8.5.4 LTRIM
対象データの文字列の先頭から順に,削除文字に指定した文字を削除します。
文字列の先頭から順に削除文字と一致するかどうかをチェックし,削除文字と一致した場合,その文字を削除します。削除文字と異なる文字が現れた場合,そこで処理を終了します。
- 〈この項の構成〉
(1) 指定形式
スカラ関数LTRIM::=LTRIM(対象データ〔,削除文字〕) 対象データ::=値式 削除文字::=値式
(2) 指定形式の説明
- 対象データ:
-
削除文字に指定した文字を削除するデータを指定します。
指定規則を次に示します。
-
対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。
-
対象データには,CHAR型またはVARCHAR型のデータを指定してください。
-
対象データには,?パラメタを単独で指定できません。
-
- 削除文字:
-
対象データから削除する文字を指定します。
指定規則を次に示します。
-
削除文字は,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。
-
削除文字には,CHAR型またはVARCHAR型のデータを指定してください。
-
削除文字を省略した場合,削除文字に半角空白が仮定されます。
-
削除文字に?パラメタを単独で指定した場合,?パラメタに仮定されるデータ型はVARCHAR(32000)になります。
-
スカラ関数LTRIMの実行結果の例を次に示します。
- (例)
-
LTRIM('1020rst201','012') → 'rst201'
LTRIM('aaaadatabaseaaaa','a') → 'databaseaaaa'
LTRIM('aabbccdatabase','abc') → 'database'
LTRIM('△△△database△') →'database△'
LTRIM('database','012') → 'database'
(凡例)△:半角空白
(3) 規則
-
実行結果のデータ型とデータ長を次の表に示します。
表8‒14 スカラ関数LTRIMの実行結果のデータ型とデータ長 対象データのデータ型とデータ長
実行結果のデータ型とデータ長
CHAR(n)
VARCHAR(n)
VARCHAR(n)
(凡例)n:対象データの最大長
-
実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。
-
対象データまたは削除文字がナル値の場合,実行結果はナル値になります。
-
対象データが実長0バイトまたは実長0文字のデータの場合,実行結果は実長0バイトのデータになります。
-
対象データの文字列がすべて削除された場合,実行結果は実長0バイトのデータになります。
-
削除文字に実長0バイトまたは実長0文字のデータを指定した場合,実行結果の値は対象データとなります。
(4) 例題
- 例題
-
表T1のC2列の文字データから,先頭に付加されている数字を削除した結果を求めます。
SELECT "C1",LTRIM("C2",'0123456789') FROM "T1"