8.4.3 FLOOR
対象データ以下の値で,最大の整数値を返します。
- 〈この項の構成〉
(1) 指定形式
スカラ関数FLOOR::=FLOOR(対象データ) 対象データ::=値式
(2) 指定形式の説明
- 対象データ:
-
処理対象の数データを指定します。
指定規則を次に示します。
-
対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。
-
対象データには,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。
-
対象データには,?パラメタを単独で指定できません。
-
(3) 規則
-
実行結果のデータ型を次の表に示します。
表8‒3 スカラ関数FLOORの実行結果のデータ型 対象データのデータ型
実行結果のデータ型
INTEGER
INTEGER
BIGINT
SMALLINT
SMALLINT
DECIMAL(p,s)
DECIMAL(p,0)
NUMERIC(p,s)
DOUBLE PRECISION
DOUBLE PRECISION
FLOAT
-
実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。
-
対象データがナル値の場合,実行結果はナル値になります。
(4) 例題
- 例題
-
表T1のC1列の値に対して,その値以下で最大の整数値を求めます。同様にC2列の値,C3列の値に対しても,その値以下で最大の整数値を求めます。
SELECT FLOOR("C1"),FLOOR("C2"),FLOOR("C3") FROM "T1"