エラーへの対応 リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない チェックする
保留タイムアウト 03:00
詳細なポリシー 実行可能な所有者 NODE_1 NODE_2
基本的なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
完全なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
このリソースを別のリソース モニタで実行する チェックする
レジストリのレプリケーション 不要
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない
注※1
Windows Server 2008 R2の場合は,[スタートアップ パラメータ]です。
注※2
Windows Server 2008 R2の場合は,空欄のまま変更しないでください。
注※3
Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。

(b) 起動用バッチファイルのリソースの作成(Windows Server 2008(x64)およびWindows Server 2008 R2)

起動用バッチファイルのリソースを作成し,次の内容を設定します。

表8-7 起動用バッチファイルのリソースの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2008(x64)およびWindows Server 2008 R2)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 リソース名 "hatestart_2008x64△NODE_1" "hatestart_2008x64△NODE_2"
リソースの種類 汎用サービス
コマンドライン "C:\HATkEx\HAmon\etc\hatestart_2008x64.bat"
パラメータ 不要
現在のディレクトリ デフォルトのまま変更しない
ネットワーク名をコンピュータ名に使用する チェックしない
依存関係 AND/OR 不要
リソース "HAToolkit△Extension△NODE_1" "HAToolkit△Extension△NODE_2"
ポリシー リソース エラーへの対応 リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない チェックする
保留タイムアウト 03:00
詳細なポリシー 実行可能な所有者 NODE_1 NODE_2
基本的なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
完全なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
このリソースを別のリソース モニタで実行する チェックする
レジストリのレプリケーション 不要
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない
注※
Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。

(3) サーバのグループの作成

サーバのグループとしてGroup_1を作成し,次の内容を設定します。

表8-8 サーバのグループの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1および系2の設定値
新しいグループ 名前 Group_1
優先所有者 優先所有者 NODE_1,NODE_2
プロパティ フェールオーバー しきい値 1以上
期間 0以上
フェールバック 不要
(凡例)
−:該当しない

表8-9 サーバのグループの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1および系2の設定値
プロパティ 全般 名前 Group_1
優先する所有者 NODE_1,NODE_2
永続的なモードを有効にする チェックしない
自動開始 チェックする
フェールオーバー フェールオーバー 指定した期間内の最大エラー数 1以上
期間 0以上
フェールバック 不要
注※
Windows Server 2008 R2の場合にだけ該当する項目です。

(4) サーバが使用するリソースの作成

あらかじめ,サーバが使用するリソースを作成し,設定してください。

(5) サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成

系1および系2についてグループを作成し,次の内容を設定します。

表8-10 サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 HiRDBの設定値 OpenTP1の設定値
新しいリソース 名前 HRD1 tp1
リソースの種類 汎用サービス
グループ Group_1
別のリソースモニタでリソースを実行する チェックする
実行可能な所有者 実行可能な所有者 NODE_1,NODE_2
依存関係 リソースの依存関係 サーバに必要なディスクリソースおよびIPアドレスを指定する
汎用サービス パラメータ サービス名 "HAToolkit△Service△HRD1" "HAToolkit△Service△tp1"
起動パラメータ HRD1 tp1
レジストリの複製 不要
プロパティ 詳細設定 再開する チェックする
グループに適用する チェックする
しきい値 0
期間 0
ポーリング間隔 リソースの種類からの値を使う チェックする
待ちのタイムアウト 180
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない

表8-11 サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成での設定例(ホットスタンバイ構成:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 HiRDBの設定値 OpenTP1の設定値
プロパティ 全般 リソース名 HRD1 tp1
リソースの種類 汎用サービス
サービス名 "HAToolkit△Service△HRD1" "HAToolkit△Service△tp1"
セットアップ パラメータ※1 HRD1 tp1
ネットワーク名をコンピュータ名に使用する※2 チェックしない
依存関係 サーバに必要なディスクリソースおよびIPアドレスを指定する
ポリシー リソース エラーへの対応 リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる チェックする
再起動期間 00:00
指定期間内での再起動の試行回数 0
再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする チェックする
再起動の試みがすべて失敗した場合は,指定した時間(hh:mm)後にもう一度再起動を開始する 指定は任意
保留タイムアウト 03:00
詳細なポリシー 実行可能な所有者 NODE_1,NODE_2
基本的なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
完全なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
このリソースを別のリソース モニタで実行する チェックする
レジストリのレプリケーション 不要
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない
注※1
Windows Server 2008 R2の場合は,[スタートアップ パラメータ]です。
注※2
Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。