8.5.5　RIGHT

文字データの末尾（右）から一部の文字列を抽出します。

〈この項の構成〉

(1)　指定形式

スカラ関数RIGHT：：＝RIGHT(抽出元の文字データ,抽出文字数)
 
  抽出元の文字データ：：＝値式
  抽出文字数：：＝値式

抽出元の文字データ：

抽出元の文字データを指定します。

指定規則を次に示します。

抽出文字数：

抽出する文字数を指定します。抽出元の文字データの末尾から，指定した文字数分の文字列が抽出されます。

指定規則を次に示します。

スカラ関数RIGHTの実行結果の例を次に示します。

（例）

文字列'ABCDEF'の末尾から3文字分のデータを抽出します。

RIGHT('ABCDEF',3) → 'DEF'

実行結果のデータ型とデータ長を次の表に示します。

表8‒15　スカラ関数RIGHTの実行結果のデータ型とデータ長
抽出元の文字データのデータ型とデータ長	実行結果のデータ型とデータ長
CHAR(`n`)	VARCHAR(`n`)
VARCHAR(`n`)	VARCHAR(`n`)

抽出される文字数は次のようになります。

MIN（抽出文字数，抽出元の文字データの文字数）

「抽出文字数＞抽出元の文字データの文字数」の場合，抽出元の文字データの文字数分のデータが返されます。
次に示す場合，実行結果は実長0バイトのデータになります。
- 実行結果の文字列の長さが0の場合
- 抽出元の文字データが実長0バイトまたは実長0文字の場合
実行結果の値は，非ナル値制約なし（ナル値を許す）となります。
次に示す場合，実行結果はナル値になります。
- 抽出元の文字データまたは抽出文字数のどちらかがナル値の場合
- 抽出文字数が負の値の場合（抽出元の文字データの指定に関係なくナル値になります）

例題

表T1のC1列のデータで，末尾から3文字分のデータが'14B'の行を検索します。

SELECT * FROM "T1"
    WHERE RIGHT("C1",3)='14B'

[図データ]