Hitachi HA Toolkit
系切り替え時間を短縮するために,HA Toolkit Exには次の機能があります。系切り替えの種類ごとに,機能が異なります。
ホットスタンバイとは,待機サーバのプロセスを事前に起動しておくことです。事前に待機サーバのプロセスを起動しておくことで,障害時に待機サーバを起動する時間が短縮されるため,迅速に系切り替えができます。
ホットスタンバイ構成での系切り替えでは,サーバ(HiRDB)が待機サーバのプロセスだけを事前に起動させ,待機サーバがあるシステムサーバのプロセスは障害時に起動させます。一方HiRDBのスタンバイレス型系切り替えでは,待機サーバがある系では実行サーバがすでに起動しているため,サーバ(HiRDB)がシステムサーバのプロセスも事前起動させます。このため,ホットスタンバイ構成での系切り替えよりも系切り替えの時間を短縮できます。
次にHA Toolkit Exを使用しない系切り替え,ホットスタンバイ構成での系切り替え,およびHiRDBのスタンバイレス型系切り替えでの系切り替えの所要時間の比較を示します。
図1-5 系切り替え処理の所要時間の比較
システムサーバのプロセスの事前起動はHiRDBの機能です。システムサーバの事前起動の詳細については,マニュアル「HiRDB 解説(UNIX(R)用)」または「HiRDB 解説(Windows(R)用)」を参照してください。
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